心の問題「共依存」に
問い合わせ殺到
陽のあたる場所から』の試写会が行われ、上映後の19時15からフェミニスト・カウンセラーである河野喜代美氏によるトークイベントが行われた。(以下詳細はHP参照)
3年ほど前から独学で心理学を学んでいる。
その中でもとりわけ興味があるのは「依存(嗜癖)」と「共依存」と「アダルトチルドレン」
この関連性のある3つに関心を持ったのは自分にもしかしてあてはまるかも?と疑問関心を持ったから。
読み出しはかなり辛かった。涙なしには読めないページもあった。
だけど、なぜだか目をそむけてはいけない!と自分に言い聞かせて読みまくった。関連書を濫読。
私が最初に心の病に目を向けたきっかけjは・・・
それまでの自分は、強くて大きなものが好きだったし、自分も強くありたかった。今でもそういう部分は多々ある。
逆を言えば、意思の弱い人。甘い人、頑張らない人が嫌いだった。いい結果が出ないのはその人の努力が足りないからだと思っていた。
そして自分の弱い部分をみつけるとまるで筋トレをするかのごとく徹底的に自分を苛めていた。
社会に出てから、周囲に心の病にかかった人が増えてきた。
受験生として中途半端に社会にいた私は社会やサラリーマンの辛さがわからなかったのかもしれない。
明るく前向きな人が周囲に多いので就職難も感じなかったし、みんなの人生も順調そうにみえる。
心の病なんて、暗くて友達がいなくて人と話せない特別弱い人がなるものだと思っていた。
だけど、そうじゃなかった。
友達の紹介で知り合った男の子は、明るく話の面白い多趣味でスポーツマンでルックスも日焼けしていてお洒落で爽やかいわゆるモテタイプ。第一印象もよく意気投合して、すぐに仲良くなった。
彼が欝だと知ったのは、知り合ってどれくらいたった頃だろうか?
私は特定の人にとって、心を開きやすい人間のようで、彼自身から病気のことを知らされたのも結構すぐだったと思う。
彼が鬱病だなんて信じられない。ということから関心を持った。「鬱病って一体?」彼と欝が結びつかなかった。
私の「心の病」および病にかかった人への認識は一気に変わり始める。
それを機に、欝について調べた。インターネットや本。そして彼自身と彼を通じて彼の主治医の話。彼の職場には他にも自殺未遂を起こすほど心を病んでいる人もいた。それを機に周囲の友達との会話に欝を出すと、意外に欝は身近にあることがわかった。
医師である友人にも聞いみたりした。彼の専門外ではあったのだけど。(実はその友人自身、後に心の病になり医者を一時期休むことになる)
まったく自分とは無関係無縁と思っていた心の病が一気に身近になった、
そして自分を見つめ直すとそれなりに自分にも問題があり、心の病と診断された友達との差なんてたいしてないと感じた。
差があるとしたら日常生活に支障が出るかどうかだけ。
きっと自分の問題で人に迷惑をかけたり傷つける人なんて私を含めて誰もが経験があるはず。
(実際、私の友達ははっきりした原因がわからないまま症状だけあって病院にいくと欝と診断されて困惑している。うっすらとあれが原因なのかなぁって感じはあるけれど)
大小の差こそあるが、誰にでも欠点があるように心に問題は抱えている。ちょっとした差で日常生活に支障が出ない程度におさえているだけ。差別できるほどの差なんてないのだ!
心の病に対する誤解や偏見・抵抗をなくし、自己認識することによって、自分の中で大きな変化があった。
優しく思いやりがもてるようになった。いや、それまでも自分なりに思いやりを持っているつもりだったが、
それは今のものとは質の異なるものだったような気がする。価値観がガラッと変わり、人との付き合い方が変わった。
それまでの自分を恥ずかしいと思うと同時に、変化のきっかけを与えてくれた欝の友達との出会いにも感謝している。
これって本当はみんな少しは知っておくべき問題だと思ったから。
でも、注意もしなくてはいけない。
自分のことを「正常」「普通」「救う側」と思っている人が「異常」「患者」「救われる側」と思っている人との差が実はないということ。
それをよく理解しないまま、心の病の世界に興味を持ち、触れると、気付いたら自分が心の病にかかり、後戻りできなくなってしまう場合が多々ある。
最も熟知しているはずの精神科医や看護士が欝になり、自殺してしまう話もよく聞く。
こうして注意を促している私自身も、欝という病気や友達を理解しようと調べている内に、自分の精神状態がまずくなった経験がある。
特に欝の人が集まるサイトを覗くととても同化というか共感というか、先ほど述べた通り、大差ないわけだから、ちょっとしたことで自分も欝状態になってしまうのだ。
(実際の病気としての欝は肉体的物理的変調まで出てくるので、真に鬱病罹患とは言えないけれど)
向き合う時には覚悟が必要だし、自分が絶対に元気になれる特効薬(私の場合はサルサ)を確保する必要がある。
そして本当にまずいなと思った時は早めに専門家に相談すること。それが無理なら友人でもいい。誰かに話すこと。
そんなリスクを背負いつつも、みんなには少しでもいいから知っておいて貰いたい事実。
『病んでいると思われている人も病んでいないと思っているあなたも実はそんなに変わらないよ』ってこと。
もしわかりあえなくても労わり合えるようになりたいな。なってほしいな。