はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

「遠く」って?

2007年05月30日 | ほん
 いわさきちひろについて調べていくと、どんどん面白くなってきた。この人がまた升田幸三と同じ年に生まれているんだなー。

 さて4日前のことです。本屋へ入りました。ですが気になる本はありません。小さな本屋ぐるりと2週まわってパッと目に止まった本は、『あしたはうんと遠くへいこう』 …あれーっ、いやこの本、この前図書館で借りたけどおもしろくなくて読まずに返したのにな…。で、そのまま本屋を出ました。
 さあそして3日前のこと。起床して下着を脱いで新しいものを着ようと、寝床の横に置きっぱなしの洗濯物の山に手をのばし… その時です! 洗濯物の下から文庫本が… 「あっ!!」 それは、なんと、角田光代、『あしたはうんと遠くへいこう』の文庫本。 …僕はすでにこれ、買っていたんですね! だとしたら買ったのは角田光代を読んでいた2年前だが。
 うーむむむ。これはいったい、何だ?
 気になる僕は、『あしたはうんと遠くへいこう』をぱらぱらとめくる。やっぱりおもしろくないぞ。だからたぶん2年前にも読んでいないはず。うーん、なぞだ。

 そのうち、こう思った。
 僕(の感性)が気になっているのは、この本の中身ではなく、タイトルではないか? 「うんと遠くへいこう」? エーッ、やだよ、どこにも行きたくねえよ。金ないし、仕事休めないし、体力がない。だいいち、行きたくねえんだよッ。
 しかし金とひまと体力があったとする。そしたらおれはどこへ行きたいか? いや、やっぱりどこへも…。(角田さんは海外旅行が趣味らしいが。)

 一昨日、しばらく行かなかった一人カラオケへ。3つの曲を歌う練習。そのうち2つの曲の中に「遠く」って歌詞が出てきやがる。吉田拓郎「吉田町の唄」、そしてくるり「リバー」だ。

 おいッ! 遠くってどこだよー!?


 今日の絵は安野光雄の画集『街道をゆく』から、ノサップ岬の絵の模写。安野さんは司馬遼太郎と一緒に『街道をゆく』の仕事をしていました。この絵の、丘の上にあるのは自衛隊のレーダー基地です。


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