私が覚えている限り、コナン・ドイルの原作に登場したシャーロック・ホームズの家族というのは、兄のマイクロフトだけでした。
ところが『シャーロック』新シリーズ第１話に、ほんの数分のことではありましたが、シャーロックの両親が登場！ 
シャーロックの居間で一緒にお茶を飲んでいたお二人、途中でジョンが来たため、シャーロックに追い出されるような形で退出させられてしまいました。
「依頼人かい？」とジョン。 「いや、僕の両親だ。」 「えっ？！ でも彼ら、その・・・普通じゃないか。」
私も最初は依頼人かと思いましたよ。 ほんとに、ごく普通の人たちなんだもの。 シャーロックとマイクロフトという二人の天才の両親にしては。
そしてここに、もうひとつのオドロキが・・・ シャーロックの両親を演じた二人は、ベネディクト・カンバーバッチの実の両親だったのです！！
母親は女優のワンダ・ヴェンサム（Wanda Ventham ７８歳）、父親は俳優のティモシー・カールトン（Timothy Carlton ７４歳、本名はティモシー・カールトン・カンバーバッチ）。ヴェンサムは映画・テレビ・舞台で、カールトンは舞台とテレビで活躍してきたみたいです。
ベンくんの目鼻立ちはお母さん、頬骨はお父さん譲りかな？ それにしてもお母様、若いときは本当に美人でいらしたのねぇ！
テレビドラマの共演がきっかけで１９７０年（１９７２年という情報源も）に知り合った二人。当時ヴェンサムは既婚でしたが、結婚生活は暗礁に乗り上げていて離婚は時間の問題でした。当時の夫はビジネスマンのジェームズ・タバナックルで、二人の間にはトレイシーという娘がいました。
二人が一緒に暮らし始めたとき、トレイシーは１３歳。でも年齢より大人びていたトレイシーは、両親の関係がもう修復不可能なことを理解し、どちらの側にもつかず、カールトンを迎えての新生活を受け入れてくれたそうです。
結婚はもうこりごりと思っていたヴェンサムでしたが、カールトンは彼女に毎週月曜日に一本の赤いバラを贈るようになりました。彼が仕事で不在のときも、バラは必ず届きました。ロマンチストで愛情溢れる彼の熱意に負け、ヴェンサムは彼と、１９７６年４月に結婚。同年７月１９日に、ベネディクトが誕生しました
（下右写真のベンくんは当時３歳。記事を読むならこちらが判読可能ですよ。）
下は、生後４日目のベンくん。カワイー！！ 
こうしてお二人のおかげで、ゴージャスなベンくんがこの世に誕生できたのですね。ありがとぉ～！ 
それにしてもベンくんて、赤ちゃんのときですらもうシャーロックの冷徹な瞳をしていたような・・・ 恐るべし、ベイビー・カンバーバッチ！ （って、考えすぎですね、はい。
）
そうそうベンくんの、両親との“共演”の感想は： 「二人とも素晴らしかった。とても誇りに思うよ。緊張もしたけれどね、何せ二人はプロの俳優だから。」
ご両親は、ベンくんが進路を迷っていた頃は「俳優は収入が不安定な職業だから」とアドバイスしていたけれど、ひとたびベンくんが俳優を志すと、すすんでサポートしてくれたそうです。特にお父様は、あるときベンくんの舞台を見たあと、「私のこれまでの最高の演技、これから演じられるであろう最高の演技よりも素晴らしい出来だった」と涙ながらに賞賛してくれたそうです。 ・・・いいお父さんだなぁ・・・
下の写真は、IMDb のワンダ・ヴェンサムのページで見つけたものです。ヴェンサム（手前左）の隣の女性は、女優のトレイシー・ベネット（Tracie Bennett）とのこと。主にイギリスのテレビで活躍している女優さんのようです。彼女の出生や家族についての記述は見つかりませんでした。
ここで疑問が。ベンくんの異父姉の名前も、スペルはちょっと違うけどトレイシー（Tracy）でした。年齢的にもほぼ合っているし、もしかしてこの女優さんが、ベンくんの異父姉？ ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてくださいな！
もしそうなら、ハッピー・ファミリーの集合写真ということになりますね 
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さて、シャーロックの下宿先の家主のハドソン夫人ですが。 彼女を演じる女優のユナ・スタッブス（Una Stubbs ７６歳）は、ワンダ・ヴェンサムと同年代のうえ近所に住むようになったので、ベンくんが４歳の頃から彼を知っていたそうです。街角で、あるいは公園のベンチに腰掛けて、お互い子供を連れたまま、おしゃべりに花を咲かせる二人の母親。ベンくんたちはその傍らで、退屈を我慢しながら辛抱強く待たなければならなかったそうです。
そんなわけでスタッブスは、シャーロックの撮影現場で、つい母親目線でベンくんの世話を焼いてしまうのだとか。 
うっわ～、この方も、若いときは本当に美人だったんですね！ 今だって、７６歳とは思えない若々しい笑顔。
私も７６歳になったとき、こんな風に明るく微笑むことができるといいな！
ドラマシャーロック３を見た後、NHKのスタッフブログで「実の両親だった」と知って、ビックリして、いろいろ調べていたらここのたどりつきました。
写真もたくさん、とてもわかりやすくまとめてあって、すてきなブログですね。
かなり興味深く拝見させていただきました。
ありがとうございました！
よかった・・・ ファンは首を長くして待っていたことでしょうね。
私のつたない記事を喜んでいただけて光栄です。
出不精でネットが大好きなので、ネットで仕入れた情報を自分の頭だけにしまっておくのはもったいないと思い、書かせていただいています。
コメントをいただけると、書き甲斐があるというものです。
どうもありがとうございました。
BABYベネさん 、若かりし日のご両親、どちらも貴重な写真をありがとうございます。
謎のUFOは、小学生の時、大好きで毎週見てました。洋楽 洋画好きはその頃からですw
でも、ベネママの事は思い出せない…U+1F632
マカヴォイLOVEですが、シャーロックでベネLOVEに目覚めた次第です。2012年末にLondonに行ったのですが、ベーカー街は行けず。必ずや再訪したいです。また、ちょくちょくブログにお邪魔させて頂きます。
私は見た記憶がまったくないのですが、放映当時は８歳から９歳になる頃だったので、まだSFに興味がなかったのでしょう。
『アテンション・プリーズ』とか『コメットさん』とか『アタックNo.1』なぞを喜んで見ていた記憶があります。
私が初めてロンドンを訪れた１９８９年にはベーカー街にはシャーロック・ホームズ・ホテルしかありませんでしたが、現在はシャーロック・ホームズ博物館があるようです。
まだ行ったことがないので、ロンドンに出る機会があったらぜひ行ってみたいです！
「謎の円盤UFO」は、私も子供の時に見ていましたが、日本では今でもファンの間でカルト的な人気があります。ワンダ・ヴェンサムは「ヴァジニア・レイク大佐」という準レギュラー級の役を演じていましたが、健在なのはうれしいかぎりです。
私はホームズの原作の大ファンですが、「シャーロック」は、どうしても「ホームズの名を借りた別の傑作ドラマ」という印象が抜けません。でもカンバーバッチは本当に個性的ですね。
きっと私はタッチの差で見ることも知ることもなかったのでしょう。
動画サイトでちょっと見てみたら、レイク大佐役のワンダ・ヴェンサム、とても美人でスタイルも抜群！
その後も素敵に年齢を重ねられ、現在は同じ道を志して大ブレイクした息子を誇りに思っていることでしょう。
私も原作のホームズの大ファンなので、『シャーロック』が始まったときは（あんなすばらしい原作を、勝手に現代に置き換えちゃうなんて・・・）と反感を覚えました。
だから最初のシリーズは放映時には見ていなかったんです。
ファンになったムスメから見ろ見ろとせっつかれてようやく見てみたら、カンバーバッチの現代版シャーロックにホレてしまったわけで。
低くソフトな声もステキなカンバーバッチ。
今後の活躍が楽しみです・・・
ハドソン夫人の若い頃の写真がないかな～と思っていたので、載せていただいてありがたいです。こんなに可愛かったですね。タイピスト兼セクシーダンサー（＾＾）素敵です。
ワンダ・ヴェンサムとはまた別のタイプの美人です。
(うらやましい・・・）
トレーシーベネットは女優さんで
ワンダ・ヴェンサムの娘さんで
ベネディクトの異父姉ですね
彼女の方は再婚とはいえ
離婚の多い海外の芸能界で長年夫婦として
連れ添い息子のドラマに出演できるなんて
幸せですね
芸能関係にうといので、トレイシー・ベネットのことはまったく知りませんでした。
×イチだったお母様、二度目の血痕はおしどり夫婦として長年連れ添えて、本当に良かったです。
二人揃って長生きされて、子供たちの活躍を見守ってくれますように。