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ヌー

2017-10-17 23:16:24 | Weblog

 デジャ-ヴュ。

テレビの動物ドキュメンタリーで見たアフリカのセレンゲティのヌーの大群のシーンがちらつく。

東アフリカから南アフリカにかけてのサバンナに「ヌー」とよばれる一見牛のような動物か群れを成して生息している。『世界大百科事典』(平凡社)によると、ヌーは別の名を「ウシカモシカ」という大型のアンテロープで、偶蹄目ウシ科の哺乳類だ。

頭と体の前半が牛に似て、雌雄とも角とたてがみをもつ。体の後半は細く貧弱だ。6月から7月にかけての、雨季から乾季への変り目と、10・11月の乾季から雨季への変り目に、草を求めて、数万の大群が移動する。

そのヌーの大群がケニアとタンザニアの国境付近のマラ川を渡るシーンが特に有名である。

何万というヌーがいっせいに渡河を始める。ドキュメンタリーは待ち構えていたワニに喰われるヌーや、流れに足をとられるヌーを映し出す。それでもヌーの大群は押し合いへし合いしながらマラ川を渡り、必死で向こう岸にたどり着こうとする。

いわゆるスタンピード(大暴走)のようにもみえる。

ワニの餌食になるヌーは想像するほど多くないそうだ。渡河に失敗して溺死するヌーの方が圧倒的に多い。

『ナショナル・ジオグラフィック』日本語版のサイトの記事によると、溺れ死ぬヌーは、平均で6250頭。重さにしてシロナガスクジラ10頭分に匹敵する1100トンにおよぶ。

英語「スタンピード」には、総崩れ・大敗走の意味もある。もっか進行中の「日本のヌー」の総崩れ・大敗走の先頭で、緑の狸が旗を振っているように見えるのは、幻影か?

はたして、どのくらいのヌーが向こう岸までわたりきれるか?

 

(2017.10.17 花崎泰雄)

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