はんどろやノート

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双玉詰将棋 by 若島正

2008年05月23日 | つめしょうぎ
 この図は詰将棋作家・若島正さんの作で、第5回詰将棋解答選手権の問題の一つとして、今週の『週刊将棋新聞』に掲載されていたもの。(無許可で載せてすみません。たいへん感動したもので、紹介したくて。)
 5手詰めです。
 すぐに解答を書きますので、自力で解きたい方は、まず解いてからお読みください。
 僕は、長めの詰将棋は、初めから「答え」を見ることにしている。だけどこの問題は「5手詰め」とあったから、「それなら、解ける」と、考えてみた。

 「双玉」詰将棋だ。
 「玉」が二つ。つまり「あっち」と「こっち」、二つの「玉」がある。「あっちの玉」を詰めれば良いのだが、「流れ弾」に当たらないように気をつけなかければならない。そこが普通の詰将棋とちがうところだ。

 この詰将棋、▲2六馬の一手詰め!と行きたいところだが…それは、3一の香で「こっちの玉」を取られてしまう! ここが「双玉」のおもしろいところ。
 このままでは「馬」が動けない。それなら、3六に飛車を打ってはどうだろう?
▲3六飛、△1五玉…どうやらこれは詰みそうにない。
 それなら初手▲1三飛はどうだ? △同銀と取らせて▲2六飛…△1五玉に…▲2五馬としたいが、これはやっぱり△3七香(!)で「こっちの玉」を取られて駄目だ。うーん。
 じゃあ、初手▲1四飛か? ここは敵の角が効いている、△同角。そこで▲2六飛は詰まないから、▲3六飛か。うん、△1五玉と逃げたらこんどは「馬」が動けるから、▲2六馬。うん、詰みだ!
 しかし… ▲3六飛に△同角があるぞ。 …あ! ▲3六飛に△同角、そこで▲2六馬! よし、詰んだ!!

 答えを整理してみよう。

 ▲1四飛 △同角 ▲3六飛 △同角 ▲2六馬 まで5手詰め

 なるほどなあ〜。おもしろいなあ。
 「角」の効きにわざわざ「飛」を打って取らせて、最後は▲2六馬、うまいもんだなあ! 
 こういう詰将棋をさらっと作ってしまうなんて、「詰将棋作家」ってすごいもんだなあ! (そんな職業はないんだけどね)
 何年か詰将棋を解いていると、「新しい!」と感じる詰将棋には出会えなくなる。とくに短い手数のものには。ところが、そうか、「双玉」という世界があった!

 僕はこの若島正作品に触発されて、きのう、双玉詰将棋を作ってみました。そして、なんとか、出来ました! 9手詰めです。詰将棋をつくったのは1年振りですが、出来上がったときの快感はなんともいえませんね!ああ、きもちいい!
 では発表、といきたいのですが、これ、9手に収まったので、LPSAの「詰将棋カレンダー」に応募してみようと思います。なので残念ながら、まだ、発表はできません。
 どうだろうなあ…見かけ、バラバラだからなあ。(前回は余詰めがあって不採用だった→「落選、の詰将棋」「ヨヅメにご注意!」)



 『週刊将棋』のその記事には、第5回詰将棋解答選手権のチャンピオンとして宮田敦史(プロ棋士五段)が輝いたことが報じられている。宮田五段は、4回出場して、その4回ともチャンピオンになっているというからすごい。宮田さんは、身体を壊したらしくしばらく棋士としての活動を休んでいたが、今期から復帰しています。頭の痛くなるような詰将棋をよろこんでほいほい解いて行くのだから、棋士としての活躍も当然期待できるところです。タイトル戦に出て難解な終盤を読む姿を披露してほしい。
 ところでこの詰将棋解答選手権、今回の問題は難問が多く、優勝した宮田敦史五段でさえ全問は解答できず、宮田さんは「負けた気分」とくやしそう。
 2位は奨励会員(プロ棋士のタマゴ)の黒川智記クン、3位は前回優勝の北浜健介七段。
 個人的な希望としては、この選手権の王座に、アマチュアの人(詰将棋の解答専門の趣味人)がなってほしい。
ジャンル:
絵画
キーワード
タイトル戦
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