詩はここにある(櫻井洋司の観劇日記)

日々、観た舞台の感想。ときにはエッセイなども。

映画『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』

2017-10-17 12:00:45 | 日記
名作SF映画「猿の惑星」をリブートした「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」「猿の惑星:新世紀(ライジング)」に続くシリーズ第3弾とか。

地元の日本最大級のスクリーンサイズを誇るIMAXで3D版の「猿の惑星」を観ました。選挙期間中だからか某政党のCMが延々と流れましたが、観客はたった4名で効果があったのかどうか。どちらにしても選挙資金が潤沢にある政党ということはわかりました。でも映画の前には違和感が。

さて、初期のシリーズのように人間が特殊メイクで類人猿になるという手法ではなく、CGとパフォーマンス・キャプチャーという人間の動きとCGを連動させる方法で類人猿が登場する。下半身や乳房は上手く隠しているものの類人猿は基本的に素っ裸。

IMAXの絶大な効果で、冒頭から類人猿の住む森に迷いこんだような感覚。森のささやきのような音も聞こえて臨場感がもの凄いスタート。

物語が進むにつれて大味な展開になってしまったのが惜しまれる。戦いの末に新天地に到着しながらも新世界を見届けることが叶わないのは旧約聖書のモーゼみたいだと思いました。主人公の名シーザーですが。

人間同士にも戦いがあり、類人猿との戦いもあるという三つ巴。戦争は遠い先のことではないかもしれない今日、それぞれの勢力に現実世界の国々を当てはめてみた。世界反対が当たり前でない世の中になってしまったが、やはり戦争は避けるべき。そして自由な世界であるべき。という事を考えさせる部分があるというのが救いだった。

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