gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

カレイドスコープ ナイト 3-2-15

2008-08-31 15:12:48 | アニメ・コミック・ゲーム

 「いやそれが、この言葉にはある程度裏付けがあるのじゃ。伝承は先の言葉の後にこう話を続けている・・・すべての世界を律するものである時の鏡が割れるということは、すなわち世界の終末を意味する。その時深淵よりアポリュオーンたちが現れすべての世界は悪魔の王国と化すだろう、と」  ミッシェルは若干困惑したような表情になった。  「それは初めて聞きました・・・アポリュオーンとは一体なんです? 悪魔というのは、かってこの国に侵攻してきた者たちのことですか?」  「お前アポリュオーンを知らないのか。そういえば、あの戦いがあった頃お前はまだ生まれておらなんだな・・・良かろう、昔話がてらアポリュオーンと悪魔、時の鏡の関係について話してやろう」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カレイドスコープ ナイト 3-2-14

2008-08-30 18:18:56 | アニメ・コミック・ゲーム

 ユピテルは一呼吸置いて、続けた。  「陽月界に古代から伝わる伝承の中にこんな言葉がある・・・『過去を偽る者は現在をゆがめ、未来を暗黒に変える』。 この言葉が意図するのは、もし世界が他者を陥れるために過去を偽るものばかりになったなら時の鏡は割れてしまうということじゃ」  「その言葉も有名なので知っております・・・ですがその言葉はだから嘘をついてはいけないと人を戒めるための言葉で、信憑性にかけるのでは」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カレイドスコープ ナイト 3-2-13

2008-08-29 09:23:41 | アニメ・コミック・ゲーム

 「水晶球に霊力をこめ、女王宮の鏡の間が映るようにしてある。女王宮を離れるときも常に注意を怠れぬからのう」  「なるほど。時の鏡の管理はユピテル様のもっとも大切な務めですからな」  ユピテルは安全を確認すると、水晶球を再び懐にしまった。  「お前も知ってはいると思うが・・・時の鏡は非常に大切な秘宝じゃ」  ユピテルは杯から飲み物をのむと、言葉を続けた。  「過去、現在、未来の三枚の鏡からなる時の鏡はすべての世界の時間の流れを生み出し一定に保つ役割を果たしている・・・時間というものはあらゆる存在を律する原理のようなものじゃ。したがってすべての世界の時間の流れの根元である時の鏡こそはすべての世界を律するものであり、時の鏡の所有者たる女王陛下が尊い方と呼ばれる所以なのじゃ」 「承知しております」 「うむ・・・だがこのこともよく覚えておいて欲しい。時の鏡は大きな力を持つと同時に非常に脆いものでもあるのじゃ」Kaleidoscope_knight_3213

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カレイドスコープ ナイト 3-2-12

2008-08-25 01:29:25 | アニメ・コミック・ゲーム

 ミッシェルが尋ねるとユピテルは水晶球をミッシェルの顔の前に突き出して見せた。観るとただの水晶球ではない。透明な球体内に何かが映っている。水晶球の中には一つの部屋の中が映っていた。しかももっとよく見るとその部屋は何とも不思議な部屋だった。大理石を敷いたその部屋の中はこちら側から見た左右を白い壁で仕切られているが正面には壁がなく、そしてその向こうにさらに異質な空間が広がっていた。部屋の向こうには漆黒の中に無数の星々が輝く宇宙が広がっていたのである。しかもその宇宙の中に3枚の鏡が浮かんでいた。金で縁取られた大きな3枚の鏡が光り輝きながら、まるで壁にかけられたかのようにこちらを向いて宇宙の中に浮かんでいたのである。Kaleidoscope_knight_3212

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カレイドスコープ ナイト 3-2-11

2008-08-07 12:07:59 | アニメ・コミック・ゲーム

 「まだ神霊騎士(ケルビムナイト)の任命式まで時間がある。何か飲み物でも飲んで待つといい」   ユピテルと呼ばれた老人は神殿のような建築物を見やった。   ミッシェルとユピテルは建築物の中に入り、ミッシェルはその内の一室に通された。建物全体が石造りであるため床や壁は白い大理石で出来ており、そして外観は神殿のように見えたもののユピテルはここにすんでいるらしく部屋の中には家財道具一式が揃っていた。ミッシェルが部屋の中央にある木の長方形のテーブルにつくと、ユピテルが冷たい飲み物の入った水差しを持ってきて、銀製の杯を自分とミッシェルの前に置いた。   「すいません、いただきます」   両者はテーブルを挟み差し向かいに座ってしばしくつろいでいた。すると、不意にユピテルが懐から何か取り出した。それは拳大の水晶球だった。ユピテルはそれを手に持ち眺めている。  「ユピテル様それは?」

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする