はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

5・21詰将棋 解答

2010年06月03日 | つめしょうぎ
  5三桂成

 今夜はもしや、半月?
 ――いえ、ちがうようです。 下弦の月(半月)は6月5日とのことです。
 「下弦の月」とは、満月の一週間後に現われる半月のことで、夜12時頃に東の空から登ってくる。
 対して、「上弦の月」は、満月の一週間前の半月で、夕暮れには中天にあって、西の空に傾いていく。
 「上弦の月」も「下弦の月」も、どちらもまっとうな‘船’のかたちをしており、けっして‘さかさ船’ではないんだね。 そりゃあそうだ――だって月を照らす太陽は、夜にはいつだって「地の底」にあるのだから。



 さて、5月21日出題の詰将棋「半月探検隊」の解答です。

 あの桂馬(6五)があると詰みません。 なので、まず、捨てます。
 ▲5三桂成。



  5三同角  6四歩  同角  7五桂打
 △5三同角に、これを▲同とと取ってはいけません。▲6四歩とたたいて▲7五桂打が正解。 (▲6四歩△同角をいれず▲7五桂打は、△6四玉で不詰め。)
 また、2手目△5三同銀は、6四歩、同銀、7五桂打、同銀、同桂、同銀、6四歩、同玉、6五銀以下早詰み。




  7五同角  同桂  6四玉
 5手目▲7五桂打に、△同歩なら▲8五馬で、また△同銀には▲同桂、同角、6四歩、同玉、6五銀以下詰みとなります。 なので△同角(6手目)ですが、以下▲同桂△6四玉(△7五同銀は▲7二角~▲5四角成。)




  6三桂成  同歩  4二角  5三桂
 この図では、「打ち歩詰め」の形になっています。それをどう解消するか。

 9手目は▲6三桂成。この桂を捨てておいて、▲4二角。 (この桂捨ては後で必要な手です。)
 ここで先に角を打つと詰まなくなります。すなわち、▲4二角、5三桂、6三桂成には、同玉となって、不詰めです。
 ▲4二角(11手目)には合い駒をしますが、ここは「桂合い」しかありません。(たとえば△5三香合いだと、同角成、同銀、6五香まで。)




  5五金  同玉  3三角成  6四玉  6五歩
 さてここで▲6五歩は、――やっぱり、「打ち歩詰め」の反則。 さあどうする? 
 そこで▲5五金~▲3三角成という手を繰りだしてみる…。すると… 




  6五同桂  8六馬  同歩  7六桂  7五玉  6六銀  まで23手詰め
 こんどは、「打ち歩詰め」にならない! (そのために桂馬(5三)を打たせた。)
 ▲6五歩、同桂として…
 ▲8六馬という決め手がありました!

 これにて、「打ち歩詰め」難儀の件、一件落着。 23手詰め。


 こういうの、「森田手筋」って言うんだね。 詰将棋のマニアの専門用語です。
 (え? こういうのって、どういうの? じつは僕もよく知らないので説明ができないのです。)




 詰め上がり図



 今夜は月齢20日。現在時刻は23時。
 晴天ですが、月が登るにはまだ少し早いようです。

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