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「ヒラリーとビル」

2008年02月13日 | パワーかフォースか
NHKBSで、二日にわたって「ヒラリーとビル」というフランス制作のドキュメンタリーを見た。前編後編
ヒラリー・クリントンとビル・クリントンの生い立ち、出会いと結婚、選挙や政治活動、大統領夫妻時代の8年間をずっと追い続けたものだ。
タイトルが「ビルとヒラリー」じゃないように、大統領選へ向けて、ビル・クリントンの政治活動に寄り添ったヒラリーの歩みと心の変化が、読み解けるような番組のつくり方だった。

最初は、番組自体がヒラリーの応援になるのかと思いながら見てたんだけど、ビルのゴシップ等に焦点が当てられたり、政治的な事柄より人間としての、夫婦の姿を浮き彫りにすることを重点を置いていたようにも思う。
ウーマンリブの旗手として、結婚という形をとりたがらなかったヒラリーを説得してやっと結婚できたビルが、ヒラリーを裏切って6人の愛人を持ち、数々の不倫を繰り返していたなんて・・・。
誇り高き女性であるヒラリーは、夫が大統領を目指す政治家でなかったら、とっくに三行半を突きつけて離婚していただろうと思う。
ビルの数々の不倫にもあえてもみ消し役になり、自分を傷つけてきた夫を守ったのは、夫の立場を守るためであったのだけど、夫に対する仕返しとして、心の中の怒りの矛先を自分が大統領になることに向けたんじゃないか、・・・なんてうがった見方もしたくなるような番組構成だった。

実は、この番組制作者が意図したものか、あるいは期せずして偶然このような結論を導いていたのかわからないが、私どもが感じていた、ヒラリーの意識レベルと同じ結果だったのが、興味深かったのである。

クリントン夫妻は、世論をとても大切にする。
アーカンソー州の議員時代、厚底めがねでダサいファッションのヒラリーが、ビル・クリントン落選の原因だといわれたとき、彼女は、めがねをはずし世の女性が好むようなワンピースを着て、大変身して、次の選挙で圧倒的な支持を受け当選した。
つまり、自分の目的のためなら、いくらでも世論受けすることをすべきだ、という学びを得たようだ。
「私は家でクッキーを焼くより、外で仕事をしていたいの」という発言をした時もそうだ。
私はそれはヒラリーさんの本音で、考え方は人それぞれだからそういう人もいていいよと思うたちだけど、現実は、家庭の主婦から主婦を馬鹿にしてると猛反発が来た。
それで、人前でクッキーを焼いて、「クッキーを焼くことも大事な女性の仕事です。」と、昨日までは思ってもいなかったことをさらりと言わなきゃいけない、ということを学んだ。ああ、めんどくさいことよ。だからよっぽど強いパワーがないと、こういう日常を繰り返しては、どこまでが自分の本音でどこまでが建前かわからなくなっちゃうのね、政治家って特に。

世論を大切にすることに関して、クリントン家は、休暇の時でかける場所さえ世論調査で人気のある場所に行くという徹底ぶりだったという。
ビル・クリントンはアダルトチルドレンだと告白したけど、いつも誰かに愛されていたいという気持ちが、女性だったり国民だったりするわけだったのか。人気のある観光地なんてたわいもないものなら、別に構わないけど、国家を左右する危機があったとき、核ボタンを押すべきだと世論調査が言ったらどうするのか・・・なんて不安もちらほらと。

この世論調査の結果を重視するって言うことは、ヒラリーがイラク戦争に賛成した理由のひとつであったのかもしれない。
ニューヨーク選出の議員であったこともそうだけど、9.11以降、保守に傾いていたアメリカ国民の世論を受けて、大統領選を狙って女性だから軍事に弱いって言う姿をみせてはならなかったと、番組は言っていた。また、その後の態度を変えていったのも、世論調査の動向であった。

番組を見た単純な感想ですが、クリントン夫妻は、華があり人々をひきつける魅力があった人たちだったいうことは確かで、政策などの手腕なら、夫より妻の方が能力があったかもしれないとも思ったのも事実。
また何より軍縮と平和外交に徹したビル・クリントンには、「スケベだっていいよ、平和を守ったんだから」と拍手したい。(セクハラはだめだけど本当にもてちゃうんだもの・・・)きっとビルは、世界中に愛されたかったんだろう。

だけど、やっぱり今の流れからすれば、彼らの時代は、終わったかもしれないとも思う。
大統領になることは自己実現の手段ではない。ヒラリーは、大統領にならなくても、世の中に役立つ優秀な議員であると思う。そこでがんばる方がいいと思う。
というのも彼女では、ホワイトハウスにいた大統領夫人時代に影を落とした、いくつかの闇の部分(脱税疑惑や斡旋疑惑、彼女自身の愛人といわれた男性の謎の死など)のしがらみから逃れられることはできないからだ。

変化を予感させる時代の勢いは、パワーと共にあるもうひとりの候補にあるようだ。



大統領になる人は、人種間の争いなど無意味だと言っている人、ひいては国家と国家の争いも無意味であるという人になって欲しい。
オバマ氏は、アメリカが(ひいては世界が)、長いこと待ち続けて、やっとここまで来てくれた逸材だと思う。
彼が今後もずっと、今の気持ちと信念を失わないことを願ってやまない。・・・なんてまだオバマに決まったわけじゃなかったわ(笑) 



 2016年11月13日追記
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6 コメント

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Unknown (endunham)
2008-02-15 00:17:42
興味深いですね、そちらでそのような番組を放送していたとは。
私もこの週末に『60ミニッツ』というニュースマガジン番組で、ヒラリーさんとオバマさんのインタビューを見ました。同時に二人のインタビューを観ると、明らかに違いが分りますね。オバマ氏は何て言うか、余裕とリラックスさが表情に滲み出てます。一方ヒラリーさんなんですが、なんか怖さが表情にあるんですよ。たとえ公約政策が大統領選には重要とは言え、殆どの有権者はそこまで考えていないわけで、候補者の印象ってやっぱり大事だなって思いました。

実は何気に私、マケイン候補も好きなんですよ。彼は共和党とは言え、ブッシュ政権一味とはかけ離れてかなりリベラル派ですからね。現役軍人時代の彼の功績には、頭が下がります。

これから私が住んでいるオハイオ州も予備選挙がやってきますので、またメディアの動向が楽しみであります。
ヒラリーは高く評価です (ヘルメス)
2008-02-15 11:38:00
ああ、この番組、見たいですね。Youtubeにアップされたら、見ます。

やはり、彼女の世代の女性は、あのような実力者でさえ、女性というだけで、権力者の妻でなければ、そこまで行けなかったということでしょうね。まず、妻という地位を手に入れなければならなかったのは、アメリカがまだ遅れていた証です。

まあ、ヒラリーに投票しなかった私が言うのもなんですが、しかし、ヒラリーは、女性で初めて予備選挙で勝利を収めましたし、これからの女性の大統領候補に突破口を開けたと思います。それは、歴史的に高く評価しています。やっとアメリカでも、女性が大統領になる資格があるということが証明されました。ヨーロッパにくらべるとアメリカは保守的でまだ男尊女卑が残っていますが、そんなアメリカもやっと進展してきたのだと思います。

でも、40代のビル・クリントンも、ブッシュに挑んだときのキャッチフレーズは同じく「チェンジ」でした。オバマは、皮肉にも、その先駆者の言葉で、先駆者の妻を倒そうとしています。

オバマは、私の憧れだったマイケル・ジャクソンよりも若い、確実に世代交代を行うとしたら、やはりオバマでしょうね。政策面では、クシニッチとグラヴェルがもっとも最先端で革新的で若いですし、本当にチェンジをもたらしてくれるのは彼らだと思いますが、あの二人は、オバマやヒラリーのようなスター性がありません。

でも、この予備選にゴアが入っていたら、もっとすごいことになっていて、三つ巴の闘いとなり、さらに予備選は盛り上がっていたかもしれませんね。それこそ、Zガンダムの世界。なにせ、本当はブッシュに勝っていた人ですからね。ハリウッドでも、ゴアを後押しする力が強かったんですが、でも、さすがに、彼は、出ませんでした。
endunhamさん (金木犀)
2008-02-15 21:07:01
こんにちは。
この番組、二日連続だったんですが、おもしろかったので、しっかり見入ってしまいました。

>オバマ氏は何て言うか、余裕とリラックスさが表情に滲み出てます。一方ヒラリーさんなんですが、なんか怖さが表情にあるんですよ

人にエネルギーを与えるのが、パワー。人からエネルギーを奪うのがフォース。
そうなんです、オバマ氏を見ていると元気が出たり希望がわいてきたりする。それがパワーの印です。
反対に、トゲトゲして嫌な気持ちになってきてしまうのは、フォースの領域からの信号です。

>実は何気に私、マケイン候補も好きなんですよ。

私はマケイン候補のことはよく知らないんですが、今日見たCNNニュースで共和党で唯一、マケインは利権誘導型予算の提出をしていない議員だといっていたのが印象的でした。
共和党でも、ブッシュから1番かけ離れた人じゃないともうだめなんですよね(笑)

オハイオ州の結果も楽しみですね。
ヘルメスさん (金木犀)
2008-02-15 21:30:26
こんにちは。

この番組は、女性問題についても考えさせてくれました。
もしヒラリーが、ビルの奥さんじゃなくて、上院議員として最初から政治家になっていたら・・・
有能だったがゆえに、口も態度も表に出てきてしまい、従来と違ったファーストレディ像ににバッシングもされたけど、本当の自分の実力を自力で見せたかったんだろうなあと思いました。
記事には書きませんでしたが、ビルは大統領になってまず、「次には君を大統領にする」と約束していたんですって。たぶん、ビルは、ヒラリーなしにはここまでこれなかったと自覚していたんだと思う。ヒラリーが夫の不倫や世間のバッシングにも耐え、ずっと裏方に徹したのは、いずれ自分の力で大統領になろうと思っていたからだと思います。
そういう状況がわかると、ヒラリーが今、予想と違って思いがけず苦戦して、いらいらしている気持ちもよくわかります。
でも、大統領という立場は、能力云々も必要だけど、人を導く器の大きさも求められると思うんです。今のヒラリーには、それが足りないみたいです。(ビルにはあってヒラリーになかったものは、唯一それだったかもしれません・・・)

もしゴアさんも立候補して三つ巴でいたら、私は、心配してネット中毒になっちゃうから、ほんと立候補しなくてよかったです(笑)
ビルはお荷物 (ヘルメス)
2008-02-15 23:36:11
なるほど、たしかに、あの時は共同大統領と言われていて、新しい女性像を築きましたね。そこで自分の政治の実力を示したわけですね。しかし、それでも女性が夫の顔を立てることによってしか野望を達成できない社会、でも、もうそれも終わるでしょう。

今回の大統領予備選挙の苦戦の一つの要因として、ビルは出過ぎたと思います。ビルは、とても気が荒い人で、すぐにかんしゃくを起こして、口論する、それは、若い時には、体制派に歯向かう反抗者としてアピールできてよかったのですが、いまでは酒を飲んだアイルランドのオヤジが真っ赤になって怒っているような印象です。とくに、ヒラリーの支持者からビルに対して野次が飛んだときに、その支持者に向かって怒鳴り散らしたのは、まずかった。また、オバマに対する誹謗中傷的な、ネガティブキャンペーンは、とてもマイナスでした。個人的中傷は、自業自得として、帰ってきた形です。それで、無党派層の支持は、オバマに傾いたと思います。長老的な元大統領のビルとその元ファーストレディーであるヒラリーが一緒になって若いオバマを攻撃する。オバマは、
「ヒラリーかビルか、戦っているのはどちらかわからないよ」
と皮肉っていました。それでは若者の支持を取り付けられなかったでしょう。ビルの時代は終わったのですから、ビルは出てこない方がいい、逆にヒラリーとの共同統治ではなく、完全に引退してもらいたい、私たちが見たいのはビルではなく、ヒラリーなのですから。ヒラリー時代の到来の印象が夫の出過ぎによってポシャった。夫は妻の顔を立てるどころか、泥を塗ったかんじです。

でも、カリフォルニアでヒラリーが勝ったことは、彼女は自分を証明したということでしょうね。

この番組は一刻もやはく見たいです。そのときには、ぜひとも!
この8年で・・・ (金木犀)
2008-02-17 14:40:32
久々に見たビルクリントンは、ちょっと年を取ったかなという印象がありました。
やっぱり過去の人のイメージはぬぐいきれないので、彼の応援が時間を逆戻りさせるようで、マイナスだったのかな?
オバマ語録の中では、彼はヒラリーを絶賛していますが、反対にヒラリーはヒステリックなネガティブキャンペーンはってしまって、オバマが人間的に一枚上に見えたこともあるんでしょうね。

それにしても大統領選って体力も必要ですね。
肉体的に女性には、不利な部分も確かにありますね。

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