5三桂成
今夜はもしや、半月?
――いえ、ちがうようです。 下弦の月(半月)は6月5日とのことです。
「下弦の月」とは、満月の一週間後に現われる半月のことで、夜12時頃に東の空から登ってくる。
対して、「上弦の月」は、満月の一週間前の半月で、夕暮れには中天にあって、西の空に傾いていく。
「上弦の月」も「下弦の月」も、どちらもまっとうな‘船’のかたちをしており、けっして‘さかさ船’ではないんだね。 そりゃあそうだ――だって月を照らす太陽は、夜にはいつだって「地の底」にあるのだから。
さて、5月21日出題の詰将棋「半月探検隊」の解答です。
あの桂馬(6五)があると詰みません。 なので、まず、捨てます。
▲5三桂成。
5三同角 6四歩 同角 7五桂打
△5三同角に、これを▲同とと取ってはいけません。▲6四歩とたたいて▲7五桂打が正解。 (▲6四歩△同角をいれず▲7五桂打は、△6四玉で不詰め。)
また、2手目△5三同銀は、6四歩、同銀、7五桂打、同銀、同桂、同銀、6四歩、同玉、6五銀以下早詰み。
7五同角 同桂 6四玉
5手目▲7五桂打に、△同歩なら▲8五馬で、また△同銀には▲同桂、同角、6四歩、同玉、6五銀以下詰みとなります。 なので△同角(6手目)ですが、以下▲同桂△6四玉(△7五同銀は▲7二角~▲5四角成。)
6三桂成 同歩 4二角 5三桂
この図では、「打ち歩詰め」の形になっています。それをどう解消するか。
9手目は▲6三桂成。この桂を捨てておいて、▲4二角。 (この桂捨ては後で必要な手です。)
ここで先に角を打つと詰まなくなります。すなわち、▲4二角、5三桂、6三桂成には、同玉となって、不詰めです。
▲4二角(11手目)には合い駒をしますが、ここは「桂合い」しかありません。(たとえば△5三香合いだと、同角成、同銀、6五香まで。)
5五金 同玉 3三角成 6四玉 6五歩
さてここで▲6五歩は、――やっぱり、「打ち歩詰め」の反則。 さあどうする?
そこで▲5五金~▲3三角成という手を繰りだしてみる…。すると…
6五同桂 8六馬 同歩 7六桂 7五玉 6六銀 まで23手詰め
こんどは、「打ち歩詰め」にならない! (そのために桂馬(5三)を打たせた。)
▲6五歩、同桂として…
▲8六馬という決め手がありました!
これにて、「打ち歩詰め」難儀の件、一件落着。 23手詰め。
こういうの、「森田手筋」って言うんだね。 詰将棋のマニアの専門用語です。
(え? こういうのって、どういうの? じつは僕もよく知らないので説明ができないのです。)
詰め上がり図
今夜は月齢20日。現在時刻は23時。
晴天ですが、月が登るにはまだ少し早いようです。
今夜はもしや、半月?
――いえ、ちがうようです。 下弦の月(半月)は6月5日とのことです。
「下弦の月」とは、満月の一週間後に現われる半月のことで、夜12時頃に東の空から登ってくる。
対して、「上弦の月」は、満月の一週間前の半月で、夕暮れには中天にあって、西の空に傾いていく。
「上弦の月」も「下弦の月」も、どちらもまっとうな‘船’のかたちをしており、けっして‘さかさ船’ではないんだね。 そりゃあそうだ――だって月を照らす太陽は、夜にはいつだって「地の底」にあるのだから。
さて、5月21日出題の詰将棋「半月探検隊」の解答です。
あの桂馬(6五)があると詰みません。 なので、まず、捨てます。
▲5三桂成。
5三同角 6四歩 同角 7五桂打
△5三同角に、これを▲同とと取ってはいけません。▲6四歩とたたいて▲7五桂打が正解。 (▲6四歩△同角をいれず▲7五桂打は、△6四玉で不詰め。)
また、2手目△5三同銀は、6四歩、同銀、7五桂打、同銀、同桂、同銀、6四歩、同玉、6五銀以下早詰み。
7五同角 同桂 6四玉
5手目▲7五桂打に、△同歩なら▲8五馬で、また△同銀には▲同桂、同角、6四歩、同玉、6五銀以下詰みとなります。 なので△同角(6手目)ですが、以下▲同桂△6四玉(△7五同銀は▲7二角~▲5四角成。)
6三桂成 同歩 4二角 5三桂
この図では、「打ち歩詰め」の形になっています。それをどう解消するか。
9手目は▲6三桂成。この桂を捨てておいて、▲4二角。 (この桂捨ては後で必要な手です。)
ここで先に角を打つと詰まなくなります。すなわち、▲4二角、5三桂、6三桂成には、同玉となって、不詰めです。
▲4二角(11手目)には合い駒をしますが、ここは「桂合い」しかありません。(たとえば△5三香合いだと、同角成、同銀、6五香まで。)
5五金 同玉 3三角成 6四玉 6五歩
さてここで▲6五歩は、――やっぱり、「打ち歩詰め」の反則。 さあどうする?
そこで▲5五金~▲3三角成という手を繰りだしてみる…。すると…
6五同桂 8六馬 同歩 7六桂 7五玉 6六銀 まで23手詰め
こんどは、「打ち歩詰め」にならない! (そのために桂馬(5三)を打たせた。)
▲6五歩、同桂として…
▲8六馬という決め手がありました!
これにて、「打ち歩詰め」難儀の件、一件落着。 23手詰め。
こういうの、「森田手筋」って言うんだね。 詰将棋のマニアの専門用語です。
(え? こういうのって、どういうの? じつは僕もよく知らないので説明ができないのです。)
詰め上がり図
今夜は月齢20日。現在時刻は23時。
晴天ですが、月が登るにはまだ少し早いようです。