まず、関西フィルからのメッセージをどうぞ
飯守の10年をかけた挑戦が始まる
桂冠名誉指揮者になった飯守の大きな挑戦が始まる。
今夜より年に1作ずつ、ブルックナーの交響曲全曲を取り上げていくのだ。
飯守は語る。「ブルックナーは純粋音楽の結晶。不純なものが一切なく、崇高な宗教性に満ちた作品。
これを演奏するために、私たちは進化を遂げていきたい。」
初共演から20年。飯守の精神性豊かで自発性を重んじる姿勢は、関西フィルの良き伝統として育ちつつある。
今後10年間で着実な成長を遂げ、"朝比奈&ブルックナー"の伝統が根付く関西の地で、
圧倒的な存在感を示す日が来ることを夢見ている。
松田理奈さんはビジュアルに注目が集まりがちだが、真摯な音楽性と技術を持つ本格派。
飯守との共演で音楽的な魅力を皆様にお伝えできることだろう。
特定非営利活動法人関西フィルハーモニー管弦楽団 事務局長西濱秀樹
今日の演奏会も、ゲネプロのリハーサルがありました。
飯守先生も私たちのところに来られ、お話をしてくださった。
渡部 晋一郎さんは、TVの「N響アワー」で長年出演されていましたね。
いろいろな催しに参加されるマルチな方だそうです。
またソリストの松田さんについては、3拍子揃った方で「顔を見ないで、目をつぶって音楽を聴いて
くださいね」とおっしゃいました。
ブルックナーは、3番以降は演奏会でも取り上げられるけど、1・2番は彼が格闘して、もがき苦しむなど
“産みの苦しみ”が、曲の中に出ていますので、じっくり聞いてください。
71歳の飯守先生は、10年間という長い挑戦を始められました。
60歳の私も、全曲聴くことができるように体調に気遣って毎日を過ごしたいと思いました。