はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

これが名古屋戦法だ

2008年05月21日 | しょうぎ
 「花村流名古屋戦法」というのがあるそうだ。

 これは、『将棋世界』誌に数年前に連載されていた山岸浩史氏の「盤上のトリビア」で紹介されていたもの。
 山岸さんが升田幸三に関して調べていたことがあって桐谷広六段(升田幸三の弟子、現在は引退)の自宅を訪ねたことがあった。そこで、たまたま加藤治朗著『将棋新戦法』を見せてもらった時に発見したのがこの「花村流名古屋戦法」。
 「なんだこりゃあ!」
 自称「戦法オタク」の山岸さんは、そのネーミングに心ときめき、桐谷六段に「この本、コピーさせてください!」と頼んだ。が、断られた。コピーなんかしたら本がダメになってしまう。(古くてバラバラになりそうだから。)
 それで山岸浩史さんは国会図書館へ行ってみた。そこでもこの本は「複写禁止」のラベルが貼ってある。がっかりした山岸さんだったが、その本を読んでいると、期待通りに面白い。じゃあ…
 「書き写すまでのことだ!」
 山岸さんは、せっせと書き写す。「幕末の蘭学医になった気分」と山岸さん。
 そうした労の結果として「花村流名古屋戦法」(「清野流岐阜戦法」というのもある)が『将棋世界』に発表された。

 それが上の図の花村元司-大野源一戦(NHK杯・昭和30年)。

 花村元司九段は、元真剣師で東海(名古屋のとなりの静岡県)の出身。この名古屋戦法、むかし名古屋で流行っていたのかな? だれかこれを受け継ぐ棋士はいないものか…。


 森内俊之名人-羽生善治二冠の名人戦第4局が最終盤です。
 持ち時間が9時間もあって、たたかいが始まった頃には、残りの持ち時間が10分とか20分って… ワシには理解できん世界じゃ~。

 対局の場所は名古屋。
 一昨年の竜王戦で、藤井猛九段が「過去に、名古屋で勝ったほうが竜王戦を制している」と言っていたことがあります。その時も、実際その通りになりました。
 去年、森内名人が最終局を勝って、18世名人の資格を得たのも、愛知県の銀波荘でしたね。

 いま、午後9時になるところ。
 どっちが勝つのか? 
 羽生さんの手が震えているそうです。(羽生さんは、重要な対局で、勝ちになったときに手がふるえるという特徴がある。)


追記;
 そうか! ひらめいたぞ!
 「名古屋戦法」は、二つの「金」が左右に登って「しゃちほこ」のようだから、それで「名古屋戦法」なのだ!   ほんとか??…それで、いいのか?



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2 コメント

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名古屋決戦 (休刊は近代将棋)
2008-05-21 21:40:43
名古屋戦法とは知らなかった(笑)

現役名古屋棋士は杉本7段と豊島4段。岡崎は石田9段。名古屋で反応するかな

名人戦は名古屋でした。
森内1-3羽生。

うーん中日ファンの森内がピンチ~

他に言うこともないや
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はじめまして (han)
2008-05-22 08:19:19
ああ、休刊なんですよね、近将。

羽生さんが勝ちましたね。こうなると第3局の逆転が大きいですね。

へえ、森内さんは、中日ファンなんですか?

そうか、豊島四段が愛知県か。
「名古屋戦法」は、では、彼にお願いしましょう。
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