虹色オリハルコン

ネイチャースピリチュアルの視点から
ECOで原発のない世界を選ぶ
四国・伊方原発は即廃炉に!

21歳自衛隊員の死の真相と秘密保護法

2013年12月21日 | 社会のニュースを考える



守ってくれてありがとう」 写真:気仙沼市HP


3.11のあと、報道番組を見ていたら、被災地の高校生が、卒業後は、自衛隊に入りたいと言っていた。
隊員たちの献身的な救援、救助活動を間近に見てきて、自分も人のために役に立ちたい、と思ったのだと。
それは、純粋な気持ちであったと思うけれど、この後、政権交代が起こった。現政権は、自衛隊を国防軍という名に変え、戦争を放棄した憲法を変えようとしている。
自衛隊が、専守防衛ではなく、戦前のような人殺しを正当化した組織に変わってしまった時、人助けをしたいと願って入隊した彼のような若者の気持ちは、どのように折り合いをつけられるというのか。

国民の多くの反対を無視したまま、数の力で、秘密保護法が成立してしまった。ニュースで見た映像には、ひげの隊長、元自衛官の佐藤正久議員が何度も何度も画面に映っていたけれど。
彼は、秘密保護法が自衛隊員一人一人の人権を侵害する可能性があり、隠すことで何も改善されず、ひいては、日本の自衛隊という組織全体の劣化につながリ国益をも損ねてしまうことに、思い至らないのだろうか。

少し前になるけれど、12月5日の東京新聞、自殺した自衛官の母親の取材記事が出ていた。
(成立する前の記事なのでまた秘密保護法ではなく、秘密保護法案と記述されている)


国の隠ぺい、もう嫌

特定秘密保護法案に不安のまなざしを向ける元自衛官の母親がいる。護衛艦内で息子が自殺した真相を求めて14年。大臣の謝罪を受けるまでに、何度も「開示不可」の壁にぶつかった。法が成立してしまうと、自衛官の生死に関わる情報も隠されると心を痛める。(三浦耕喜)


自殺元自衛官の母が懸念

 宮崎市に住む樋口のり子さん(65)は、三等海曹として護衛艦「さわぎり」の乗務していた息子を1999年11月8日、自殺で亡くした。21歳の誕生日に、航海中の艦内で首をつった。直前、上官からたびたびいじめを受けていることを周囲に漏らしていた。
 海自佐世保地方総監部は「いじめはなかった」とする内部調査をまとめた。だが、樋口さんに開示された内容は、加害者側の上官をめぐる勤務評価や、元三曹の心理適性検査など、「いじめはなかった」と結論づけた根拠が白抜きで隠されていた。59ページの本文中、白抜きのないページは7ページだけだった。
 「真相をただすには裁判しかない」。樋口さんは2001年6月、国に慰謝料を求めて提訴。裁判を通じ、文書の開示を求めた。国は白抜きの一部を開示。すると不自然な内容が浮かび上がった。

死の真相 情報出さず内容でたらめ

 入隊時の適性検査について、勤務調査票には「情緒の安定した積極外向型の適応性の高い性格」と記させていた。だが調査報告には同じ文に続き「自己卑下が強い」という表現が付け加えられていたのがわかった。「まるで本人の性格に問題があるという話に曲げられていた」。樋口さんは憤る。

 一審は敗訴したが、裁判で少しずつ内部調査の中身を引き出したことで、調査の根拠は揺らいだ。福岡高裁は08年8月、上官の行為は違法と断じ、国に賠償を命令。原告勝訴の判決が確定した。

 今年、10月26日。東京市ヶ谷の防衛省で行われた殉職自衛隊員の追悼式に、樋口さんははじめて招待された。小野寺五典防衛相は樋口さんに近づいて話しかけた。「長くお待たせしてすみませんでした」。礼を返した樋口さんが顔を上げても、防衛相は深く頭を下げ続けていたという。

 「息子が亡くなってここまで来るのに14年。その間、国は情報を出さず、しぶしぶ出してもデタラメ内容をだす。国家は情報を隠す。改ざんする。このことを嫌というほど味わった」と語る樋口さん。「秘密保護法が成立したら、息子の場合のような情報すら出てこなくなるのでは。その影で押しつぶされるのは生身の隊員です」と話していた。

----------------------------


母の愛情と「真実を知りたい」という強い意志が、21歳の若さで命を落とした息子さんの死の真相解明に至った。
しかし、今後は、秘密保護法が最も適用されるだろう自衛隊内部の出来事においては、このような事例すら、この法律を盾にされ、表に出せなくなってしまう危険がある。
ぜひとも、次の選挙では、秘密保護法の廃止を約束する人に1票入れたい。


『社会』 ジャンルのランキング
コメント   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「八重の桜」最終回を見なが... | トップ | 天皇陛下80歳のお誕生日 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
【さわぎり事件】秘密保護法で自衛隊のいじめも隠蔽? (不条理日記)
 特定秘密保護法が施行されれば、一番先にこの悪法の犠牲になるのは公務員ではないか、と思う。「特定秘密」に接している立場なら、データ管理の不注意や日常生活の些細な会話で漏洩してしまう危険性がある。組織を管理する部署に不正の告発を試みても、それが「特定秘密...