母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

アサリの夢

2017年05月16日 | Weblog
アサリは夢を見るのだろう

知らない所知らない場所

台所という栖みかのせめて光の遠い隅で

小さな皿に乗せられ

わずかな塩水に浸され

海の香も潮の流れもない皿の上

この静かな真夜中に

プシュッ といのちの潮を吹き 狭苦しい空気を吸い

ごろんと動き砂を探し

それでも元気に生きている

明日はどうなるのかも知らず

アサリは広い海の砂原 目に入ってくる広い青い空を

明日は見れると希望をつなぎ

または

何も考えず

夜の気配にいつものように潮を吹き

小さな皿の上で小さな夢を

みているのだ

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