日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ホリデーシーズン広告が、変わり始めた

2016-12-07 18:21:36 | CMウォッチ

PCの調子が悪く、お休みをしていました。

12月に入り、Yahoo!等のポータルサイトに表示されるバナー広告が、クリスマスシーズン(=ホリデーシーズン)向けになってきた。
これまで、ホリデーシーズンの広告と言えば、エルメスの広告が目立っていたのだが、今年はやや違うようだ。

昨年あたりから、エルメス以外にもヴァンクリーフ&アーペルが加わったような記憶があるのだが、今年はティファニーやボネッタ・ヴェネタなどが加わっている。
ティファニーは別にしても、いわゆる「ハイジュエリー」と呼ばれる、高級海外宝飾企業の広告が増えている、という印象があるのだ。
一応説明しておくと、ティファニーを「高級海外宝飾企業」としていないのは、ヨーロッパのブランドではないからだ。
宝飾業界(というべきか?)の中では、トップブランドとして名前が挙がる順位はやはりヨーロッパのブランドで、アメリカのティファニーは、その下という認識が強い。
それだけではなく、ティファニーは宝飾品を扱う前は、文具等を扱う店だったからだ。宝飾店となっても主力商品が銀製品だった、という理由もヨーロッパの宝飾店とは大きく違う。
とはいうものの、ティファニーに憧れる女性は多いのも事実だろう。

そのティファニーやボネッタ・ヴェネタのような、これまで宝飾品が一番売れるシーズンに積極的に広告を打っていなかった企業が、バナー広告を積極的に出すようになった、というのは大きな変化だろう。
その背景には、何があるのだろうか?
考えられるのは、新興国よりも日本の市場のほうが、安定した市場である、という判断があるのかもしれない。
失敗した感の強いアベノミクスだが、そのアベノミクスによって大手企業のボーナスは、以前より増えている。
経済的余裕がある層への購入の期待感かもしれないし、ファストファッションのように目まぐるしく変化する市場に対する「普遍的価値」を求める層が、少しづつ登場し始めたということも考えられる。

ただ、実感としてバブルの頃のような「景気感」を背景にした日本市場戦略ではなく、一度忘れかけていた日本の市場への再アプローチという気がしている。
バブルの頃は、「高級・海外・有名・ブランド」という冠があれば、飛ぶように売れた。
バブルが崩壊してから、次々と店舗を閉めたのも事実だ。
結果、ティファニーなどはともかく、ブランド名を知らない新しい層が生まれ始めている、ということも十分に考えられる。
バブルの頃のような、売り方ではなくじっくり日本の市場を育てる切っ掛けとして、消費が動きやすいこの「ホリデーシーズン」向けに積極的に広告を出しているのでは?という、気がする。

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