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53%の不支持率があらわすもの

2017年07月17日 | 憲法改悪、集団的自衛権反対

何があっても一定の支持率を維持していた安倍内閣ですが、ここへ来て、ようやくおかしな魔法が解けたのかなあと、思います。
2年前に、安倍政権を「恥の上塗り政権」と書いたことがありますが、やはり恥の上塗りが顕在化した感じです。




内閣支持率 最低の35% 不支持53%と逆転
東京新聞2017年7月17日

 共同通信社が十五、十六両日に実施した全国電話世論調査によると、安倍内閣の支持率は続落し、前回六月より9・1ポイント減の35・8%となった。調査手法が異なるので単純比較はできないが、二〇一二年の第二次安倍政権発足後で最低を記録した。不支持率は10・0ポイント増で最も高い53・1%。支持と不支持が逆転した。安倍晋三首相の下での改憲に54・8%が反対し、賛成は32・6%だった。 

 これまでの最低支持率は一五年七月に安全保障関連法が衆院通過した直後の37・7%。不支持率もこのときの51・6%が最高だった。

 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画を巡り、行政がゆがめられたことはないとする政府側の説明に「納得できない」との回答が77・8%に達し、「納得できる」15・4%を大きく上回った。首相の友人が理事長を務める学園による、特区制度を活用した獣医学部新設を62・4%が「問題だと思う」とし、「問題だと思わない」は29・2%だった。

 東京都議選の応援で問題発言をした稲田朋美防衛相を続投させる首相の姿勢について「適切ではない」73・1%に対し、「適切だ」は21・8%。71・8%が、稲田氏は辞任すべきだとした。

 安倍内閣の不支持理由として「首相が信頼できない」が前回比9・7ポイント増の51・6%で最多だった。首相が八月早々に行う方針の内閣改造に「期待する」は41・0%にとどまり、「期待しない」が57・0%に上った。

 首相が二〇年に改正憲法施行を目指していることを踏まえ、秋の臨時国会に自民党の改憲案を「示す必要がある」としたのは61・7%で、「示す必要はない」は29・3%だった。

 小池百合子東京都知事が事実上率いる都民ファーストの会が国政選挙に進出することを「期待しない」が49・6%で、「期待する」の42・2%より多かった。

◆不支持の半数「首相信頼できぬ」

 共同通信の世論調査で安倍内閣の支持率が第二次政権発足以来最低の35・8%となった。学校法人「加計学園」問題や稲田朋美防衛相の東京都議選での問題発言を巡り、後手に回った対応が響いた。

 調査でも、これまでと異なる事情が浮き彫りとなった。過去の調査と選択肢の数は異なるものの、不支持理由を「首相が信頼できない」としたのは今回、第二次政権以降で初めて半数を超える51・6%に達した。

 二〇一五年の安全保障関連法成立前後に不支持は50%を超えたが、首相への不信感を理由としたのは当時でも31・5%。首相が加計問題で「真摯(しんし)に説明責任を果たす」と話す一方で、通常国会の閉会後に語る機会を設けてこなかった事情が影響しているのは間違いない。

 自民党の二階俊博幹事長は十六日、支持率低下について、豪雨災害の視察に訪れた福岡県朝倉市で記者団に「右往左往する必要はない。支持率は結果としてついてくる」と強調した。

 風向きを変える材料として内閣改造も注目を集めている。だが、与党内では政権運営への懸念が増している。ある副大臣は「首相のおごりが最大の原因だ」と指摘した。




  
    画像:テレ朝ワイドスクランブル

上記の東京新聞の記事では、支持率は35%あるけれど、時事通信やANNの調査では、レッドラインの30%を切っていました。
2年前の支持率低下のときは、「他にいない」と言うような国民の消極的な支持によって回復できたものと思われますが、流石に2度めはないと思います。
今度は不支持の理由の第一に「安倍総理の人柄が信頼できない」という理由を上げた人が、不支持の半数にも登ります。


  
    画像:同

元文部省事務次官の前川氏のような人が表に出てきたことも、要因の一つだったかも。
いくら、官邸や読売新聞や櫻井よしこ(=日本会議)や自民党ネットサポーターズクラブがネガキャンしても、テレビに映る「人となり」は、ごまかせない。
落ち着いて誠実に話そうとする態度、その冷静さと正直さ、本来リーダーになるような人ってこういう人だよね、と思わせるような大人としての信頼性を持った人だった。
安倍政権を長く見せつけられて、しばし忘れかけていた、懐かしい大人としての良識やたたずまいに、癒やされたと思った人も多かったのだと思う。
否が応でも、「それに比べて・・・」という思いが、湧いてきてしまうのも当然ではないだろうか。
 →前川喜平前事務次官に対する自民党中枢の情けなさ・追記あり
 →大人の良識のない人たちが国を牛耳る不幸



  
    画像:同

テレ朝ワイドスクランブルのコメンテーター伊藤惇夫氏の言ったことにも納得した。

支持率よりも、不支持率の増加を見るべきだと。支持でもなく不支持でもなかった人が、政策その他の理由ではなく、「首相が信用出来ない」という理由で不支持に回ったこと。
支持率は上下の変動はその都度あるけれど、一旦、「信頼」が失われたら取り戻すのは、非常に困難であるだろうと。

私の周囲(主に女性)は、政権発足当初から不支持の人ばかりでした。
安倍さん本人が嫌、というような意見が多数。そして今もそうですが、この5年間、一度たりとも、不支持が支持に変わったことはありませんでした。
女性は命を育む性なので、命に危険を感じると避けるというような、潜在意識とか本能の部分がそう言わせてしまっているのかも・・・なんて、思っていたのですが、こういう意見はあなどれないと思いますよ。


  


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世論の誘導 (私は少数派)
2017-07-20 13:32:35
2011年当時、マスコミはこぞって菅直人氏を「無能で役立たずの政治家」というイメージを国民に植え付けるための、ネガティブキャンペーンを展開しました。震災や原発事故に対して怒りのやり場を求めていた人たちはこれ幸いとばかりに「全ての責任は菅直人にある」と思い込んだのでしょう。(「怒りを向ける相手をちゃんと見極めることさえできない頭の悪さ」にはあきれるばかりですが・・。)
多くの人がそのキャンペーンに誘導されるのを見て、私は「簡単に洗脳される人たちの多いこと」を改めて
思い知らされた気がしました。このように簡単に世論誘導されていく人たちが大多数を占める世の中ですから、マスコミが特定の意図を持って世論を操作したり、情報操作すれば望む方向に世論を動かすなんてのは思いのままでしょう。
ただしそれは「大多数の人たちの感性に沿っている」という条件付き。なぜなら
多くの人は自分の理解できないことや考えには拒否反応を示す傾向にあるからです。そして多くの人にとってはエゴで動く政治家が理解し易いのでしょう。
もちろんマスコミのネガキャンペーンの裏には糸を引いている黒幕が居たに違いないのですが、その存在はけして表には出ないように巧妙に隠されています。
私は少数派さんへ (金木犀)
2017-07-20 21:46:34
菅直人氏の今日のブログ「野党に必要なのは戦略家」
http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12294252597.html

おっしゃるように、国民が全体として世論誘導や情報操作に流されてしまう性質であることを、菅さん自身も嫌というほど感じたのだと思います。

たいした能力もないのに、はったりと周囲の忖度で持ち上げられて、国民が勘違いし、安倍政権が支持率を長く維持できた事。
世論誘導のプロである「電通」という会社が自民党とタッグを組んでいるのは大きいですよね。
自民が野党だったときも電通に4億円も広報費を払っていたとのこと。
自民党ネットメディア局長の平野拓也氏は、元電通の社員、ニコニコ動画に「あべぴょんがんばれ」と「(福島みずほ氏に対して)だまればばあ」と書き込んだことがバレちゃった人です。
表向きは自民党のCMなどの広報という形ですが、裏では姑息な世論誘導があることも感じます。

>多くの人は自分の理解できないことや考えには拒否反応を示す傾向にあるからです。そして多くの人にとってはエゴで動く政治家が理解し易いのでしょう。

それですよね。基本はお金だから…
民主党が政権取ったときは、子ども手当や高速道路無料化に惹かれたんだろうし、自民が勝ったときはアベノミクスで儲かりそうだって浮かれていました。
国民が成長しなければ、いいことも評価できず、悪いことでもいいと思ったりしてしまいますね。

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