エゾヤナギの樹形。ヤナギ科ヤナギ属。
エゾヤナギは川岸に生える高木。樹高は15mを超え、直径60cmになるものも。
北海道からサハリンなど北方面に分布するところから「蝦夷ヤナギ」と呼ばれるが、長野県・上高地にも自生があるという。
エゾヤナギの冬芽。
1年生枝は褐色~帯黄褐色で、無毛で平滑。
冬芽は扁平で先端は尖る。無毛で粉白のロウ物質をかぶる。
花芽は大きく卵形~卵状紡錘形、葉芽同様褐色系だがロウ物質をかぶり白っぽく見えている。
エゾヤナギの芽ぶき。
エゾヤナギは葉前開花(葉が展開する前に開花する)で、1月から芽鱗を落とし苞に密生する白い毛を見せ始める。
そういう花穂(尾状花序)は白い毛を密生させているところから一般に「ネコ」と呼ばれる。英語でも「Catkin」(ネコ類)という。
芽鱗を落とし芽を膨らませるが、雄しべ、雌しべは伸びだしておらず、芽吹いてはいるがまだ「開花」ではない。