「鷹ノ巣山へ シロスミレを見に行く」
これが 今回の 奥多摩おしかけ隊のテーマです。
まだ少し時期が早いかも、ということでしたが
奥-鷹ノ巣山避難小屋-(巻道)ー鷹ノ巣山-(尾根道)-日陰名栗峰-(巻道)-避難小屋-奥
4人(Hg さん、pallet さん、ゆきさん)
今日のお話は、鷹ノ巣山南東斜面から始まります。 私たちは いつものように
奥多摩駅で Hg さんにピックアップしていただき、峰谷奥から浅間尾根を登ってきました
防火帯にさしかかり、いよいよ シロスミレ探索を始めようかという まさにその時に
事件が起こってしまいました。
コンデジのスイッチを入れると、液晶画面に 「カードを入れ直してください」 の表示が。
こんなときに 何なのヨ・・・ と思いつつ、指示通りにカードを入れ直しますが
何度やり直しても 「カードを入れ直してください」 の表示は変わりません。
えぇ~! まさか この大事な場面で、カメラの異常? それともカードのほう?
間が悪いことに、今日にかぎって 予備のカードを持ってきてないんです。
どうしよう・・・
前方からは、「ほら、スミレが・・・」 とか、「これは怪しい・・・」 とかいう声が聞こえてきて
焦りは最高潮に、そして、テンションは一気に 急降下していきました。
スミレのことが 気になり始めて 早 6年、なぜかご縁のなかったシロスミレを目の前にして
見るだけなの? 貴重な お初の姿を画像に残せないなんて、悲しすぎる。。。
なんで 予備のカードを確認しなかったんだろう・・・・・・
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その数分後
お初にお目にかかる シロスミレの、なんてきれいなこと
白を際立たせる花弁基部の黄緑色、唇弁の紫条もくっきりとして
まだ咲き始めで 背丈は短いけれど、とても姿が良いスミレでした。
(余談ですが、「姿がいい」は、私にとって 最上級に近い褒め言葉です。 )
この草原帯には、サクラスミレやスミレも咲いています。
となると、キリガミネスミレやらコワシミズスミレ、アルガスミレなどの交雑種が気になるところ。
もちろん 怪しい子は たくさんいますが
時間のあるときに、もう一度見直してみましょう。
え? スミレが咲いていたのはわかったけれど、カメラはどうしたかって?
実は、ちゃんと予備のカードを持っていて、それを 快く貸してくれた人がいたのです。
今日、ゆきさんが 天使に見えたことは 言うまでもありません。
スミレ探しに夢中になっていましたが振り返れば、富士山がまだ見えています。
手前の木々の若緑、緑色の尾根、そして、濃い青 薄い青と幾重にも連なる山並み
鷹ノ巣山からの眺望は、惚れ惚れするほど素敵です。 (ここは山頂ではありませんが )
一通り スミレ探しをした後、静かなこの場所で ランチタイムにしましょう。
薄曇りの今日は 陽射しが柔らかくて、広々とした草原はとてもいい気持ち。
ランチを終えてからも、この草原を離れがたくて、まだうろうろと動き回っていましたが
ニョイスミレ/エゾノタチツボスミレ/マイヅルソウ
「そろそろ行きますよ~。キリがないから 」 Hg さんに促されて、山頂へ向かいます。
そうなんです。もうじき午後1時になるというのに、まだこれから鷹ノ巣山へ行くんです。
ヤマツツジと日陰名栗峰
ランチ中の3人さんも、気持ちよさそうですね。
鷹ノ巣山山頂(1736.6m)は素通りして
避難小屋へと 尾根道を下っていきます。この辺りには、カエデ類やミネザクラ
ミツバツツジやヤマザクラなど、木に咲く花が多く見られました。
前方には、これから向かう日陰名栗峰。その後方に飛龍山や雲取山も望め
この下りもとてもいい眺めです。かげってしまったのが少し残念でした。
避難小屋へと戻り、今度は日陰名栗峰へと登って行きます。
急な登りは ほんのわずかの間なのですが、何だかとっても身体が重い
振り返ると、先程下ってきた 鷹ノ巣山のとんがりが見えました。
こちらの草原帯にも、シロスミレやスミレ、怪しいスミレが咲いています。
1週間前には たった3花しか見られなかったというシロスミレは
今日はもうたくさんたくさん。
長いスパンで見ると、一時は本当に減ってしまった シロスミレが
鹿対策が功を奏しているのか、ここ数年で増えてきているのだそうです。
長年 奥多摩を庭のようにして歩いている Hg さんならではの 観察ですね。
帰りは巻道を通ります。
高丸山方面へと下っていくと、千本ツツジの左手に、大菩薩が見えていました。
こうして 展望を楽しみながらの 尾根道歩きは、やはり爽快です。
この辺りにはワラビがいっぱい生えていて、それを避けて歩いて行きますが
女性陣が思わず 「美味しそう~~ 」 と言ってしまうのは、無理もないところでしょう。
途中から 巻道に下り、日陰名栗峰を巻いて
鷹ノ巣山避難小屋へ
Hg さんに、「今日は竹とんぼの形に歩きます。」と言われていましたが
これで その形が完成です。あとは軸となる浅間尾根をまた通って帰りましょう。
この時期の浅間尾根は、林床に ギンリョウソウが見られる程度で、草花はほとんどありませんが
緑が滴り落ちるかのような 広葉樹の中に、ヤマツツジの赤が映える道です。
私のメモリーカードは 結局どうすることもできなくなり
登りながら撮った ツンツンとした葉っぱのカラマツの林や、陽が差し込む 朝の森
枯れたスズタケの道、そして、pallet さんゆきさんの笑顔の画像などは
カードの中に閉じ込められたままになってしまいました。
そんなお粗末な出来事があった今回の山行でしたが、初見のシロスミレは気高く美しく
また久しぶりに登った鷹ノ巣山の魅力も再確認でき、楽しくも充足感ある一日となりました。
みなさんのレポはこちらから
Hg さん 「奥多摩の山と自然」
pallet さん 「そらいろのパレット」
このスミレも初めて見ます。
はなねこさんのところに来ると勉強になります。
いつも、今度はどんな花に出会えたのか楽しみにしているのです。
それからせっかく教えていただいたのに、高尾山で見つけることが出来ませんでした。
場所を勘違いしているのかもしれません。
イナモリソウは写真におさめましたが・・・。
このシロスミレもヒトツバエゾスミレの仲間でしょうか??
ナルカミスミレに良く似ています。
SDカード借りられてよかったですね。
ちゃんとスミレちゃんを残せて・・・。(^^)
シロスミレですか。
覚えておきます。(^^)
はなねこさんに刺激されて気にし始めたスミレ。
あんまりいい生徒じゃないのでなかなか覚えられませんが
お蔭様でずいぶんたくさんのスミレに会わせていただきました。
来年までいくつ覚えていられるかしら?
シーズン最後のシロスミレも、とってもきれいでした♪
来年もよろしく~(^^ゞ
シロスミレはステキでしょう (^-^)
こんどurara さんも見に行ってくださいな。
ツレサギソウは、見つかりませんでしたか。。。
派手な色ではないので、見逃してしまったかもしれませんね。
登山道をピストンすると、往きにわからなかったお花を
帰りに見つけることもよくあります。ちょっとした目線の違いなのでしょうが。
あの場所には昨年も咲いたそうですから
また来年トライしてみてくださいね♪
はい♪ よかったです。
インレッドさんに比べたら 非常にお粗末な写真ですが
私にとっては、あるとなしでは大違いですから (^^;)
ご存知のように、ヒトツバエゾスミレはエイザンスミレが単葉化したもので
その白花がナルカミスミレですよね。
エイザンスミレもシロスミレも、ミヤマスミレ類ですから
シロスミレとナルカミスミレの顔(正面)は似ているかもしれませんね。
ややこしい説明でごめんなさい ^^;
できれば、ナルカミスミレにお会いして、じっくり観察してみたいですね。
またスミレ? と、あきれていますか?
今回はちゃんと山登りもしましたよ。
1700m越えているから立派なものでしょう?
SDカードね。ほんと借りられてよかったです。
もし借りられなかったら、今週また行かなくちゃいけなかったかも (^^;)
お疲れのところ、ご一緒していただいて、ありがとうございました。
美味しいものもたくさん ご馳走様でした。(^^)
カエデ類のお花やワラビの写真をほとんど撮っていなくて
自分でもあら~ ^^; と思ってしまいました。
もうちょっと全体を見渡せる余裕がないといけませんね。
pallet さんを見習わなくては。。。
こちらこそ、またよろしくお願いします。
メモリーカード、ほんと、借りる事が出来て良かったですね!
自分で撮った写真があるとないとでは大違いって、全く同感です。
写真って上手下手じゃなくて、その時の自分の心情が写っているんですものね~
上品なシロスミレも素敵に撮れているけど、他もいっぱい、怪しい子オンパレードですね。
専門用語のようなスミレの名前をご存知の、スミレ先生お二人でも悩ますスミレさんがいるなんて、スミレってほんと奥が深くて、「キリがない」ですね(笑)
全く、お恥ずかしいことで・・・(^^;)
ゆきさんのおかげで、助かりました。
この日はシロスミレはたくさん咲いていました。
サクラスミレが少なくて、ちょっと淋しかったのですが
怪しいスミレは、けっこうな数ありました。
交雑種は、どうしても希望的主観で見てしまうので
どれもこれも怪しく見えて 「キリがない」 んです。
sanpo さんのアカバナヒメイワカガミもきれいでしたね。
お花の時期は、あちらもこちらも気になって困りますね。