俳優花村宗冶のええカンジ

俳優、花村宗冶の不定期更新、気ままなブログ。肩の力を抜きたい時に・・・。

ラジオドラマ『最後の言葉』から『ラストシーン』(10月17日放送)へ

2016年10月12日 12時27分29秒 | Weblog

ありがとうございます! 

皆様のコメントやいいねで、シャアされて反響を頂いています。

最近知り合った人から20年以上応援してくれてる人まで、嬉しい限りです。

まさか、ニュースに自分の名前が載るなんて、想像以上でした。

放送まで1週間を切り、『ラストシーン』を執筆するまでのお話を。ネタバレはないのでご安心を。

まず、前に書いた『最後の言葉』がなければ、『ラストシーン』は生まれなかった。

『最後の言葉』は、いろんなことがきっかけで書いた作品。

劇団時代から脚本を書くようになって、自分の中で書きたいものが沢山あった。

その中で、二人位しか出てこない物語。 これは製作面などでなかなか難しい。

いつかはやりたい、そんな気持ちがあった。

そして、以前所属していた事務所のビッグフェイスで企画していた「筒井ワールド7」で上演された『風』という作品の影響が大きい。

『風』 原作:筒井康隆 演出:伊沢弘 出演:納谷悟朗・白石奈緒美

これは、ある夫婦が子供を何十年も前に自分達の子供を亡くしたが、心の片隅でまだ子供のことを思っているという物語。

この作品で、納谷さんの舞台を初めて観たのだが、涙が止まらなかった。

もっと大人になったら、こんな芝居が出来るようになりたいと思った。 この時から、声優の仕事のイメージが変わった。セリフの重みを知った。

この『風」で使っていた音楽が素晴らしかった。

マーラー 交響曲 第5番『アダージェット』

この曲は、何回聴いても、心にグッとくる。劇団を立ち上げた時、早速旗揚げ公演『棘~トゲ~』の大事なシーンで使った。

筒井ワールドでお世話になり、かやくごはん(劇団の名前)もずっと担当してくれた音響の川口さんも、賛成してくれた。

(記憶が確かならば、この曲良いですねぇと川口さんに話しかけて、仲良くなったような)

そんな『風』の作風とマーラーをラジオドラマでもやりたいと、「青山二丁目劇場」で書き始めた頃から思っていた。

そして『スパイ小作戦』の収録後、Yプロデューサーと「大人の話をやりたいですねぇ」という話になった時、

おぉ、これはあの話が出来るかも!

すぐに温めていた話をし、Yさんにも気に入って頂き、いよいよ執筆することになった。

元々、僕はいつも死生観を意識して書いていて、真骨頂と言える作品になるだろうと。

『最後の言葉』は、かやくごはん時代の公演「モンタージュのスキマ」を基にした。(またさらに遡れば映画「ワンダフルライフ」のオマージュでもある)

「死んだ人間が、あの世に行く前に、何を考えるだろう」というテーマだ。

当然ラジオドラマだから、言葉にしようと思い、『最後の言葉』というタイトルが決まった。

さぁ、書くぞ・・・・・・・。

書けない・・・・・・・。

いつものことなんだけど、さらに書けない。

主役の夫婦のキャラクターを掘り下げれば、掘り下げるほど、簡単にセリフに出来ない。

パソコンの前で一文字も書けないで悩む日々が続く。

推敲を重ねて、なんとかラストシーンに。

この頃には、主人公の男はもう僕の手を離れて一人の人間になっていて、僕は泣きながら書いていた。

役名は、初めてフルネームではなく「夫」「妻」「マスター」にした。

普段は、一人の人間のを作る為にフルネームで役を作るが、今回はあえてやめた。

人は必ず死ぬ。全ての人に『最後』はくる。そんな思いからだった。

 

無事に脱稿して、配役も決まり収録日を迎えた。

スタジオに入り、青森伸さんが早速質問してくる。

しかも、僕が気付かなかった箇所。

青森さん、めっちゃ読んでる。鉛筆で書き込みが沢山ある。

訂正をすると「よし、わかった。以上、あとは素晴らしい」

とマイクの前に座って台本をじっと読んでいる。

 

そして収録が始まった。

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