浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2017-11-12 23:47:37 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


       第二章 必要なのは正しい生命観の確立

       ◆宇宙の中心から流れどおしの愛の光◆

魂が自分の本質を悟って死ぬ時にうまく肉体を離脱できれば、
成仏できます。
この時に不思議な現象が起きます。
それは先に述べた死後硬直が起きないということです。
なぜ、一般にこれを「不思議な」現象と言ってしまうかというと、
肉体に現れたものだけを見て、心の状態のほうを見ないからです。
この世の法則からすれば、肉体や物質を主に考えるために、
「いかにも不思議に思える」にすぎません。

命のないはずの死体が柔らかいだなんて、
そんな馬鹿なことはあり得ない、と。
医学的には、体温によって私たちの細胞の間にある乳酸によって
身体は動くようになっているそうです。
血液循環で温度を保っていれば、乳酸が柔らかく働いていて、
血液が止まると体温がなくなり、乳酸が凝固してきます。
これが死後硬直の姿です。
の具合を調べます。
顎のあたりから始まり、全身へと硬直が広がっていきます。
その状態によって、これは何時間前の犯行であると判断します。
死後硬直が起きないという事態に遭遇した時、
私たちの中には非常に戸惑う方もおられるでしょう。
亡くなって三日間も身体が温かく、綺麗な顔、
ということもあります。
本来、心は物質に支配されないものです。
心は物質を超えています。

肉体がこの世の法則を超えた奇蹟を現わすのも、
心の本来の働きが肉体に影響しているからです。
人間は何度も肉体という衣を着脱しながら、
生まれ変わり死に変わりしています。
一方、魂は永遠に生き通しの命として持続していきます。
人間の本来は永遠の存在です。
ところが、肉体を自分と思っていれば、
魂は肉体に支配され拘束されたままです。
自分の正体、魂本来の使命やふるさとを忘れ、
眠ってしまっているかのようです。
あの世へも行くことができ、生き通せるはずの魂が自由になれず、
肉体がなくなるのは嫌だなとか、
死ぬと燃やされるからかなわないな、
恐ろしいなという思いにがんじがらめに縛られ、委縮していると、
たちまち肉体は石のように硬直し、本当に生命の根っ子から
プツンともがれた花のように美しさを失います。


         ~ 感謝・合掌 ~



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