母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

ほたるぶくろ

2017年06月09日 | Weblog
雨降る土手はみどりの茂み

紬の織り生地むらさきに

薄い色したほたるぶくろをいとしんで

手折れば何かもの悲し

ほたるぶくろに眠るのは

源氏ボタルかはたまた

平家のほそいほたるの群れ


都を追われ山深く 密かに生きた公達らが

ちらばり別れ山間の

ちさき村村に伝説となり住んだ里は

いつも深い森と谷に囲まれていたのだった


栄華の日々を都に刻み 身を隠し落ちゆく平氏の涙は平氏

6月の雨となりほたるぶくろに宿るのを

誰が知るのか知らないか

雨降る土手には今年限りの 

初夏の花々ただに咲き乱れ

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