横浜心理カウンセリング ブログ

心理カウンセラーが教える体験談、心に響く言葉、心理学健康法等24年に亘り各種心理療法を学んだこと

DV(加害者)の改善の先に見えてきたもの

2017-10-11 22:22:58 | DV・虐待
こんにちは。横浜で心理カウンセリングをしているハッピーライフ・トータルセラピーの堀井です。

 横浜心理カウンセリングにいらした30代女性の験談は、「セラピーを受けるごとに片頭痛が改善し、希死念慮もなくなった」です。


妻と会社を家族経営していますが、私の取り組んでいた事業が不振で、事業運営方法に対しての強い不満が妻の言葉から常に現れていました。特に数年前から露骨に言葉による攻撃が続いておりました。

言葉はとても強く、私の事業の進め方の些細なところまで逐一口を出し否定するだけでなく、人格を否定する発言や、人をおちょくる言葉を発するのです(生まれが悪い、親の育て方が悪いといった生い立ちへの攻撃から、口が臭いなどの身体に対しての攻撃、声が大きい、自分が可愛いといった性格への攻撃)。

そのようなことが続き、私は言葉の攻撃をやめさせるべくカウンターで大声で言い返す、壁を殴って脅す(一度包丁を壁に刺してやめろと脅したこともありました)といった、攻撃を頻繁に繰り出すようになっており、妻は私をDV夫と呼ぶようになっていました。

そして一年前に思い切り妻の顔を殴りました。妻は怒り狂い、私に正当防衛と言いながら包丁を向けました。私は警察を呼び妻を止め、警察にことの事情を説明したところ、警察に妻は助言しました。「旦那さんの行為は生まれ育ちの環境や性格が起こしていること。暴力行為は永遠に治ることはないから早々に離婚するなり別居した方が良い」と。

その助言により、その日のうちに私は自ら家を出ました。なぜ、この世の中は弱いものに対して過剰に保護するのか。私は妻からもう10年以上も言葉の暴力を受け続けているのになぜたった数秒の殴打がDVと名付けられ、加害者のように扱われなければならないのか。しかし私がたった数秒間、怒りを抑えることができればこのような事件は起きなかった。

翌日警察に電話をしました。「あなた方が私をDV夫と定義するのであれば、私はどうその問題を改善すれば良いのか、教えて欲しい。」と頼みました。
警察は「治らないし、こんな電話しないで欲しい。とにかく奥さんには近づかないで、事件だけ起こさないください」と言い、まともに相手にしてくれません。
警察は逮捕はしないものの私を犯罪者候補としてマークしていることを感じました。

この世の中、正義などないのだと。私は刺激されなければ暴力など振るわない普通の人間なのに、十数時間も妻から言葉による攻撃を受け続け、たった数秒殴打しただけで、人間扱いされないのだなと。

私はこの時、どんな屈辱的な状況に置かれようとも相手に手を出したら負けなのがこの世の中なのだと悟りました。だから、どんな相手にも、例え自分の子供が殺されようとも、他者にどんな侮辱的なことを言われようとも絶対に暴力を振るわない人間になるしかないと決意しました。



ではなぜ私が怒りの臨界点に達した時、とっさに相手に手を出してしまうのか。
アンガーマネージメントなど、怒りをコントロールする術が書かれた書籍は出回っていましたが、私の場合、目先の怒りを抑えるためには小手先の技術ではなく、根本的に「怒りにくい人間」になることが重要と考え、私が怒りを暴力で表現してしまう原因が何かを探り、根本原因を潰し、怒りを暴力で表現しない人間になるイメージを描きました。

1年かけて、怒りを暴力で表現しない人間になる。このための治療法を探したところ、堀井先生の「ゲシュタルト療法」に出会いました。

堀井先生に私が1年後になりたいイメージをお伝えしたところ、「絶対治ります。」とおっしゃっていただいたことはとても心強かったです。

堀井先生とのセッションは、ひたすらに、私の過去を振り返り、過去にやり残したことを再現して完結させるセッションの繰り返しです。

過去を振り返ると、私はいつの間にか何かに怯えながら父親の暴力を中心とした教育や、宗教に支配された母親の育児の中で生きていました。
私は父親に厳しく育てられました。失敗すると暴力を振るわれ、言葉による不条理な攻め(有る事無い事を嫌味ったらしく言い続ける行為)を受けました。また、父親は機嫌が悪いと殴ることもあるし、私が思い通りにならないと殴る自分勝手な親でした。それに、私の言うことややりたいことは全く実現させてくれない。とにかく俺の言うことを聞いて置けと言う態度でした。

母親は宗教に没頭し、私を殴る父親を止められず、ひたすら「神様にお願いしろ」と言い続けていました。母親は話は聞いてくれるけど私を直接的に守ってはくれなかった。神様にお願いすれば神様が守ってくれる。神様にお願いすれば将来いいことが待ってる。だから大人になるまで我慢しろと、そればかりでした。

中学まではどんな殴打にも言葉の暴力にも耐えていたのですが、私は高校1年生の時に逆上し父親に殴りかかったところ勝ったのでした。それ以来父親は私に暴力も言葉も直接的には何も言わなくなったのです。この時の快感を思い出しました。私は我慢して我慢して、最後に完膚なきまでに相手を殴り大逆転、下克上をおこすことに知らず知らず快感を覚えている人間になっていたのでした。

また私は子供の頃から、制限された環境が嫌いでした。いつになっても自由になれない。自由にしたくて両親に提案しても受け入れてくれない。やりたいことをやれない。
両親は、お金がないからやらせてあげられない、と、いつも言っていました。私は4人兄弟の長男。下の子3人の育児にかかる費用や、度重なる父親が起こした交通事故によりお金は常にない状態。
いつのまにか私は、お金さえあれば自由になれるのだと考え、お金を稼ぐためには良い大学に行き、良いところに就職し、いつか独立することだと思いました。
そのために、徹底的にお金を稼ぐためのスキルを身に付けようとしました。

とにかくお金が欲しい、お金が欲しいと子供の頃から思い続け、そのための壁、受験や就職活動をクリアし、ひたすらお金を稼ぐ日々。私はいつの間にかお金の奴隷になっていました。私の思い通りに動けばお金を稼げる。私の邪魔をするな。私のビジネスに異論を挟む人間や邪魔をする人間(妻や会社の元役員など)には徹底的に完膚なきまであらゆる手段で攻撃して止めさせ、私は自分の思いのままに会社経営をしていたのでした。

以上のような過去が、ゲシュタルト療法により洗い出されました。洗い出された結果、私はお金への執着心から開放されることが相手への攻撃を防ぐことになることに気づきました。

では稼いだお金を何に使って自由に生きたいのか。ゲシュタルト療法で自己との対話をしてみました。
私は、子供の頃住んだ故郷に帰り、何もせずボーっと自由にのんびり暮らしたいのだとわかりました。このためには、最低限の生活費が必要。私は50を過ぎたら自由にのんびり暮らせるお金を貯めるために必死に自分に無理をして働き続けていることを知りました。

治療の中で、自由にのんびり暮らしている未来の自分から、現在の自分に話しかけました。未来の自分は私に言いました。「今はのんびり暮らして幸せだけど、そんなに頑張って稼がずとも、あなたはすでに生きていく術を身につけているのだから、適度に働き適度に遊び、今すぐにでものんびり暮らせるのではないかな」と。

私はハッとしました。父親や妻など、相手に対しての私の攻撃的な態度は、相手が理由を作っているのではなく、私自身の子供の頃からの金の呪縛が根本にあるのだと気づきました。相手が私を怒らせているのではない。相手の言葉が私の呪縛された心に異訳されて伝わってしまい、私は勝手に怒っていたのだと。

治療を受けた結果、私は怒りの感情のままに振舞う思考回路を完全に理解しました。結果、怒る回数が劇的に減りました。また、怒りを暴力や大声で表現することがなくなりました。妻からの信頼を完全に回復できたとはまだ言えませんが、治療を受ける前よりは格段に良い関係を築けています。

DVは、自分の性格や行動を姿勢矯正のようにして治すものではなく、深層心理に潜む歪みや捻じれを刺激することで脈々と沸き起こる怒りの源泉(悪玉)を除去して治すものだと思います。悪玉を除去するには、悪玉を育てた生い立ちや育った環境、他者に植えつけられた呪縛と逃げずに向き合い戦うことです。ところが悪玉は感情の悪魔です。怒りの感情のまま、あらゆる人を殴ったり怒鳴り散らしたりすることで発散される感情はとても清々しく快感の極みです。この歪んだ快感を味合わせるべく永遠に人間の深層心理に潜む悪玉。私は現時点では悪玉との戦いに勝ち続けていますが、油断したらすぐに足元を救われ、悪玉に支配される元の人間に戻ってしまいます。私はゲシュタルト治療を受け続けながら、悪玉との戦いに生涯勝ち続けなければなりません。私は、怒りの快感から卒業し、想いのままに生きていきたいと思います。




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