離れ人ママキの、奇妙な放浪と生活。

現実と非現実が錯綜し入り混じる。狂気と妄想のカレイドスコープ。

ビブリア古書堂の事件手帖が完結した。

2017-03-05 20:19:19 | 日記

ビブリア古書堂の事件手帖<7>を読んだ。完結編らしい充実した内容で、久しぶりの楽しい読書体験だった。一気に読んでしまった。もう一度、今度はじっくりと読んでみようと思う。

一巻から、ずっと読んでいる。
鎌倉にある古本屋、ビブリア古書堂の若き女店主、篠川栞子が古本に関するグーグルのサーバ並みの知識を駆使して、古本に関わる事件を解決していく、軽い感じの安楽椅子探偵もの。ワトソン役に、子供の頃のトラウマで本が読めなくなったアルバイトの店員、五浦大輔。ニートでぶらぶらしていた時、栞子さんと一緒に事件を解決。それがキッカケでビブリア古書堂のアルバイト店員になった。

一話完結の安楽椅子探偵ものでいくのかなと思っていたら、シリーズが進むにつれて、主人公達の秘められた過去や因縁、それに栞子と大輔の間に芽生えた恋愛感情などの人間ドラマの比重が高まり、青春ミステリー風になってきた。

そこに、家族を捨てて行方不明になっていた栞子の母、篠川智恵子が現れる。
彼女は栞子以上に古本に詳しく、古本以外の事にも頭が切れる美魔女だった。
彼女が家族を捨てて出て行ったのは、究極の稀覯本を探すため。その目的をかなえるために戻ってきたのだ。

このあたりから、親子対決ものの要素が加わる。栞子と母智恵子の関係は、美味しんぼの山岡と海原雄山の関係に似ているなと思う。かたや料理でかたや古本で親と子が知恵比べするのだ。


<7>の古本競り市が、親子の最終決戦の場になる。栞子は稀覯本を競り落とすため、ビブリア古書堂を担保に莫大な借金をする。競争相手となる母智恵子がどのくらいの資金を調達しているかは不明だ。しかも、競り市に出された稀覯本は三冊、本物の稀覯本は一冊だけ残りの二冊は偽物。競り落とす前に、どれが本物か見極めなくてはならない。もしも偽物をつかんでしまったら、栞子は全てを失うことになる。さらに、この稀覯本を競り市に出したのは、篠川親子に深い恨みを持つ謎の老人だった。

この古本の競り市の場面は、本当にスリリング。稀覯本をめぐり、篠川親子と謎の老人が三つ巴になって、知恵の限りを尽くして対抗するのだ。作者がどんな結末を用意しているのか全然見当がつかなかった。
そして最後に、痛快などんでん返しが待っている。



この巻をもって、とりあえずシリーズは終了ということになるらしい。しかし、後書きを読むと、ここからスピンオフした新たな物語を、作者は考えているようだ。

どうやら、ビブリア古書堂はまだ閉店というわけではなさそうだ。これからも、沢山の面白い物語を、店頭に並べておいてくれるだろう。



ビブリア古書堂を舞台に新シリーズを考えているのなら、今度は栞子さんの母、篠川 智恵子を主人公にして、ビブリア古書堂の事件帖 エピソード<1>を作って欲しい
どちらかというと、栞子さんよりも、このお母さんに魅力を感じる。熟女好きという訳じゃないけど、クールで印象的なキャラだ。

ところで、ビブリアという言葉の意味だけど、調べてみると二つある。

ビブリアラタ は書籍崇拝者のこと。狭義では聖書崇拝者を指す。

ビブリア パウペルペ は貧しき者の聖書という意味。13世紀前半、南ドイツ地方で文盲者や教養の低い人のために作られた。挿絵の多い聖書のダイジェスト版のこと。
別の説モあって、物欲にとらわれない貧しき者を標榜する信仰者集団が使っていた聖書のことを言っているのだとか。
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