はんたろうのがらくた工房

えーと、えーと…。

茨城ふたたび

2017-09-10 20:15:46 | 旅のこと
ついに、茨城県を、歩いた。

これは茨城県民にとってはどうでもいい一歩だが、私にとっては大きな飛躍なのである。



2007年頃、ブログやmixiで「経県値」というものが話題になった。
都道府県別に、住んだ、宿泊した、歩いた、降り立った、通過した、という経験値を数値化して、経「県」値を出す、というものだ。

昔から国内旅行はしてきたので、仲間うちでもかなりの高スコアを叩き出したが、このとき、47都道府県のうち唯一、茨城県のみが未踏であった ~のちに精査したところ東北本線および東北新幹線がわずかに茨城県内を走っており、厳密には全くの未踏ではなかったと判明するのだが~



去年、クルマで東北を一周した折に、常磐道を使い、茨城のサービスエリアを利用した。
これで晴れて、茨城も「降り立った」こととなり、茨城県は、唯一の「未踏」の地から、唯一の「降り立っただけ」の県に昇格した。
まあ、主任が係長補佐になった程度の昇格である。



さて。



所用があって、新幹線で上京した。
このとき、東京まで新幹線往復についてきた首都圏のフリーきっぷをよく見ると、なんと、ひと駅だけだが、茨城県まで行けることがわかった。
常磐線、取手駅。
それが、フリーきっぷで行くことのできる、唯一の茨城県であった(江戸時代の長崎出島か)。

これは、なんとしても行かねばならない。
降り立って歩かねば、そして係長補佐を係長にしてやらねばならないではないか!



…普通の街だった…。





とくに目標もないので、徒歩で千葉県を目指すことにした。
いや、茨城を嫌っているわけでは、決してない。
先ほど車窓から、駅のすぐ南に、両県を隔てる利根川を見ていたのだ。





というわけで、コンビニで飲み物を買い、国道6号線に出て、残暑の中を歩く。
ほどなく、大利根橋が見えてきた。

大利根橋の全長は1,209m、利根川に架かる道路橋では最長なのだそうである。
とはいえ、幅1200mの滔滔たる流れがあるかというとそうではなく、両岸に広大な河川敷があって、なぜか茨城側も千葉側も、ゴルフの練習場になっている。



橋の中間に、県境を示すプレートがあった。
このまま渡り切ることも考えたが、暑いので引き返す。





往路はなにも疑わずに上野で常磐線に乗り換えたが、帰りの時刻表を見て、初めて、上野東京ラインなるものの存在に気が付いた。
なんとまあ、東京はすごいとこじゃ、便数はまんず多くねぇけんども、はぁ乗り換えずに品川まで行けるんでねえか(どこの訛りだ)。

…って上野で降りたけど。

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