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1、膨大な予算を喰い続ける「核燃料サイクル」!
★43兆の税金をドブに捨て続ける国策!(利権のため本年度も予算計上)
一度たりとも、稼動したことも、稼動する見通しもない「核燃料サイクル」に膨大な税金と電気料金として徴収されている「原発付加金」が注ぎ込まれています。
その額は「な、な、なんと! 43兆円以上!!」にもなっています。
図は「隠される原子力核の真実」 小出裕章から
「核燃料サイクル」とは原発から出る使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、再処理、加工しMOX燃料などとしてサイクルして使おうというもの。
しかし肝心の六ヵ所村の再処理工場は2兆2千億も投入し、20年もかけて建設しているのにトラブル続きで、操業見通しは全くたっていません。
再処理で取り出したプルトニウムを燃料で使う予定の「高速増殖炉もんじゅ」(福井県、敦賀市)は事故で停止。1兆800億も投資したのに稼動の見通しは皆無です。
国策と原発利権のために続けられる「核燃料サイクル」の予算原資は全て国民から徴収する税金と電気料金に含まれる「原発付加金」(国民負担)です。
「核燃料サイクル」予算は、福島原発のあった後もまだ、19兆円も計上されています。
(左図はしんぶん赤旗提供)
(プルトニウムはウランの数十万倍の毒性=核兵器の材料)
2、「核燃料サイクル」はプルトニウムのため作られた!
(高速増殖炉「もんじゅ」は核兵器材料製造工場)
日本は既に長崎原発4000発も作れるほどのプルトニウムを普通の原子力発電所で作り出し、分離し保有しています。
しかし超優秀な核兵器材料は軽水炉からは製造することができず、高速増殖炉「もんじゅ」が必要となります。
これまで「もんじゅ」は何度も試験運転が続けられてきましたが、未確立の技術のためにトラブルと事故続きで、稼動の見通しは未だに立っていません。
プルサーマルはプルトニウムの後始末のために始められた!
高速増殖炉「もんじゅ」は動く見込みは全くありませんが、再処理したプルトニウムは英国、フランスにも委託し溜まる一方です。
危険極まりのないプルトニウムは国際的にも「持っていること自体」が違法のものです。そこでプルトニウムを燃やそうと考えらだされたのが「プルサーマル」です。
玄海原発に始まったプルサーマルは、現在日本のあちこちで進められていますが、従来通りの軽水炉で燃やしている超危険な代物です。
「最終処分場さえない」日本の使用済み核燃料政策!
原発から出る使用済み核燃料は毎日夥しい量に上りますが、こうした使用済み核燃料や核のゴミの処分場さえないのが、日本の原子力政策の実態です。
福島原発からでる核廃棄物や汚染水も夥しい量に上ります。貯蔵庫も既に一杯で、既に相当数が環境に放出されています。
3、日本列島は米の核開発実験場にされたのか?
1945年、原爆の投下によって(21万人の死者)終わらせた戦争は、地球上に初めて「核兵器」を生み出すことになりました。核兵器の殺傷力は凄まじく、大国の軍事威厳を示すものとして活用されました。
1950年、日本はアメリカにより従属の日米安保条約を余儀なくされ、アメリカの世界戦略の中で日本への原発計画が進められました。
アメリカの水先案内人として活動したのが、戦犯から解き放たれた正力松太郎(読売新聞社主、元官憲官僚)と中曽根康弘(元内務官僚)です。
以後美化された「原子力の平和利用」のうたい文句を旗印に次々と原発建設が進められることになります。
国策として進められた原発には膨大な予算が投入され、日本財界の原発産業界が原発利権に群がることになります。
しかし原発材料の濃縮ウランも原子炉(技術)もアメリカに依存せざるをえず、事実上のアメリカ支配下の中で進められたものでした。
日本は今や地震列島国内に54基もの原発を持つ国になり、アメリカに次ぐ世界第二の原発国となっています。
日本にはアメリカの世界戦略のお膝元として、沖縄を初めとした米軍基地が幾つもあり、さらに(技術の確立されていない)未開発の原発が列島海岸沿いに林立します。
膨大なムダと、危険極まりない「核燃料サイクル」(壮大な負の遺産)はアメリカの核戦略の中で、アメリカの黙認のもとで進められたものです。
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