垂直落下式どうでもいい話

基本的に凡人以下なので期待しないでよね-=≡Σ(((⊃゜∀゜)つ

映画を観た~フライボーイズ~

2008年04月14日 20時07分51秒 | 映画
フライボーイズ』のDVDを購入、そして観ました。


赤い男爵はいなかった・・・




ストーリー&解説:欧州で第一次世界大戦が激化する中、フランスに渡ったアメリカの若者ローリングスは、戦闘機のパイロットに志願する。そこには同じくアメリカからやってきた若者たちがいた。ルノー大佐の下、パイロットとしては素人の彼らを、一人前の戦闘機乗りにする訓練が始まった。ローリングスは仲間たちと友情を育んでいく一方、フランス人女性と恋に落ちる。やがてドイツ軍飛行隊との戦いの日が来た。それは予想を超える過酷なものだった。

本作の見どころは、やはりリアルな空中戦だ。第一次世界大戦を描いた映画は少なく、とくに複葉機の空中戦が見られるのは、戦後は『ブルー・マックス』や『レッドバロン』ぐらい。CG技術が発達した現在だからこそ、複雑な空中戦を描くことが可能になり、本作ではそれが迫力十分の映像になっている。防弾装甲もなく、撃たれたらまったく無防備な複葉機。パラシュートもなく、機体が燃え出したらただ焼け死ぬしかない。当時の新米パイロットの生存率は3~6週間という過酷なものだったという。主人公のローリングスには、『スパイダーマン』シリーズで主人公の親友から敵になるという重要な役柄で注目されたジェームズ・フランコが演じている。
(goo映画)


【五つ星評価…☆☆☆☆】


第一次世界大戦といえば大量破壊兵器が投入され始め、未曾有の犠牲者を出した世界規模の大戦争。

兵器開発者達は一度に多くの人間を殺す殺戮兵器の開発に重点を置き、戦場からは騎士道精神が失われつつあった時代。

戦車や毒ガスなどが登場する中で、航空機も最新兵器として前線に投入されました。

当時の戦闘機は複葉機と言って複数枚の主翼を持つ航空機が主流で、本作で登場するのは、主人公達が乗るフランスの複葉機『ニューポール17』と、敵側ドイツの三枚の主翼を持った三葉戦闘機『フォッカーDr.Ⅰ』

その他色々な複葉機が登場していて、それだけでも楽しい映画になっています。

出来れば、プロペラ同調装置について詳しく触れてほしかったんだけどね。

コレは凄い技術だと思うんだよ!もしかしたら単純な構造なのかもしれませんが僕は……長くなりそうだからもうやめとこう。


『ニューポール17』よりは『フォッカーDr.Ⅰ』の方が有名でしょうか?

『フォッカーDr.Ⅰ』は撃墜王“レッドバロン”こと、マンフリート・フォン・リヒトホーフェン大尉の愛機です。

赤い機体に乗っていたということで、レッドバロン(赤い男爵)と呼ばれていたドイツ空軍最強の実在したエースパイロットですが、てっきり本作でも登場するものだと思っていたら出てきませんでした…。

かわりに真っ赤な『フォッカーDr.Ⅰ』はたくさん出てきましたけどww

その中で唯一、ブラックに染められた『フォッカーDr.Ⅰ』“黒い鷹”がラスボス扱いで配置されています。

こいつにレッドバロンの騎士道精神を投影させているのか?とも思いましたが、どうやらそういう訳でもないらしい。

もう一人のドイツ軍エースパイロットの方がレッドバロンに近い気がしましたね。


主演はジェームズ・フランコ。

この人どこかで観たことあるな~って思ったら、スパイダーマンの人か。なかなか良い演技をしていましたね。

他のキャストは知らない人ばかりでパッとしてないけど、そんな中で一人奇抜なオーラを撒き散らしていたジャン・レノ。

この人は意外なとこでよく見かけるな~www

でも、王道の青春戦争映画といえる本作に良い味付けをしてくれています。

安定感がある演技に脱帽です!!

ストーリーに関してはかなりベタではありますが、戦い、友情、仲間の死、恋愛など、誰が観ても感情移入できる盛りだくさんの内容になっています。


CGにしても、70億という巨額を投じているだけあって納得の出来栄え。

リアルな戦闘シーンに大興奮できますし、十数機の戦闘機が一斉に離陸するシーンには感動してしまいますよ。

軍事考証はどこまで正確なのか分かりませんが、当時の爆撃機の描写が非常に興味深かったです。

飛行中にエンジンをチェックする様子や防衛用に配置されてる射撃手、絨毯爆撃シーンも面白かったね!

あと、飛行船の圧倒的存在感と脆弱性もよく再現されています。

飛行船の上で限りなく貧弱な最終防衛ラインを担っている射撃手は可哀想過ぎwww

あれは「死ね」って言ってるようなもんでしょ?ww

その辺の当時の航空機事情を観察するのもまた一興、さらに面白く観賞できるのではないでしょうか?


残念ながら、第二次世界大戦を舞台にB-17爆撃機と10人の搭乗クルーの友情を描いた名作、『メンフィス・ベル』(1990年製作)には及びませんが、安心してオススメできる観ても絶対に損はさせない秀作です。

興味がありましたら、安心してご覧下さい。







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