はなねこ山 Ⅱ

山歩き里歩きと 野の花山の花

スミレが大好き ♪ 蝶や虫も
 
   

鳳凰三山 2840.4m     2007.08.09-10

2009-01-19 | 7月、8月に歩いた山

 

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   今年は忙しくて 山は無理そう・・・ と

   夫に夏山離脱宣言されてしまったことから

   Nさんと二人で鳳凰三山へ行くことにします。 

  

 

 

 車でのアプローチを考えたとき

 夜叉神峠まで車で行って、地蔵岳から白鳳峠、広河原へ出てバスで戻る、という案もありましたが

 肝心の夜叉神峠に駐車できないという最悪の事態を憂慮し、青木鉱泉から中道を登ることにしました。

 

 

 

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   前日は青木鉱泉 に泊まり

   朝5時半に出発しました。

 

   少し歩いたところにあるこの看板を右に行けば

   ドンドコ沢から鳳凰小屋に至りますが

 私たちは左へ

 暫く歩くと、薬師小屋の案内がある登山口でした。

 

 このコースは 急登なので、体力に自信がなければ無理をせず引き返すよう書かれていますが

 そう言われても、いまさら戻るのはいやだし・・・   と、歩き始めた この中道は ボッカ道で

 急登というだけでなく、さしたる展望もなく 目印となるもののない道でした。

 

 木の間からオベリスクがチラッと

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   八ヶ岳がチラッと

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 そして、富士山もやはり チラッと 見えただけ

 少ないながらも咲いているお花たちを 写真に撮りながら行くと

 御座石がありました。

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   その後も我慢の登りが続きます。

   ようやく 樹林帯を抜けると

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  薬師岳の頂上はすぐでした。

  北岳が正面にド~ンと見え

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  その右には、昨年登った 仙丈ヶ岳

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  さらに右は観音岳への道が続きます。       

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 時計を見れば、まだ12時前です。頑張ったものね~! 

 白ザレの頂上付近には、愛らしいタカネビランが あちらにも こちらにも 咲いています。  

 ザックを下ろし、ピンクの濃淡や白いブーケを写真に撮ったりしながら の~んびり

 

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  そうこうしているうちに

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  あれあれ・・・東側からガスが上がってきました。

  早く着きすぎちゃったかなと思っていたけれど

  眺望のあるうちに来れて正解でした。

      

  少し遅れて 山頂に到着した青年は

  そのまま観音岳へ向かいましたが

  私たちは今夜は薬師岳小屋に泊まります。

 

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   南へ少し戻った 小屋の前では

   思わず Nさんと、顔を見合わせてしまいました。

   だって小屋は 想像以上に小さくて

   天井が低いんです。

 

   もちろん、一番乗りでした。

 

  小屋のお兄さんに、中道を登ってきたと言うと

  「どのくらいかかったの?」 

  「6時間です・・」と 答えると、 「まあまあだね・・・」と、及第点をもらえました。

 

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   そんな会話の後は

   砂払岳までお散歩に出かけます。

 

   もう山はどこもかしこもガスで覆われ

   目の前に薬師岳が見えるだけでした。

 

 

 おでんの夕食は、睡眠不足のせいかあるいは高山病なのか、頭痛がして食べられない

 明日は大丈夫かな~ 治ってくれるといいけれど。。。

 

 

        ******* 二日目 ***********************

 

 

 暗いうちに小屋を出て、薬師岳でご来光を待ちます。

 

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  やがて、うっとりとする夜明けのショーの始まりに  

  二人して、言葉もなく ただ見つめるだけでした。

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  初めて目にする こんな 富士山

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 太陽が顔を出しはじめ

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   北岳が焼けました。

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  気が付くと、周りには もう誰もいなくなりました。

  さぁ、私たちも 観音岳へ向かいましょう。

 

  風の強い稜線を行くと

  観音岳の岩峰の上からは、赤抜沢ノ頭と地蔵岳の後ろに甲斐駒ヶ岳が

  ずっと先には、北アルプスが見えました。

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  振り返れば薬師岳と富士山

  どこを見ても、素晴らしい

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  次の地蔵岳へ向かっていくと

  これまで 左手には 南アルプスが ずっと お供してくれていましたが

  鳳凰小屋への分岐あたりで さよならしなくてはなりません。

 

  北岳の雄姿を望みながら、ここで朝食にし

  「来年は北岳に行こうね・・・」 Nさんと 約束したのでした。

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  厳しい風雨にさらされてオブジェのようになったハイマツに感心しながら

  白砂の道を進んでいくと

0724_2    オベリスクが見えてきて 

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  地蔵岳の下にある 賽の河原に出ました。

  たくさんの子授け地蔵様の後ろに見えている 甲斐駒ヶ岳も

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  そして 憧れのオベリスクも、期待通りのかっこよさ

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  今日は下山後 運転して帰るので、オベリスクは見るだけにしましたが

  右へ回り、左へ行き、いろんな角度から楽しんで、写真も何枚撮ったことやら

 

  地蔵岳からの下りはじめは、靴が埋まってしまいそうな砂地の急坂です。

  ここを登るのは、足がとられて大変    と言いつつ、ジグザグに駆け下り

  さらに続く 下山道でも

  やっぱり ドンドコ沢も急登だわ    と言いながら 、鳳凰小屋に到着しました。

 

  ザンザン流れる 冷たい水が美味しくて、ほっと一息ついていると

  小屋の前には ヤナギランの群生があり

  今は蕾のこの花が 華やかに咲きそろう頃に、また来てみたいと思いました。

  

  だんだん疲れが出てきたけれど、せっかくなので、滝も見ます。

 

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五色滝/白糸滝/南精進滝

 

 

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   最後の南精進滝からは、暑さと戦いながら

   ようやく青木鉱泉へたどり着きました。

 

   そして  お風呂に入って満足満足

 

 ホウオウシャジンはまだ咲いていなかったけれど

 眺望を堪能し、タカネビランジにも会えた 大成功の夏山でした。

 

 長くなったので、お花の写真は少しだけにしておきます。

 

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タカネヤハズハハコ/タイツリオウギ/シナノナデシコ

 

 他に咲いていたのは、イチヤクソウ、ミヤマコゴメグサ、バイケイソウ、ギンリョウソウ、ツマトリソウ

 ヤハズヒゴタイ、ゴゼンタチバナ、キバナノコマノツメ、タカネグンナイフウロ、トウヤクリンドウ

 クルマユリ、オタカラコウ、センジュガンピ、ソバナ、コキンレイカ、トリカブト、フシグロセンノウ

 タマガワホトトギス、ヤマジノホトトギス、などでした。

 

 

  1日目 : 青木鉱泉ー(中道)ー薬師岳ー薬師岳小屋

      2日目 : 薬師岳小屋ー薬師岳ー観音岳ー地蔵岳ー(ドンドコ沢)ー青木鉱泉

    標準 CTは、それぞれ 5時間20分と 6時間40分です。

 

 

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