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ナイトプール人気は、「リア充」アピールか?

2017-07-31 13:54:03 | ライフスタイル

今日で7月も終わりだが、本格的な夏休みはこれからだろう。
今年の夏のヒット商品(というよりも、サービスといったほうが正しいと思うのだが)の一つに、「ナイトプール」がある。
「暑い昼間を避け、夜にプールを楽しむ」という、若い人たちが増えているのだ。
もちろん、利用するのは「市営プール」などではない。
ホテルに併設されている、プールだ。
ホテル側も、ナイトプール向けに照明などを凝らし、来場者を楽しませる工夫をしている。
毎日新聞:幻想的な水遊び 東京プリンスホテル

この「ナイトプール」が人気になっている理由の一つが、「インスタ映えする」ということがあるようだ。
「インスタ映え」というのは、ご存じの通りSNSの一つである「インスタグラム」に投稿した時に、いかに素敵に見えるのか?言い換えれば「いいね!」を押してもらえる写真なのか?ということである。

実際、Twitterやインスタグラムは直接自分が知っている相手ではなく、不特定多数の人にアピールする必要がある。
そこから、フォロワーを獲得し、ネット上の知り合いを増やしていくことが、投稿者にとっての一つのステイタスのようにもなっているような気がするのだ。
それが「良い・悪い」ではなく、今ではそのような「つながり」もまた、重要な「つながり」となり、投稿者にとっての満足になっている、ということなのだと考えている。
昭和の感覚からすると、「それって、本当の繋がりのある関係?」と思うのだが、SNSというネット上のつながりが、現実の繋がりへと発展していくこともある。
だからこそ、一概に「良い・悪い」とは言えないのだ。

その一方で、しばらく前にエントリした通りSNSなどでの「リア充」アピールは、自己満足と承認欲求のあらわれではなか?という気がしている。
「承認欲求」というのは「(周囲から)自分の存在を認めてもらいたい」ということだが、繋がりを求めているのではなく「自己愛の肥大化」なのでは?ということではないだろうか?
「インスタの素敵な私」と「現実の私」のギャップが、ドンドン広がっているのでは?という懸念さえ感じることがある。
「現実の自分を好きになれず、理想の自分を創り上げ、自己陶酔している」ようにも見えるからだ。
それは「理想の自分を愛している」だけなのでは?

「そこまで大袈裟なことではない」と思う反面、最近の「リア充」アピールをする人達を見ていると、そのように感じてしまうのだ。



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