空(hanul 하늘)風(palam 바람)湖水(hosu 호수)2……青空を吹きぬける風が、湖水にさざ波をたてる。

私たちの暮らしは、美しい自然と共生をとりたい物です。そんな日々の暮らしで、感じたことを綴ります。

「差別的行為」に揺れたJサポーター 後絶たぬサッカー界

2017-07-12 23:35:41 | 日記

サッカーを楽しんでいても、時々差別的なことが起き、胸を痛めることがあります。

今日の毎日新聞夕刊。デジタル版で文字だけどうぞ。


より一層の「国際標準」を
 Jリーグの試合会場でナチス・ドイツを想起させる旗を掲げるなど、サポーターを巡るトラブルが今春、相次いだ。サッカー界では人種差別や国家主義的な行為に対する厳罰化の流れが進むが、同様の問題は後を絶たない。性別や国籍、年齢の壁を超えて不特定多数が集まるスタジアムは、社会の縮図でもある。誰もが安全に楽しく観戦するために、サポーターのあり方を考えた。

ナチス想起の旗掲揚
 4月16日に大阪市東住吉区のヤンマースタジアム長居で行われたJリーグ1部(J1)セレッソ大阪-ガンバ大阪戦。ガンバ側観客席に、ナチス親衛隊を示す「SSマーク」に酷似した旗が掲げられた。周囲の客が撮影した画像がインターネット上で拡散し、批判の声が相次いだ。

 9日後の25日には、新たな問題が起きた。韓国であったアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の水原(韓国)-川崎フロンターレ戦で、川崎サポーターが掲げた旭日旗に水原サポーターが反発し、川崎側観客席の出口に押し寄せる騒ぎになったのだ。韓国では、旭日旗は戦前・戦中の日本による侵略の象徴ととらえられている。

 サポーターの差別的行為は、2014年に大きくクローズアップされたことがある。埼玉スタジアムで行われたJ1の試合の際、浦和レッズのサポーターが観客席入り口に「JAPANESE ONLY」と書いた横断幕を掲示。Jリーグは「日本人以外お断り」を意味する文言が人種差別に当たると判断し、浦和にリーグ史上初となる無観客試合の処分を科した。クラブが処分されるのは、リーグ規約にサポーターに対する監督責任が明記されているからだ。特定の人種や民族などへの憎悪をあおるヘイトスピーチが社会問題化する中で起きた問題は、サッカー界にとどまらない波紋を呼んだ。

厳罰化、世界の流れ

 世界中から選手が集まる欧州のプロリーグでは1970年代からアフリカ系の選手が増え始め、同時に人種差別的行為が相次ぐようになった。人種差別は暴力の要因にもなることもあり、欧州サッカー連盟(UEFA)や各国リーグは差別に対しては「ノートレランス(非寛容)」の姿勢を取っている。93年にスタートしたJリーグも人種や宗教、政治などを理由に国家、個人、集団への差別を行ってはならないと規約で定め、アジア・サッカー連盟(AFC)にもスタジアムで尊厳を傷つける差別、政治的意見などを禁じる倫理規定がある。ガンバはSSマークの件でJリーグから制裁金200万円などの処分を科され、川崎はAFCから罰金1万5000ドル(約170万円)とホームゲーム1試合を無観客とする処分を受けた。無観客試合には1年間の執行猶予がついたが、関係者の予想を上回る厳しい内容だった。

 スタジアムに足を運ぶサポーターは、一連の問題をどう受け止めているのか。ヴィッセル神戸を応援する松本好生さん(35)は「侮辱や差別はもちろんいけない」としたうえで「規制が過ぎれば、一体になって応援するというサポーターの醍醐味(だいごみ)が失われてしまう」と懸念する。

「良識頼み」の通達

 14年の浦和の問題を受け、Jリーグは各クラブに、掲示してよい横断幕や応援旗の規定に関する通達を出した。しかし「Jリーグの規定の線引きは明確ではなく、わかりにくい面もある」と、あるクラブ幹部は言う。実際はクラブ、サポーターの良識に委ねられている面が大きいのが現状だ。そうした中で、松本さんらのサポーターグループは、新たな応援幕を作る際には、他のサポーターグループやクラブなどに意見を聞くよう心がけている。

 ガンバ、川崎の件とも、旗を掲げた当事者は政治的、差別的意図を否定した。だが、ガンバのサポーターグループは以前にも同じ旗を掲げ、クラブから14年に警告を受けていた。「デザインの一環だった」という釈明が事実だとしても、マークの意味を認識したうえで使用したことになる。日本ではSSマークの認知度が高いとはいえないが、観戦に訪れた4万2000人超の中には、ナチス・ドイツによる迫害の大きかった欧州諸国にルーツを持つ人もいたかもしれない。Jリーグの村井満チェアマンは「悲しい思いをしている人がいるのは事実。ファッションでやってしまったのかもしれないが、(差別根絶を誓った)14年の決意に立ち返らないといけない」と重く受け止めた。一方の旭日旗はJリーグでは使用が禁じられておらず、持ち込んだこと自体を一概には責められない。ただ、どちらの問題も、松本さんらのように自身の行為が第三者の目にどう映るかに思いをいたせば、避けられたといえるだろう。

 発足から25年目を迎え、Jリーグを取り巻く環境は大きく変化してきている。J1だけで年間500万人超がスタジアムに足を運ぶのに加え、今季から動画配信サービス「DAZN」(ダ・ゾーン)で全試合が国内で中継され、一部はドイツでも配信されるようになった。20年東京五輪に向け、日本のスポーツに対する関心も高まっている。サポーターらの行動にも今まで以上に「国際標準」が求められる。

自ら楽しみ奪うことに

 世界を見渡せば、競技場で自由にサッカーを見ることができない国もある。たとえば、日本代表が6月にワールドカップ(W杯)アジア最終予選を戦ったイランでは、宗教上の理由で女性はスタジアムで観戦することが禁止されていた。日本戦は特例として女性の入場が認められたが、日本人以外の入場者は、家族であっても男女が同じ場所に座ることはできなかった。現地で取材し、老若男女が観戦できる日本の良さを改めて感じた。

 SSマークに似た旗を掲げたサポーターグループはガンバから無期限入場禁止処分を受け、後日解散した。だが影響は当事者にとどまらず、3カ月近くたった今もガンバが販売する旗以外の使用は禁止されたままだ。

 客席で思い思いの旗や横断幕を掲げて応援するのは、サッカー観戦の醍醐味でもある。村井チェアマンは「表現の自由は守られるべきものだし、文化につながるもの。あれがダメ、これがダメというルールを細分化することは本意ではない」という。サポーターの良識を信じるからこそだ。だが一方で、05年にサポーター同士の乱闘事件を受けて各クラブにサポーター対応担当が置かれ、14年からは担当者を敵地の試合にも帯同する義務がリーグ規約に追加された。今後もトラブルが続けば、応援方法に関する規制を求める声が強まるだろう。軽率な行為が他者を傷つけるだけでなく、自分たちの楽しみを奪うことにもつながると、すべてのサポーターが自覚しなければならない。


新聞記事には、写真も当然掲載されてましたが、無しのままにします。

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