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乗鞍スカイライン × TREK 730 その1

2017-07-15 20:04:07 | 旅のこと
味を占めた。そして図に乗った。



愛媛県の来島海峡大橋を自転車で走り、その楽しさに魅せられた。
そこで今度は、岐阜県の乗鞍スカイラインを、自転車で走ってみよう、などと思い立ったわけである。



…いや、いやいやいやいやいや。

ちょっと待て。




総延長がおよそ70kmあるとはいえ、しまなみ海道のアップダウンなぞ、たかだか100mである。
そもそも、その70kmのうち、お前は来島海峡大橋だけ、都合5km余りしか走っていないではないか。
対して、乗鞍スカイラインは、15km弱の行程で、高低差はじつに1,000mを超す。
だいたい、2003年にマイカーの乗り入れが禁止されて以来、お前は『如何にして公共交通で自転車を山頂まで運ぶか』としか、考えたことがなかったではないか。

なにをどう考えたら、平湯峠料金所跡(1,684m)から畳平(2,702m)まで自転車で『登る』、ということになるのか。
ガチのアスリートでもあるまいに、白山登拝では膝を傷めてうんうん呻いて下山した奴が。
それはもう、ただのアホなのではないか。



いや、アホで大丈夫なのである、えっへん。



今回も目的は、高山植物見物である。「登山」ではない。
なにしろ出発点が、すでに亜高山帯だ。半分も上らずに標高2,000mに達する。
べつに終点の畳平に至らずとも、疲れたらそこでリタイヤすればよいだけのハナシである。
おまけに、一般的な徒歩の登山とは異なり、、自転車×舗装道路ならば、帰りはただ地球の重力に任せて転がってゆくだけで、労せずして下山できるのだ(※それはのちに、大きな間違いであったと知ることになるのだが)。

さあ、そんなユルい心掛けで、勇んで出発したわけである。



料金所跡のゲートに差し掛かるや~つまり出発した途端に~係の人に呼び止められる。
アンケートを取っているのだという。
ヘルメットは携行しているか否か、何県から来たか、自転車では何回目か。
神妙に回答してゆくと、「ところで宣伝なんですけど、ここと上と、限定のガチャガチャがあるんですよっ♪」
…いっぺんで和んだ。



さて、乗鞍スカイラインを上り始めて、まず、白い花が目についた。
最初イカリソウかと思ったが、それにしては花が大きい。
例によって、珍しそうな花はとりあえず撮影しておいて、帰宅後に調べる。
この花は、茎や葉から、オダマキだとわかった。



テガタチドリ。



エンレイソウ属の実。
以前、白山で見ていたので、葉の形でぴんときた。



ミヤマダイコンソウ。



ベニバナイチヤクソウ。



ゴゼンタチバナ。
期待以上の、大漁である。



それにしても、しんどい。



しばらくガスに覆われて気付かなかったが、いつの間にか森林限界も超えていた。
汗でびしょびしょの服がまとわりついて、気持ち悪い。
のどもからからだ。手持ちの飲み物も既に尽きた。




ハクサンチドリや、



ミヤマキンバイも見られたのだ、もう十分ではないか。





入口から10kmを示すポストがあったので、記念に写真を撮って、ここでリタイヤと決めた。

そのとき。

上のほうから、悪魔が下りてきた。
カッコイイサイクルウェアを身に纏い、カッコイイロードバイクにうち跨った悪魔は、私に向かってこう告げた。

「あともうちょっとですよ!」



ああ、悪魔め、なんという恐ろしい甘言だろう。
魂の弱っていた私はたやすく魅入られてしまい、再び畳平に向けて漕ぎだしてしまうのであった。



つづく。
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