中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

『ビーバップ!ハイヒール』収録&「オール読物」連載開始

2009年05月26日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画篇>」第16回の今日は、「書くことが生きること」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2009/05/post-fa4a.html#more

 マルキ・ド・サドを主人公にした『クイルズ』について。
 書くことが権力への反抗であり、また自己の妄執でもあるという凄まじい闘いっぷりに、ただただ圧倒されてしまう。

 さて、先週は大阪でまた「ビーバップ!ハイヒール」の収録をしてきました。今回のタイトルは『怖い絵2』(なんか、そのまんまという気が。。。)

 放映は関西が6月4日(木)夜、九州はその1週間後くらいになる予定です。その地域にお住まいの方は、ちょっと見てくださいね。大きなテレビ画面に怖い絵が映ると、けっこう迫力かも。

 もうひとつのお知らせは、『オール読物』(文藝春秋社)です。いま店頭に並んでいる6月号から、いよいよわたしの新連載(164ページ)が始まりました。

 「絵画で読む神話」♪
 スタートである今回は、レンブラントとクリムトの「ダナエ」を取り上げました。時代も手法も異なるとはいえ、したたるようなエロスを描いて両作品とも傑作の名に恥じないすばらしい作品。お好きな方も多いのでは。ぜひ読んでくださいね!

☆6月12日(金)は銀座の国際フォーラムで、日本呼吸器学会の基調講演。これはお医者様の学会員のみの参加になります。⇒ http://www.jrs.or.jp/jrs49/convocation.html


☆「怖い絵3」シリーズ完結篇です。
 発売と同時に、即、重版になりました!ありがとうございます♪

怖い絵3


☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社+アルファ文庫 D 61-1)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。<愛のフェア>本の一冊ですので、帯の写真は松山ケンイチさん♪「女の恋は 激しく、哀しい」がキャッチコピーです。

歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫 な 50-1)

☆最新刊「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)、6刷になりました♪

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

☆最新刊「危険な世界史」(角川書店)
毎日新聞での紹介⇒ http://mainichi.jp/enta/book/shinkan/news/20080903ddm015070149000c.html

危険な世界史

☆「怖い絵2」、6刷中。
月刊誌『ダ・ヴィンチ』6月号194ページに載っています。ごらんください。

怖い絵2

☆「怖い絵」11刷り中

怖い絵
怖い絵
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中野京子 朝日出版社 (2007/07/18)













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熱の花

2009年05月19日 | 雑記
 先週の月曜日からずうっと風邪気味でぱっとしません。

 火、水、木と高熱が続き(インフルエンザではありませんでした)、それが引いたころ、上唇のあたりに「熱の花」が出ました。

 熱の花だなんて、命名はロマンティックですけど、実体は真っ赤なぽつぽつで痛痒くて悲惨。。。

 前にも1,2度なったことがあり、すぐ治るだろうと思ったのに、風邪のぶりかえしがあったりしたため、なんといまだしぶとく治りません。もうすぐテレビの収録なのに、悲しい。

 笑うと痛いので、つい無表情のままになっていますし、第一、これじゃあ目立ってしようがありません。いっそマスクして出たいくらい。

 まあ、女優さんじゃないから、多少変な顔でも許されるでしょうが、困るのは身体もだるくて、頭が働かないこと。全て億劫で、どうでもよくなっています。仕事のメールがきても、何が書いてあるのかよくわからなかったり(サンドイッチマンじゃないですが、「ちょっと何言ってるのかわかんない」状態)。

 さて、しかしいつまでも愚痴など言ってる場合じゃないので、頑張ります!


☆今後の講演など

 5月23日(土) JTBカルチャー新宿で、「怖い絵」関連のレクチャー(朝日カルチャーセンターでの講義とは別ヴァージョンです)。⇒ http://jtbculture.com/search/detail.php?seq=3&ge=1&se=

 6月12日(金)は銀座の国際フォーラムで、日本呼吸器学会の基調講演。これはお医者様の学会員のみの参加になります。⇒ http://www.jrs.or.jp/jrs49/convocation.html

☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社+アルファ文庫 D 61-1)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。<愛のフェア>本の一冊ですので、帯の写真は松山ケンイチさん♪「女の恋は 激しく、哀しい」がキャッチコピーです。

歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫 な 50-1)


☆最新刊「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)、6刷になりました♪

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☆最新刊「危険な世界史」(角川書店)
毎日新聞での紹介⇒ http://mainichi.jp/enta/book/shinkan/news/20080903ddm015070149000c.html

危険な世界史

☆「怖い絵2」、6刷中。
月刊誌『ダ・ヴィンチ』6月号194ページに載っています。ごらんください。

怖い絵2


☆『怖い絵』、11刷になりました。ありがとうございます♪ 「ほぼ日」での紹介。再録⇒ http://www.1101.com/editor/2007-11-13.html

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THEハプスブルク展

2009年05月12日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画篇>」、第15回の今日は、「今夜は怖ろしい夜。我が運命のように・・・」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2009/05/post-2702.html#more
 フランス映画「ボヴァリー夫人」について書きました。
 主演のイザベル・ユペールは小説のイメージとは少し違うのですが、無表情であまり何も考えてなさそうなのに、いきなり突拍子もないことをやってのけそうな、危うい雰囲気が実に嵌っていました。

 ところで9月から東京・六本木の国立新美術館で、来春1月には京都国立博物館で、「THEハプスブルク展」が開かれるのをご存知でしょうか?

 久々に見ごたえたっぷりの美術展ですよ~♪

 拙著「ハプスブルク12の物語」の帯に使った、ヴィンターハルターの皇妃エリザベートの肖像も来ます。

 またこれは全くの偶然で驚いたのですが、『怖い絵3』にベラスケスの「フェリペ・プロスペロ王子」を取り上げたのですが、それもきます(嬉しいなっ!)

 そしてこの展覧会では池田理代子さんとともに、わたしもオフィシャル・サポーターとして加わることになりました。池田さんがプレミアム・チケットなどにイラストを描かれるとのことで、とても楽しみ。わたしは短文を書きましたので、どうぞお読みください⇒ http://www.habsburgs.jp/supporter.html

 展示品はウィーン美術史美術館だけでなく、ハンガリーのブダペスト国立西洋美術館蔵のも並びます。前者へいらした方は多いと思いますが、後者はそれほどではないのではないでしょうか。珍しいものがたくさん見られるはずです。わたしも今からとても楽しみ♪


☆今後の講演など

 5月23日(土) JTBカルチャー新宿で、「怖い絵」関連のレクチャー(朝日カルチャーセンターでの講義とは別ヴァージョンです)。⇒ http://jtbculture.com/search/detail.php?seq=3&ge=1&se=

 6月12日(金)は銀座の国際フォーラムで、日本呼吸器学会の基調講演。これはお医者様の学会員のみの参加になります。⇒ http://www.jrs.or.jp/jrs49/convocation.html

☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社+アルファ文庫 D 61-1)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。<愛のフェア>本の一冊ですので、帯の写真は松山ケンイチさん♪「女の恋は 激しく、哀しい」がキャッチコピーです。

歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫 な 50-1)


☆最新刊「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)、6刷になりました♪

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)


☆最新刊「危険な世界史」(角川書店)
毎日新聞での紹介⇒ http://mainichi.jp/enta/book/shinkan/news/20080903ddm015070149000c.html

危険な世界史

☆「怖い絵2」、6刷中。
月刊誌『ダ・ヴィンチ』6月号194ページに載っています。ごらんください。

怖い絵2


☆『怖い絵』、11刷になりました。ありがとうございます♪ 「ほぼ日」での紹介。再録⇒ http://www.1101.com/editor/2007-11-13.html

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ショスタコーヴィチ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」

2009年05月05日 | 音楽&美術
 雑誌への登場が今月は重なっています。書店へおいでの時に、思い出してくださいませ。以下です⇒

☆「ダ・ヴィンチ」6月号194ページ
   漫画「鋼の錬金術師」についてインタビューを受けました。

☆「ミセス」6月号165ページ。
   阿修羅像についてのエッセー(向田邦子「阿修羅のごとく」にからめて)。
   たまたま去年、奈良へぷらりと出かけて見てきたばかりでしたが、そのときは真後ろが見えなかったので、なるほどこういうふうになっていたのね、と。

☆「東京人」6月号7ページ
   巻頭エッセー「青い血の人々」。映画「アラトリステ」にからめ、フェリペ4世についてなど書きました。早く暇を見つけて原作も読みたいなあ。

 さて、昨日は、新国でオペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」(ショスタコーヴィチ)を見てきました(仕事漬けのゴールデンウィーク中、唯一の息抜き♪)

 現代オペラは苦手だし、寝不足だし、居眠り覚悟だったのですが、あまりに凄くて興奮しっぱなし!!

 歌手が粒揃いなのと演奏が分厚くて聴き応えたっぷりの上、演出も良かった。19世紀半ばの設定が1950年代に変えられていたのは少々不満ですが、ヒロインの悲劇は時を超えて普遍なのでやがて気にならなくなりました。

 凄まじいリアリズム。粗野で暴力的で剥き出しで、美もなく、ロマンのかけらすらない。怒涛の音楽の渦の中、ひとりの不運で不幸な女性の転落と地獄が描かれる。

 若い退屈しきった人妻。中年の夫は不能。子どもができないことを舅にいつも責められている。遊び人の雇い人に誘惑され、舅と夫を殺してふたりともシベリア送りにされるのだが、道中、恋人は早くも別の女に言い寄り彼女を裏切る。

 愛が幻影にすぎなかったと思い知らされた彼女の絶望のアリアは、舞台が突然真っ暗になり、檻のような四角いスポットライトの中で歌われる。「森の茂みの奥深くに丸い湖がある」「まるでわたしの良心のようにどす黒く」「風が吹けば大きな波が立つ」と・・・

 それまでの出来事は全てこの一点に、この絶望のアリアに向けて突き進んできたのだ、と思える素晴らしいステファニー・フリーデの熱唱!

 この後彼女は恋仇を道連れにヴォルガ河へ身を投げるのだが、舞台に川が設定されていないので、どんなふうに演出するのだろうと思っていたら、予想外の、実に実に静かなラストが用意されていた。かえって強烈に印象に残った。

 いやあ、大満足。でもぐったり疲れた。まるで壁から天井から、ルーベンスの大作ばかりが飾られている狭い部屋に半日入れられたみたい。おなかがぺこぺこ。


☆今後の講演など

 5月23日(土) JTBカルチャー新宿で、「怖い絵」関連のレクチャー(朝日カルチャーセンターでの講義とは別ヴァージョンです)。⇒ http://jtbculture.com/search/detail.php?seq=3&ge=1&se=

 6月12日(金)は銀座の国際フォーラムで、日本呼吸器学会の基調講演。これはお医者様の学会員のみの参加になります。⇒ http://www.jrs.or.jp/jrs49/convocation.html

☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社+アルファ文庫 D 61-1)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。<愛のフェア>本の一冊ですので、帯の写真は松山ケンイチさん♪「女の恋は 激しく、哀しい」がキャッチコピーです。

歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫 な 50-1)


☆最新刊「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)、6刷になりました♪

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)


☆最新刊「危険な世界史」(角川書店)
毎日新聞での紹介⇒ http://mainichi.jp/enta/book/shinkan/news/20080903ddm015070149000c.html

危険な世界史

☆「怖い絵2」、5刷中。
月刊誌『美術の窓』最新号で紹介されました。ごらんください。

怖い絵2


☆『怖い絵』、11刷になりました。ありがとうございます♪ 「ほぼ日」での紹介。再録⇒ http://www.1101.com/editor/2007-11-13.html

怖い絵
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中野京子 朝日出版社 (2007/07/18)


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