羽生選手が、トロントのクリケットクラブにて、今シーズンの新プログラムを発表し、
公開練習を行いました。
新プログラムは、ショートが、プリンスの「Let's go crazy」という曲。
フリーが、久石譲さん作曲の「view of silence」という曲と、「asian dream song 」 という曲を合わせたもので、
テーマのタイトルが 「Hope & Legacy」(希望と遺産)だそうです。
久石さんが、1998年長野のパラリンピックの時のテーマとして作ったものだとか…?
何から書いてよいか迷うほどの情報量。
羽生選手は、やっぱり羽生選手でした。 さらに強気の挑戦の構成。
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/09/14/kiji/K20160914013356130.html
以下、太字が、羽生選手の言葉の抜粋です。
「試合に入れるということは跳べないと意味がない」
(4回転ループの成功率について)「自分の感覚ではまだ50パーセントぐらい」
「けが明けのシーズンという気持ちはない。自分の最大限のパフォーマンスができるのはこういう構成」
4回転ループをショート・フリー、両方に入れてくるであろうことは、十分に「想定の範囲内」でしたが、(笑)
だけど、ここまできれいに跳べるようになっているとは!! と… 2年前のショーでの頃と比べての、跳べた時の美しさや安定感に感動。
ショートでは、4回転ループを、イーグルで入り,イーグルで終えて冒頭に持ってくるようです!!
これは確かに凄い!! 信じられない!
(イーグル・サンドの3回転アクセル、イーグル・サンドの4回転サルコウなら、バラード第一番でやっていましたね!)
続けて、4回転サルコウ+3回転トウループ、そして最後に3回転アクセルを入れるようです。
昨シーズンのショートより、さらにかなりグレードアップした内容。
振付師のジェフリー・バトル師が、羽生選手の才能に舌を巻いていたのは、このあたりかもしれませんね!
でもそれ以上に、想像以上に私が胸を打たれたのは、フリーの練習演技でした。
まだ試合でもない、公開練習の映像を見ただけで、泣いてしまったなんていうのは、さすがに初めてかもしれません。
いやだって、私が好きな久石譲さんの、ただでさえ素晴らしい音楽に、羽生選手が合わせて演技してくれるだけでも驚きで、鳥肌ものなのに、
羽生選手、今までにも増してすごく美しくなってきていて、なんかもう、感動して嬉しすぎて涙が出ました。
テーマも素晴らしいし、今までの中でも、私的にはベスト演技になる予感ですね…
やはり久しぶりに見ると、羽生選手の技術と表現の、その並外れた凄さに改めて唸ります…
想像以上に元気そうですごくホッとしたけど、でも、まだ少し痛みがあるとか… それは嫌だな…(泣き笑い)
もう何の涙だか、わけわからなくなりました。
そのショートの4回転ループと、フリーの演技の一部が、一番長く映されている映像がこちら。 ↓
ヤバかったですね。色々と…美しすぎました。 演技に魅入っちゃって、途中からニュースの解説が頭に入らなかったですね。
ハイドロがまたカッコイイ(というか今回は美しい!)し、その後がまたさらにカッコよくてビックリ!(笑)
「asian dream song」という曲が使われてもいるので、直感的に、これはおそらく、五輪シーズンでも使えるのでは?という気がしました。(まあまだまだ、先の話ですが…(笑))
ジャンプ8つのうち、なんと半分の4つが4回転という構成に対して、羽生選手のコメント。
「かなり挑戦的ではありますけれどもね。
このシーズンを通してこういう挑戦をしていくことによって、絶対に得られるものというのは大きいと思うので、
しっかりやっていきたいな、と思っています。」
こちらは、ショートの冒頭部分が連続で見られる映像です。
…た、確かに面白かった! これ見ただけでも、私は笑えました! なんでしょう、あの動き。
面白いらしいという、衣装は一体… (笑)
(フリーについて)
「テーマもすごく雄大なものだと思いますし、風であったり、木であったり、水であったり、
そういった自然のものをすごく表現したい」
そう、そうなんですよ…
雄大な景色や大自然を見て胸が打たれた時のような感動というか、心震えるようなすごい感動が、確かにありました!
こちらの映像では、こんなコメントも。
http://www.dailymotion.com/video/x4t5psk
「別に結果どうのこうのじゃなくて、とりあえず今、頑張ろうと思っています。(笑)」
「挑戦的ではありますけれども、オリンピックに行きつくための試合というのは、本当に限られたものがあると思うので、
丁寧に丁寧にこなしていけたらいいなと思います」
動画主の皆様、沢山のUPをありがとうございます。
参考 久石譲「view of silence」
久石譲「asian dream song」
フリーは再び、和テイストが入ったものということで、ちょっと驚きましたね!
編曲次第で印象は変わりそうですが、昨年のことを考えれば、きっとまた効果的な編曲のプログラムになっているだろうと思うので、
とても美しい曲ですし、これで4回転を4度跳ぶ… (しかも後半に2個)、うーん、凄いことになりそうですね…。
ショートは、確かに型破りというか、ちょっと想像外の曲でしたね。
冒頭の言葉の部分の時に、既に最初の4回転ループを跳んでしまうようです。
動きを見ていると、羽生選手が言っていたように、「パリの散歩道」が一番近いような印象は受けました。
アップテンポでノリノリには違いないけれども… 80年代の曲ですし、全体がどういう編曲にしてあるのか。
「パリの散歩道」の編曲は、後半に全く別の曲を使われていましたし、「Hello,I love you」の編曲は、ひたすら一部をリピートしてあったし、原曲とはかなりテンポも雰囲気もかけ離れていた印象でした。
「見ていて楽しめる」って言っていたけれども、確かに上の映像の一部で見た限りでは、独特な動きが多くて、見ていて思わず笑えてくる感じでした。
「衣装が面白い」… どんなのか想像できませんが、色は、紫と、羽生選手の好きなゴールドが入っていそうだと予想。
プリンスさん…
今年お亡くなりになったから、最近もまた死因の謎がニュースにあがったりして、今はその辺が世間のイメージ的にどうなのか、というのはちょっと気になりますけどね…。
http://www.sanspo.com/sports/news/20160914/fgr16091410070002-n1.html
上記記事からの一問一答抜粋。 太字が羽生選手の言葉。
(左足のけがで滑らなかった期間は何をしていたかとの質問に)
「歩くことでの衝撃が結構あったので、それを省こうとした。移動や普段の生活、治療へいく時や食料を調達する時以外、基本は歩かなかった。その間は自分の演技を見たり他の人の演技を見たりしてジャンプってこうやって跳ぶのかな、ああやって跳ぶのかなと考えた」
「4回転ループを初挑戦するという意味では演技構成ががらりと変わる。その上で、ただジャンプを跳ぶだけではなく一つ一つの質やプログラムの流れを大事にしていきたい」
(万全ではないのでは?との質問に)
「もちろん完璧な準備ができているとは限らないが、自分が今までシーズン前にやってきたことで一個も後悔していることはない。前を向いてしっかりやりたい」
前を向いて、頑張って下さい!
でも、休むべき時は休んでね。(笑)
さて、公表された、羽生選手のフリープログラムのジャンプ構成です。
4回転ループ、
4回転サルコウ、
3回転フリップ、
(1・1倍になる後半に)
4回転サルコウ+3回転トウループ、
4回転トウループ、
3回転アクセル+2回転トウループ、
3回転アクセル+1回転ループ+3回転サルコウ、
3回転ルッツ
4回転トウループ、しっかり入っていますね。
しかも後半に。
関係者は慎重、という話でしたけど、羽生選手の様子は、かなりやる気でしたね…
挑戦しようとしている時の羽生選手に、「怖いものなし」なのは相変わらず。(笑)
心臓がもたない羽生ファンが増えそうですが…
まずは、直前まで体調を見極めながら、オータム・クラシックで、公式試合では史上初となる「4回転ループ」の成功を目指して頑張ってほしいと思います!
日々お身体をお大事に、落ち着いて、頑張れ~!