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女性マーケターから見た日々の出来事

問題なのは、身体よりも心とアタマのメタボ?-筋肉理学的発想-

2008-04-15 23:37:00 | ライフスタイル
以前拙ブログでも紹介をした事がある、爆笑問題の「ニッポンの教養」
久しぶりに、チャンネルを合わせることが出来た(というより、すっかり忘れていただけなのだが・・・)。

今回登場した先生(=大学教授)は、石井直方先生(東京大学大学院教授)
でも、この先生いわゆる「東大の先生」には余り見えない。
ググってみると、ボディビルの大会などでの優勝経験があるようだ。
そんな経験をもっている先生だからだろう、お話がとても面白かった。
そのお話の中で、気になったことがある。
それが「都市化した現代社会における問題点」だ。
(番組では、そのような言葉は使われていない。あくまでも私の番組を見ながら思い浮かんだ言葉だ)。

解剖学者の養老孟司先生(養老先生も元東大の先生・・・東大の医・理系にはユニークな先生が多いのだろうか?)が大分前の著書で、「脳化した社会」という指摘をされている。
アタマばかりが発達、というよりも、アタマばかりが優先され身体の重要さを忘れた社会そのものには、大きな危険をはらんでいるという指摘だ。
脳化という言葉を変えるなら、都市化した社会とも言えるのではないか?と、勝手に解釈をしているのだが、養老先生の指摘と今回の石井先生の指摘が、意外なほど重なりあっているコトに驚いたのだ。

そんな時、以前読んだハーバードビジネスレビュー日本版のブログにスーツを着ないで取締役会に出席する時代という内容がUpされているコトを、思い出したのだ。
「スーツを着ない取締役会」といっても、ジーンズとTシャツで取締役会をするのではない。
ランニングマシンで軽いジョギングをしながら、取締役会をするという内容なのである。
目的は、取締役たちの健康=メタボ対策ではない。
運動をする事で、脳が活性化され、様々なアイディアが生まれ、活発な論議が出来るというコトらしいのである。
まさに、石井先生の「筋力理学的脳の活性化」と合致する発想なのだ。

考えてみれば、養老先生が指摘されているように現代社会は「考えるコト」が多い。
それも「アタマの中で完結」してしまうような発想・思考が、大手を振っている。
昨今のお受験ブームの背景にある、乳幼児教育などはまさにそれではないだろうか?
ところが最近になって、乳幼児期の遊びの重要性が指摘されるようになってきている。
身体(=遊び)を動かすことで脳が活性化し、観察力や発想力が豊かになるというのである。
逆に乳幼児期に身体を動かすことをせずに、お受験向け勉強や早期教育に翻弄された子供たちが、小学校入学後にある種の問題行動が起き易いという指摘もあるようなのだ。

とすれば・・・今ではすっかり見る事が無くなった仕事前のラジオ体操などは、事務ワークやクリエイティブワークをする人たちにこそ、必要なウォーミングアップなのかも知れないのだ。
今の社会に問題なのは、身体よりも心とアタマのメタボなのかも・・・。
とりあえず、エアー(スロー)スクワット(?)1日10回にチャレンジ!



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