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『きると』 PS2版感想

2007-10-02 23:40:04 | ギャルゲー感想@えむあい
『きると ~あなたと紡ぐ夢と恋のドレス~』 (CLOBER)
ほぼ絵買い。
『顔のない月』で有名なORBITの関連会社なので、メイン原画師はもちろんCARNELLIAN氏。
メインヒロイン・アイリに惹かれて購入を決めた人がかなり多いはず。
あのデザインでツンデレだもんなぁ…
主人公はデザイナーを目指しており、その筋で有名なコンテストに出場するため、
物語の舞台であるリプル島へとやってくる。
そこでヒロイン達と出会ってぎっこんばったん、というのがあらすじ。


・シナリオ 40~55点
普通。
正直、もうちょっといくかと思った。
「服飾」というテーマが珍しかったので、少し期待しちゃいましたね。
特に主人公、オープニングでは自分の職に対して生真面目なところを見せていたものの、
それ以降ヘタレ街道まっしぐら。半端に鈍感で半端に計算高い。まあ…普通。
普通なんだけど…同じアパートにファビアンという、
いわゆる同級生役が住んでおり、こいつが美形な上に好男子なので、
ヒロイン達が何故わざわざ主人公を選ぶのかという疑問が泉のよーに湧き出てきます。

何より良くなかったのは、期間が短すぎること。
ある程度は仕方ないのですが、
島に到着してからわずか15日で大恋愛、20日目には結婚を決めてたりするんですね。
学園物と違って「もともと知り合いだったけど、それが急に恋愛対象になって」ではなく、
純粋に「初めて顔を合わせて」から二週間でそこまでいってしまうと…
感情移入できないというか、ぶっちゃけ気の迷いだよねこれ。

楽しみにしていたアイリシナリオでも、
初対面の時点からわかりきってる「秘密」をラストまでひっぱられてもなぁ…と。
正直げんなりでした。
隠しヒロイン・シアのシナリオはまだ興味を持てましたが、これもただ異色だからってだけだし。
悪くはないけども…。
うん、普通。


・グラフィック 75~80点
気持ち悪くない程度に明るい色使いでキャラデザされており、とても綺麗です。
ヒロインのイメージカラーに捕われ過ぎかなと思うところはありましたが、非常に華やか。
特にCARNELLIAN氏は、メイン原画師としての仕事を完璧に果たしているといえます。

やっぱりメインヒロインは、
誰が見ても可愛い!っていうインパクトと「受け入れやすさ」がなきゃいけません。
アイリの他に、大人の女性・エナを担当されているのですが、これまた美しい。
普段こういう系のヒロインはスルーするんですが、絵が綺麗なので攻略したくなります。
すぎやま現象氏が二番手という感じですね。シアもかわいい。(人気No2)

一枚絵はけっこう多かったのに、そのせいか立ち絵がすごーく少ない。数えてませんが。
長々と話してるのに、目の前のキャラがずーっと同じ方見て
ずーっと同じポーズしてずーっと同じ表情してたら、飽きるでしょ。
立ち絵に関係して、服飾がテーマなのにヒロインの私服が少なすぎるのも気になりました。
毎日同じ服着て「デザインが」「ファッションが」どうのこうのって言われてもなあ。


・システム 20~30点
どなたのレビューでも書かれてますが、
ちょっとした選択肢でもスティックで選ばなきゃいけないので、すんげー面倒。
コンテストに際して「合成」っていう作業があるんですが、
これ100%自力でやると相当しんどい。
一回間違っただけでBADENDになったりする。

で、このためにスティックにしてるんでしょうが、これ十字キーでもなんとかできたと思うし、
ADVモードの時に上下に選択肢があって、
このスティックでやってると非常に誤動作が多いんですよ。
こりゃーダメだべ。セーブやロード、スキップもやや重たいしね。


・音声  55~65点
まあ、普通。
BGMはこれといって印象に残るものがなかったですね。
曲は悪くないと思うんですが、なんか使いどころがヘンだったりするので、
かなり音量絞ってプレイしてました。
その程度。

でも、PS2版OPテーマの『夢の月』は好きです。
歌詞といい、雰囲気といい、すごく合ってますね。
逆にこのシナリオにあてるには良すぎるという気がしなくもないです。
声優さんも一新されたそうですが、
これまた印象に残る演技をする方がいなかった。みんなテンプレ的。
あえていうなら、アイリの麻見さんがやや素人くさい。下手なのか、そういう演技なのか。


総評
普通。
単純に言うと、絵が綺麗でテキストは並以下で操作がめんどい。
CG数はかなりのものなので、絵さえ綺麗ならいいよ、という方にはおすすめ。
ただ、突き詰めて書かれていないので、どんなに好みの子がいてもそれほどハマれません。
同時期に発売された『この青空に約束を―』の半値以下で売られている、というのはつまり、
「一回やればもういいや」的な出来だったということ。(こっちの方が派手に宣伝してたのに)
ビジュアルファンブックが発売されてるので、そっちを買ってもよさげですね。
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