サトウカエデの葉。カエデ科カエデ属。
北米原産の樹で、カナダの国旗にその葉がデザインされていることで知られている。
独特な形であるが、似た葉をもつものもあり、その似た葉を見ていく。
カジカエデの葉。
日本のカエデの仲間でサトウカエデの葉に一番似ていると言われる。
サトウカエデがイタヤカエデと同じ雄性雌雄同株であるのに対して、カジカエデは雌雄異株、花や果実を確認することで見分けられる。
サトウカエデの葉の裏がほぼ無毛であるのに対して、カラコギカエデの葉には脈上に短毛が生える。
北海道には自生しないが北大植物園などで見られる。
ギンヨウカエデの葉。
北米原産の樹で公園などに植えられ、日本に自生はない。
葉裏が銀白色になるので「銀葉カエデ」と呼ばれる。
クロビイタヤの葉。
ここに掲げた4種のカエデの中で、クロビイタヤは唯一北海道に自生する樹である。
クロビイタヤは「黒皮イタヤ」で、樹皮が黒灰色を帯びるところから名付けられた。
北大植物園の初代園長。宮部金吾博士が発見した樹で、学名(種小名)にミヤベの名がつけられている。サトウカエデの葉に似ているが、クロビイタヤの葉は普通5裂である。