ラッパと三味線

葉野和樹

アナザー・ワールド

2016年10月18日 | 雑感

 すわ、地震だと身構えてその強さを測るべく天井から吊り下げられている物体を素早く目で捉えるも、べったりと揺れもせず、周囲も非日常へとシフトせず、何か変化があるとすれば、これが職場であったなら、札幌の粋を集めた美女たちの嘲りの目がこちらに向けられていることが主なトピック。「地震だ」と申告すればするほど嘲笑に拍車がかかり、こちらとしてはたしかにグラッときたのだから引くに引けず、総括として、地震を感じたのは自分だけと仕事を中断してまで知る。ひとり家の中であったなら、速報を確認すべく4Kテレビを点けるも、何事もなく林修先生が平然と「今でしょ」と言っている。
 そうか。こっちではない。
 もうひとつの世界で地震が起こったのだ。
 オカルトめいたことは専門外だが、半ば死にながら生きている私にすれば、アナザー・ワールドやパラレル・ワールドといわれる世界を覗くことはお安い御用だ。パラレル・ワールドという言葉にいまひとつピンとこないので(私が)、これから紹介するのは便宜上アナザー・ワールドとする。
 もしもあの時こうしていれば……誰しも夢想したことがあるだろうifの岐路の先を指すのではなく、ガッツリもう一個あるまったくべつの世界。地震速報の字幕とともに4Kテレビに映し出されているのは、洞口博子という女性タレントだ。
 往年ほど表舞台に立ってはいないが、時折ひょいと出演する、洞口と書いて「ほらぐち」と読む洞口博子は、観る者に「老けたな」というより「若いな」という印象を与える。彼女の芸能人としての現時点でのハイライトは、なんといってもフヂテレビの夢シリーズを継承した「夢はほらいずん」という番組において司会者を務めたことだろう。おそらくこっちの世界のみなが思うほど夢がMORIMORIしてはいないものの、あのVキネマで鳴らした竹内陸と哀川翔平を向こうにまわすのだから、元祖バラドルの面目躍如となる、洞口にとって金字塔と位置づけられる伝説的番組だ。竹内と哀川にとっても、お茶目な一面を垣間見せることによって、バラエティ進出の足がかりとなった。この三者はとみに「夢ほらファミリー」といわれることもある。番組の主なコーナーはキックベース。アナザー・ワールドの住人にすれば、いうまでもない。
 ひらおかぁ~すみこだよ。
 突然アナザー・ワールドで大流行中のギャグを書き起こしてしまって申し訳ない。女芸人ひらおかすみこが、SMの女王様のようなボンテージを身にまとって登場時に発する、自己紹介がなぜかもうすでにギャグになっている奇跡の言葉だ。自分の名前に節をつけて言うだけでギャグなのだから、アナザー・ワールドあなどれじ。
 芸能界にこういう人がいるよということだ、アナザー・ワールドに。真実なのだから仕方がない、森口博子とにしおかすみこをなぞっているわけではない、私は悪くない。
 では、アナザー・ワールドの社会に目を向ければ、いまなお江戸幕府が日本を統治している。
 こと政治や思想に関してはとんと疎いので、詳述は泣く泣く割愛させていただくが、こちらの世界における最後の将軍である徳川慶喜の後継に、すったもんだがありーのなんやかやがありーので、徳川家康が任ぜられた。勘のよい御仁であればピンときたことだろうが、名前だけ2周目にループしたのだ。そして、時の首相のブッチホンにより将軍職を拝命されたのが、現在の第23代将軍2代目・徳川吉宗である。「である」も何もねえよと思われるかもしれないが、幼名は松平健である。
 この将軍様は芸事が誠に達者で、演技や舞踏、歌唱などをたしなまれている。料理の腕も一級品で、その様子をBS放送で窺い知ることができる。現代ではアシスタント的な役割となっているが、同じく料理を得意とする老中は「クワマン」の愛称で親しまれている。クワマンの独特な箸の持ち方に注目されることもある。
 ここまで書くと、こいつはまたもや何を書いているんだと、ブログにしては長文のくせに身になることが何も書かれてないぞとおかんむりになられていることかもしれない。じゃあわかったと、こっちもプライドと信念を懸けてやってるんだぞとひとつ見せつけなくてはならない。
 下記にアナザー・ワールドへの扉を用意しよう。
 言ってもわからないのなら自分の目で見てみることだ。
 ただひとつ注意しておくことは、そこから先は自己責任だ。貴兄がどう振る舞うかに私の瑕疵はない。
 何もあやしいことはない。私にとって得はない。徳川吉宗公の一端を垣間見るだけだ。
 アナザー・ワールドから、必ずや戻って来られたし。貴兄にはしあわせなこの世界があるのだから。


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 アナザー・ワールドへの扉はコチラ!!

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