おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

懐かしい未来サロン 筧次郎さん(2月26日)

2011年02月09日 11時22分34秒 | イベント
 懐かしい未来のイベントです。ヘレナさんの映画『幸せの経済学』も完成したという連絡をいただき、上映会がいくつか企画されてますね。ヘレナさんもそれに合わせて来日。懐かしいです。対談も辻信一さんや丹羽順子さん鎌仲ひとみさん、などよく知っている人たちばかりです。どれも2月下旬で参加できないのが残念です。

 今回のサロンは、スワラジ学園の筧次郎さん。言わずと知れた有機農業の先駆者です。場所は、明治学院大学。ご都合の合う方はぜひ。


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懐かしい未来のサロン 第11回

   本当の豊かさと自立の生き方とは
     ――百姓暮らしからみえてきたこと

 工業社会の見せかけの豊かさではなく、自給自足的な生活の豊かさを求めて、でき
る限り機械に頼らない「昔の百姓暮らし」を目指し、それを実践してこられた筧次郎
さん。四半世紀以上にわたる筑波山麓でのその暮らしなかで、日々さまざまに思考し、
書き綴ってきたエッセイ集『百姓暮らしの思想』(新泉社)を最近発行しました。百姓
暮らしの中から見えてきた本当の豊かさと自立した生き方について筧さんに語ってい
ただきます。文末に筧さんの著書からいくつかの文を引用しておきましたのでご覧く
ださい。

■お話ししてくれる人 : 筧 次郎(かけい じろう)さん
 1947年水戸市に生まれる。言語哲学を学び、仏国留学、大学講師を経て1983年に茨
城県の八郷町に移住し百姓暮らしを始める。2002年には「スワラジ学園」を設立し、
自給自足の技術と自立の精神の普及につとめた。スワラジとはマハトマ・ガンジーの
説いた自治・自立の思想を意味する。また提携販売の会「スワデシの会」を主宰する。
「スワデシ」はガンジーの使った「国産品愛用」という意味の言葉。この会は、いわ
ゆるCSA(コミュニティサポーテッドアグリカルチャー)の実践例で、会員は野菜の代金
としてではなく、生産者の労働行為に対する対価として毎月の代金を払い、野菜の多
いときも少ないときも定額を払うという、生産者と消費者の間の深い信頼関係を基盤
にしてこそ成り立つユニークな方法をとっている。


【筧さんの著書より】
・私は自分の営みを「農業」と言わずに「百姓暮らし」と言ってきた…わずか五十年ほ
ど前まではあった本来の農の営みを、永続性も自立性もない今日の「農業」と区別す
るために、私は「百姓暮らし」と言っている。

・工業社会の豊かさは、本質的には帝国主義の時代と同じく、「収奪」によって得ら
れている…われわれは欲望を自制して農業中心の昔の社会へ立ち戻るべきである…工業
社会は邪悪な社会…工業文明は、譬えて言えば麻薬のようなものである。

・スピードがもたらす豊かさとは、長いあいだに地球に蓄積された資源を<速く消費す
る>という意味の豊かさで…社会全体としての富は少しも増えない。

・莫大な富の収奪の結果として自然科学の研究が可能になり、機械が発明される…機械
は、エネルギーを独占することによって工業国の人間だけが、しかも二十世紀の人間
だけが持つことのできるぜいたく品なのである。

・野菜も私たち人間も同じ生きものですからね、私たちが嫌がることは野菜にもしな
い、私たちが嬉しいことを野菜にもしてあげるということです。

・食べものは畑で穫れた旬の野菜ばかりの「ばっかり食」である。「ばっかり食は体
に悪い…」などと言う栄養学者がいるが、まったくのでたらめである。

・私は、かつては内臓の手術も経験し、薬を手放せないような生活を送っていたので
あるが、百姓暮らしをするようになってから病院のお世話になったことがない。

 
著書:『ことばの無明』(1979)、『百姓の思想』(1989年)、『ことばのニルヴァーナ』
(2004)(以上、邯鄲アートサービス)、『百姓入門-奪ワズ 汚サズ 争ワズ』
(1996、邯鄲アートサービス、新装版:新泉社)、『オーガニック自給菜園12ヵ月』
(2008、山と渓谷社)、『反科学宣言』(私家版)など。

■日 時:2月26日(土)午後2時~5時

■会 場:明治学院大学 白金キャンパス   本館4Fの1451教室
     港区白金台1-2-37
      http://www.meijigakuin.ac.jp/access/     南北線 ・ 都営地下鉄三田線 白金台駅(2番出口)・白金高輪駅 (1番出
口)より徒歩約7分
     都営地下鉄浅草線 高輪台駅(A2番出口)より徒歩約7分 
     

■参加費:1000円 

■主 催 : NPO法人懐かしい未来 http://afutures.net/ 

■申し込み/問合せ:リプトン

タイトルに、

懐かしい未来のサロン11回目参加希望

(↑コピペしてください)

と明記の上、お名前、連絡先をお知らせください。

メール:basho☆silver.ocn.ne.jp (☆を@マークに変えて送信ください)


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