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鉄槌

2017-10-24 21:45:59 | Weblog

みなさま、よくご存じの事なので、結論だけを書く。

小池百合子、前原誠司の両氏に名誉自民党員の称号を差しあげてはいかがだろうか。

解散・総選挙にあたって、安倍晋三氏は自身の進退ラインを定数の過半数とした。進退ライン過半数はあまりに低すぎるのではないかとの声もあったが、進退ラインの引き上げは口にしなかった。

それほどまでに、彼の読みでは、先行きに不安があった。

第五列という言葉がある。スペイン内戦のさいマドリッド侵攻にあたって、フランコ派の将軍が、ここに4個部隊を率いているが、マドリッド市内には我々の攻撃に呼応して蜂起する第5の部隊(quinta columna)がある、と言った。Columnaには兵士の縦隊の意味がある。

そういうことから、第五列という言葉は敵の中に紛れ込んで攪乱を担当する隠密部隊をさすようになった。

小池・前原両氏の思いつきが、結果として招いた第五列効果で、自民党は総選挙で予想外の大勝を果たした。安倍氏は森友・加計問題をリセットし(古い永田町用語でいえばミソギをすませ)、憲法9条の変更を日程にあげた。永田町には彼を止められる人はもう誰もいない。

自民党は小池・前原両氏をかりそめにもおろそかに扱ってはいけない。前原氏は中身のあることをまだ何も言っていないが、小池は「鉄の天井」があった、という言い方をした。知事選で勝って女性を排除するガラスの天井をぶち破ったが、国政選挙では鉄の天井にぶつかった、のだそうである。

自分の失敗を人のせいにする小池氏らしいレトリックである。

見ていた人はみんな知っている。鉄の天井があったわけじゃない。あれは、天上の鉄槌だった。

(2017.10.24 花崎泰雄)

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