垂直落下式どうでもいい話

基本的に凡人以下なので期待しないでよね-=≡Σ(((⊃゜∀゜)つ

映画を観た~ハート・ロッカー~

2010年03月08日 00時25分56秒 | 映画
War is a drug






ストーリー&解説:2004年、イラク・バグダッド。駐留米軍のブラボー中隊・爆弾処理班の作業中に爆発が起き、班長のトンプソン軍曹が爆死してしまう。トンプソン軍曹の代わりに派遣されてきたのは、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹。彼はこれまでに873個もの爆弾を処理してきたエキスパートだが、その自信ゆえか型破りで無謀な行動が多かった。部下のサンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵は彼に反発するが、ある事件をきっかけに打ち解けていく。

2010年の第82回アカデミー賞で最多9部門のノミネートを受け、台風の目となっている本作。キャスリン・ビグロー監督が描いたのは、イラク戦争に爆弾処理のエキスパートとして従軍し死と間近で対面している兵士たちの葛藤のドラマだ。戦争特派員クリス・ヘッジの著作「戦争の甘い誘惑」からインスピレーションを得た監督は、戦争に魅力を感じ麻薬のようにのめり込む兵士の姿を、不安定に動き回る手持ちカメラを使い、リアルな映像で描きだした。脚本家マーク・ボールが実際に何週間もイラクで爆発物処理班と行動を共にしたというだけあって、主要登場人物3人の行動からは緊迫感、高揚感、虚無感など、兵士たちの心の動きが見事に伝わってくる。
(goo映画)


【五つ星評価….☆】





久しぶりにスリリングな本格戦争映画を観たって感じ。

激しい戦闘シーンがあるわけではなく、淡々と描かれているので上映館が少ないのは納得してしまいます。タイプ的には『ジャーヘッド』に似てるかも!?

アカデミー賞で色々騒がれていますが、中毒性があるのはJ・キャメロンの『アバター』の方が上でしょうかねwww

“War is a drug(戦争は麻薬だ)”という言葉がまず冒頭から飛び込んできます。

そしていきなり緊張感が半端ないIED(即席爆発装置)の処理シーンから本編が始まります。

本当に危険なのは目の前の爆弾ではなく、それを起爆させようとするテロリストなんですよね。周りにいる見物人(一般市民)全員が敵に見えてくるあの緊張感は『ブラックホーク・ダウン』を彷彿とさせます。

あのIED近辺で携帯電話やビデオカメラ回してたら速攻米軍からテロリスト扱いされるので注意が必要ですねwww

そこでのシーンで元の班長が爆死して新しく配属されたのが主人公のウィリアム・ジェームズ二等軍曹。それを演じるのが個人的に『SWAT』が印象的だったジェレミー・レナー。



ある意味ジャンキー的なやり方で爆弾を処理していく主人公のジェームズ軍曹が凄い。

冒頭の慎重な爆弾処理とは正反対な大胆な方法で処理していく姿は、勇敢というよりアホの部類に入るんじゃないの?みたいな感じですwwwしかし、そこがなんとも言えずにカッコイイんだよね。



防爆スーツも気休め程度の効果しかないため「どうせ死ぬなら気持ち良く死にたい」とスーツを脱いで処理に挑み、仲間との無線交信も中指を立てて拒否。どこでテロリストが起爆ボタンに指をかけているか分からない状況での命懸けの解体作業。

まさに戦争中毒って言葉で説明しなければ成立しません。

主人公が唯一イラクで人間的な一面を見せていた“ベッカム”との交流も、後半の方で主人公を不安定にさせる要因になっています。

特に敵を殲滅させるというような任務は行わず、ただただIEDと対決し続ける。そして昨日までさっきまで元気だった人間が次々と死んでゆく。普通の精神ではやってられなくなるよね。戦争中毒だからこそ立ち向かって行けるのかなと思いました。

エルドリッジ技術兵の「一度でも爆弾の前に立ったことがあるか!?」というセリフが重いです。



さらに管理人の心に残ったのが爆弾処理中にイラク上空を飛び回る友軍航空機のジェット音です。

地上でギリギリの任務を遂行中、他人事のように悠々と上空を飛び回る攻撃機。同じイラクで戦う兵士なのにこの対比は何なんだろう……と実際に闘う地上兵は思う事もあるのではないでしょうか?パイロットはパイロットで大変なんだろうけど。



あとはバレットM82が登場した狙撃対決も爆弾処理とは違った緊張感があって見応えがありました。敵を倒しても本当に全滅したと確信するまで戦闘体勢を一切解かない“待ちの描写”もちょっと新鮮に映りました。


総合的に非常に良い映画なのだと思いましたが、やっぱり管理人としてはもう少しエンターテイメント性が欲しかったところ。それがあれば神映画になっていたかも。女性監督が撮ったというのも興味深いです。

アカデミー賞で元旦那J・キャメロンとの対決も話題になっているので、そういう意味でも観ておいて損はない映画だと思います。

興味があればぜひ劇場でどうぞ。









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