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今日あった事、感じた事を自分の言葉で自然体で

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『蝉しぐれ』

2005-10-03 12:22:15 | entertainment
1日、珍しく母と妹と映画鑑賞へ

蝉しぐれ 』を観た。

“癒しの文学”ともいわれる故藤沢周平氏原作の映画化。


いろんな意味で「日本」を感じた。

四季の風景を映し出した映像はあまりにも美しく、
それでいて自然と共に生きることの厳しさも垣間見せた。

そして、気高くまっすぐな心と慎ましく生きること。

話は・・・
寡黙ながらも実直で村の水田を守るために力を尽くす
下級武士である父を尊敬する文四郎15歳。
ある日、父が派閥闘争に巻き込まれ捕らわれた。

処罰を言い渡される前日、面会が許され会いに行く。
父を演じる緒方拳はすごい
映画と言う限られた時間の中、割愛されたであろう
牧助左衛門の人柄や、親子の絆を彼が見事に
カバーしてくれているような・・・短い出番なのに
かなりの存在感を放っていた。

翌日、処分が言い渡され、冤罪で切腹。
罪人の子として、苦難の日々を送る文四郎。
それでも変わらず接してくれる幼馴染のふくと逸平。

捕らわれた父に会いに行った帰り、いつものように
「腹へったな」と言って来てくれた逸平。(涙)
文四郎が父に尊敬していることも、今まで育ててくれて
ありがとうも何も告げられなかったことを悔いていると
「人は後悔するようにできている」と言った逸平の台詞は
印象深い。

それから、父の亡骸を荷台で引く途中、のぼり坂で
罪人を運ぶのを手伝う者などいなく、たった一人立ち往生
してしまう文四郎。坂の上からふくが駆け寄って来たとき
には・・・(涙・涙)
何にも言わないけど、いっぱい伝わった。


・・・数年後・・・
「父を恥じてはならん」「剣の道に励め」との父の言葉どおり
母を守り懸命に生き、成長した文四郎・・・。
市川染五郎の所作は、まさにそのもののようだった。

殿の側室となったふくと再会のシーンでは、文四郎がまだ独り
であることを聞いた彼女の表情がなんともいえなく切ない。

皮肉にも、ふくもまた派閥闘争に巻き込まれていた。
ふくのために動くことを決意する文四郎。
幼馴染の逸平と与之助の友情がほんとうにあたたかい。

また逸平の「腹へったな」を聞いたとき、ジーンときた。


好きと言う事さえも自由に口に出来なかった窮屈な時代。
だけど、心のうちに秘めた想いはあまりにも真っ直ぐで
悲しくなった。

「文四郎さんのお子が私の子で、私の子が文四郎さんのお子であるような
 道はなかったのでしょうか」
この後、文四郎が口にする「一生の後悔」の言葉。

「忘れよう、忘れ果てようとしても、忘れられるものではございません」

でも最後に「ふく」と呼んだ。この一言に詰まってる“想い”。


どの世でも、醜い権力争いがあり、それに巻き込まれる人々。

それでも、誇りをもって気高く生き抜いた文四郎。
忘れてしまった何かを思い出させてくれる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
木村佳乃、キレイすぎ

原作も読んでみたくなるなぁ~

NHKの連ドラはどうだったんだろう?

映画なので時間制限あるのは仕方ないけど、このキャスト&スタッフで
もっとじっくり、ゆっくり観てみたい。

なども、思ったりした。
昼休みに、取り急ぎ・・・なり。

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12 コメント

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うちの近所なの (沙也歌)
2005-10-03 13:40:34
蝉しぐれ、私も見に行くつもりでーす。

やっぱり美しいのねっ。

うちの近所が舞台になってます。セットも見に行きました。

あの冬の吹雪の激しさ、あれは現代でもかわりません

美しいけど、ツライ
いいなぁ~ (happy-clover)
2005-10-03 21:22:09
沙也歌さん、こんばんは



そういえば、山形・庄内ロケでした

良い所にお住まいですね。

>>美しいけど、ツライ・・・

そうですね、自然は同時に厳しいんですよね。

映画でも、伝わってきました。



沙也歌さんは、原作読まれましたか?

私は未読なので、読みたくなりました。



記事にも書いたのですが、映画なので時間制限が

あるのは仕方ないんですが…

もっと、じっくり観たい。この世界にもっと

浸らせてと思ってしまいました



これからご覧になるのに、内容いっぱい書いてしまって

ゴメンナサイ。

で、でも百聞は一見に如かず!ですものねっ

あの空気感は劇場で体感してください



TBありがとうございました (ミチ)
2005-10-03 22:01:16
こんにちは♪

こういう質の良い時代劇を見ると、うれしくなってしまいます。

藤沢ワールドは日本人の美点を描いていて、原点に立ち返れるような気がします。

若い人にも見て頂きたいわ~。
ありがとうございます。 (happy-clover)
2005-10-03 23:11:46
ミチさん、こんばんは



TB返し、コメントありがとうございます。



↑藤沢ワールド。

文四郎やその父が気高くまっすぐ生きているさまに

魅了されました。

人として生きるのに大切なことを思い出させてくれた

作品でした。

TBありがとうございます (ぐ~)
2005-10-04 22:25:13
この映画を観たら、絶対山形に行きたくなる!

東北に旅行に行きたくなる!!(笑)

そんな映画でした。

日本の四季、日本の心を描いた作品だと思います。
キレイでしたね~ (happy-clover)
2005-10-05 09:12:31
ぐ~さん、こんにちは

コメント、ありがとうございます。



本当にキレイな風景でしたね。

山形に行きたくなる!・・・納得です。

あの自然の中にちょっぴり身をおいてみたい。

冒頭の朝日があたるシーンから、その透明感に

一気に引き込まれました。



TBありがとうございました (sakurai)
2005-10-05 20:57:45
原作はいいですよ。というか、まず本の「蝉しぐれ」ありきです。

あの世界を何とか映像にしたかったという監督の思いが伝わってくるような映画でした。素直にとっても良かったと思いました。

んでもって、是非山形においで下さいませ。でも、内陸と庄内では全然世界が違いますので、「蝉しぐれ」の世界を堪能するためには、庄内にどうぞ。

冬の地吹雪もおすすめですよ

というのは冗談ですが、あそこで育った人間にとっては、なんともいえない感慨です。
コメントありがとうございます。 (happy-clover)
2005-10-05 22:55:31
sakuraiさん、こんばんは。

やっぱり、先に原作読んでおけばよかった・・・

と、sakuraiさんの記事を読んで、思いました



>>あそこで育った人間にとっては、なんともいえない感慨です。

すばらしいところですね。

空気が澄んでいて、ピリッと緊張感があって



それぞれの季節に行ってみたいです。



ふく (chishi)
2005-11-05 00:06:12
…と呼びかけたときのあの

染め様の顔っっっ!

温かさと色気とが相俟って漂って…

私、絶句しちゃいましたっ!

私も連ドラは観て無いんです。

メチャ気になりました(笑)
あの一言 (happy-clover)
2005-11-06 13:01:19
想い続けた20年が・・・せつない。



それにしても市川染五郎、ハマリ役でしたね。

あの立ち居振る舞いや、心の中に強い信念を秘めた寡黙な感じとか。



連ドラは内野&水野ですよね。

観てみたい。あと原作も読んでみたいです。

こんばんは♪ (miyukichi)
2007-09-01 01:13:57
 TBどうもありがとうございました。

 せつないですよね。。
 お互いに思い合っているのに、
 かなわないこともあるんですね。。

 緒方拳さん、存在感はさすがでしたね。
 私も印象に残っています。
miyukichiさま (happy-clover)
2007-09-01 08:07:35
はじめまして。

こちらこそ、TB頂きましたのに、
こちらからのTBお返しが遅くなり、
しかもコメントまでいただき、恐縮です。
ありがとうございます。

気高く生きる父役緒方拳さん、その背中を
みて育った文四郎、その内に秘める想いは、
せつなくなりましたね。

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