happyleaf's blog

写真日記

中島飛行機荻窪製作所跡地

2011-11-04 15:06:42 | 飛行機


中央線荻窪駅より青梅街道を青梅方面に1kmほど西、
荻窪警察署からクイーンズ伊勢丹、日産プリンス東京の裏手、
桃井三丁目の広大な敷地のほとんどは大正14年に建設された中島飛行機荻窪製作所跡地で、
戦時中は「零戦」「隼」のエンジン「栄」(陸軍名ハ115)、
「紫電改」「疾風」のエンジン「誉」(陸軍名ハ45)などが生産されていました。



wikipediaより「紫電改」紫電二一型



「誉」発動機21型 空冷星型複列18気筒 離昇出力:2,000HP/3,000RPM

昭和19年(1944)11月からB-29による、各地の飛行機工場を標的とした空襲が始まりました。
荻窪工場にも1945年6月、8月に空襲があり被害が出ました。

戦後に中島飛行機は解体され飛行機の開発もしばらく禁止されましたが、
航空開発が解禁されると、1954年、富士精密工業に引き継がれた荻窪工場で、
九七戦や隼の設計協力などをした糸川英夫博士が、ロケットの研究を始めました。



桃井三丁目交差点の北東角に「ロケット発祥之地」の石碑があります。
ペンシルロケットのレプリカが収められています。
(2003年に打ち上げられた日本の「探査機はやぶさ」が調査した
「小惑星イトカワ」は直接は関係ありませんが、糸川博士にちなみ命名されました)

その後、富士精密工業からプリンス自動車、合併した日産自動車へと工場は引き継がれ
日産自動車荻窪工場として使用されていました。
初代プリンススカイラインもここで開発されました。









URに土地が売却され工場が取り壊された後は、
再開発で新しい集合住宅群やスーパーマーケットが建設され、
東側は「桃井原っぱ広場」という公園になっています。
防災公園として整備が進められているようです。
※夜間は入ることが出来ません。
(写真は2009年5月に撮影したものです)



昭和22年の航空写真
(goo mapより)
goo mapで昭和22年、38年の航空写真を見ることが出来ます。

goo昭和初期航空写真
http://map.goo.ne.jp/history/showa_index.html


google map
現在の東京都杉並区桃井三丁目
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