夢

クラスに二人の若い細身美人さんが見学に来ました。　熱気溢れる授業に感心した様子。　私の隣に座ったので、休憩時間にムクムクと好奇心で質問責めにしたら・・・
一人は韓国人男性と結婚したばかり、一人は恋人がそのダンナの弟。

二人ともまったくハングルも読めない。　どんな人？と騒いだら、臆することなく携帯の写真を見せてもらいました・・・まったく韓流スターとはほど遠い・・ヘアースタイルが昭和の雰囲気・・正直、ダサい。

絶句したあげく、「なんでアナタ達のような綺麗な人が（こんなのと）結婚するの？」　「金持ち？性格に惚れた？」。　写真を見た他のクラスメート達はノーコメントなのに、私だけが次々と口に出てしまった。　美人さん達は、ニコニコとして何も言わない（言うヒマが無かったのですが）。　そしてまた授業が始まりました。

美人さん達は、「みなさんスゴイですねぇ。　私達は入門からやります」　と、やっぱりニコニコ。　変なことを言って悪かったけど、誰も咎める人無し・・・私達オバちゃんは夢を持って韓国語を習っているので、昭和スタイルのオッサン風写真を見せられてガクッときたのです。

夢とは、もちろん・・・ヨンさま、カンドンウォン、ビョンホン、サンウ、チャンドンゴンがずらっと並んでいるソウルです。

お一人さま （３）

社会の重みからやっと外れることができたら、シニア・ライフは自分らしく生きたいと、誰でも考えていると思います。　テレビで見て感心したのが、一人暮らし６０代半ばの女性が、カレンダーを埋め尽くすほど楽しい充実した生活をおくっていると同時に、救急の対策も万全であること。

遠くに住む息子達家族より、信頼できる隣人さんにスペアキーを渡し、携帯電話にその人の番号をスピードダイアルで登録している。　実はまた遅れをとっていますが、スピードダイアルなんて知りませんでした。　①を押して発信だけするなんてスゴイ！　持病があるらしく、携帯はお風呂に入っていても傍に置いておくそうです。

友人の兄は６０代独身、亡くなってから数ヶ月も経って発見されました。　大好きだった兄なのに、兄妹はそれほど頻繁に連絡を取りあわない。　まさか６０代で亡くなるとは思いもよらず、とっても悲しんでいました。

うちのご近所でスペアキーを渡すほど親しい人はいないし、無口な兄を大好きでもないし、携帯をかけられるほどの意識があったらスピードダイアル①は１１９番、安否確認は・・・
「生きてる？」　「うん」　とか週一連絡網でも作りませんか・・・

参加者募集！！！

シアトル （７）

しばらくアメリカに目を向けていなかったので、今さらビックリしましたが、日本―北米間の燃油サーチャージが現時点往復で４万４千円もする（航空会社によって多少差がありますが）。　これでは３月の格安航空券とほぼ同額になり、ショックでした。

イチローくんがあまり素敵なので、目が♡になっている義姉と再びマリナーズの試合観覧にシアトル行きをフト思い付き、ネット検索をしてみました。　気候が良くなればなるほど航空運賃だけで１０万は超えてしまい、４泊６日だけではもったいない。

息子が一人暮らしになって、再びシアトル中心地でワンルームのアパートに引越しをしたのも思いつき動機になったのですが、ホテル等滞在費に、仮にも母親らしいことをしてあげれば莫大？な支出になってしまう。　

イチローと息子の魅力を合わせても、独居・寝たきり老人になったときの軍資金をヤリクリするほどの情熱がいま一つ湧かないのです。
（ヨンさまチラ見つきだったら考えるけど、方角違いでした）

父の浮気

義姉が目撃したのは：
母がこの世で一番大事な愛犬を蹴飛ばして玄関に突進、帰宅した父に掴みかかった。
私が目撃したのは：
家事を放棄したと聞いて手伝いに飛んでいったら、母は不貞腐れ、父は捨てられた子犬のような目でウロウロしていた。

父は昔の人にしては大柄で威張っていましたが、母のン年に一度の爆発には勝てず、ションボリしていた姿が可笑しくて、今でも笑えます。

両親とも７０代半ばまで元気で老人と呼べない感じだったのに、お互いへの関心が無くなってから、どっと老け込んだような気がする・・・夫婦仲良く喧嘩しているのが元気の秘訣だったのかもしれないね。

（一人ものは、誰かを見つけて喧嘩する？のも迷惑だから、他の楽しみを見つけましょう）。

思いつき

ふと頭によぎった考えを口にしてしまう性格は、母から私、そして息子に伝わっていました。

去年の１２月に息子から電話があり、自分が船に乗っている間、妻と子をバリ島に帰すかわりに、東京の我が家に居させて欲しいと言うのでビックリ仰天！
「やだ・ヤダ・YADA」　と反射的に三連発の拒否をしたら、かなりムッとされたので・・・
私は半ボケ老人と障害者を抱えているし、お嫁ちゃんは一歳にもならない乳飲み子と一緒に日本で初めて会う家族とダンナ無しの同居？・・・英語が下手な異国人二人がコミュニケーションをとるのは、相当ムリ・・・
アタフタ言い訳しながら　「ごめんね～」　とご機嫌までとりました。
（三連発は大人気無かったと反省）。

単純さも遺伝したのか、「いいよ、ただ思いついただけ！」　とご機嫌はなおったけど・・・
あ～勘弁してよね・・・息子はとんでもない行動力があるので寿命が縮まったよ。

家事をやりたがる母が後片付けすると、調味料・飲み物そして最近は食器まで毎回違う所に置かれ探し出すのにイライラしているし、姉は自分の仕事まで何かとサボろうとするし、怒ってばかりいて人相が悪くなり、「私だけが悪い人」　と自分を責めたり、それでも自分の楽しみは削らないから忙しくて若い人の面倒までみられない。

「おかあさんの助けは要りません！」　と言ったことも忘れ　（都合の悪いことを忘れるのも遺伝）、一人暮らしになって寂しいのか、このところ　「思いつきお願いコール」　をするようになってきて電話が鳴ると嫌な予感がする。　３ヵ月後に息子一家が再び一緒になれるらしい日を、誰よりも待ち遠しく思っているのです。
（もう一度、助けは要らないと言っておくれ）

お勉強 （４）

「このクラスの初級授業を引き受けました」　と先生が発表されると　「ウァー！！！」　パチパチと大拍手。　みんなとっても喜んでいました。　その熱気ムンムンに圧倒されて感動しましたが、もし初級についていけなければ、入門に戻ればい～や！と不安も少々。

実は、この１０人クラスの一人は入れ替わったのです。　「韓国語は中国語より難しい」　と言っていた看護士さんが、仕事との両立が難しくなってきたのか去年の前期終わり頃から欠席が目立ち、後期は数回出席しただけでまったく来なくなりました。

不思議なことに、それから間もなく２０代に見える童顔の可愛いコちゃんが中途入学・・
まったく偶然なのですが彼女も看護士さんで、夫が韓国人・２児の母と聞いてビックリ！

病院で産婦人科に勤務していたとき、たまたま入院患者であった韓国人女性を担当、その家族にすっかり気に入られてしまい、今のダンナを紹介されました。　
「韓流スターとは、ほど遠いです」　とサバサバしてますが、温かい性格が感じ取れる、今やクラスのアイドル。

「ダンナに教えてもらえば良いのに」　とみんなが言っても　「ダメです」　とはよく分かります。　日本語が上手な外国人亭主は、教えられないのよね。　

これだけ先生と生徒達の相性が良いクラスは初めて・・・新鮮なアイドルも加わり、若さに負けないクラスメート達は活発に韓国に行き来をして情報交換をしながら、ますます熱くなっていくのです。
（何としてでも勉強についていきたい）

失言 （２）

「雨だ！」　と言ったら傍にいた愛猫はボールが転がるようにすっ飛んで逃げました。　雨をダメ！と勘違いしたらしい。　動物でさえ、たった一言で動揺するのだから、人間様の会話も気を使わなければいけないね。

一緒に住んで、しみじみ母を見ると、私の失言集は母の遺伝だと思います。　
年をとってから迫力が無くなってきましたが、悪気がなくても人様の気持に考えが及ばず、なにげなくグサッと言ってしまう。

「家を買っておけばよかったのに」　「子供ができなくて気の毒だねぇ」　「何で子供と一緒に暮らさないの？」・・・
和やかだった会話が一瞬で、しら～っとなりハラハラしてしまう。

「みんな価値観が違うから、気の毒でも可哀そうでもないの！」　「美味しいものをたくさん食べて、いつも夫婦仲良く旅行して楽しそうじゃない」　と言いきかせても　「ウンウン」。　
そしてまた同じことを言ったりするので、母の周りにあまり人が来なくなりました。

「死んじゃったのかしら？病気になったのかしら？」　と何回も言うので、「一発かましたから、来なくなったのよ」　と言っても、「そうかしら？」　と自覚症状が無いのは、大分ボケが入ってきたのか、元々悪いと思っていないのか。

私も迷惑をかけながら、ブラックジョーク？が面白がられていたのに、滑舌さが欠いてくると、ただの嫌味になってしまうようになりました。

２４年後は、絶対に母と同じようになりたくないと願っていますが、やっぱり似た者親子は同じ感じになるかもしれない。
（母のように自信過剰じゃないのが救いですが・・・）。

引き揚げ

母が毎週楽しみに行っているデイサービスでお友達になった中国大陸からの引揚者は、終戦から僅か二日後に日本に向けて船に乗ったそうです。　家財道具はもっと前に送ったと言うから、更に驚いた。

我が一家は、船を目前とした天津に住んでいたのに、引き揚げまで１年以上も待たされました。　その間、私が生まれたりして、不安な日々を送っていたのに、いち早く情報を得て、全財産と一緒にスタコラ逃げられた人々もいたんだ。

ボケ会話なので、真相は分かりませんが、そのオバ様も今まで言ってはいけなかったことが懐かしい思い出話になってしまったのかな。　ご主人は鉄道関係者だったそうですが、「悪いヤツだったんだ！」　と憤慨すると、「まだ２０代そこそこの筈だから、親父がチカラを持っていたんだろうねぇ」　と母が言う。

奥地から必死で逃げてきた方々のご苦労を考えると、何とも許しがたい気がするが、女・子供に罪はないし、母と二人で優雅だった北京生活を語ることができて本当に嬉しそうなので、複雑な気分であります。

敬語

韓国語は敬語の種類があまりにも多いので、先生に　「私たちは外人だから、最低の丁寧語でイーでしょう？」　と諦め悪く聞いてみたら
先生は、「う～ん・・・・・・・・・・・・・」
「せっかく教えているし、喋りたければ一番丁寧な敬語を使ってください。　その方が好感持たれます」。　やっぱり同じ答えでした。

そういえば大分前、父に中国から頻繁に電話がかかってきた時期・・・
「もしもし」　と受話器を取ると、いきなり　「○○（家名を呼び捨て）いるか？」　と中国人女性からポンと言われ、ムッとしました。　あとで　「別宅からだったの？」　と父をからかいましたが、内心不愉快でありました。

もちろん父はそんなドジは踏まなかったのですが、国際電話使うなら最低ミスターでも付けろよ！と、今でも覚えています。　そして　「いるか？」　は笑いの種になり、○○いるか？は我が家の流行語になってしまいました。

母の物忘れはひどくなる一方で、会話も満足に成り立たなかったとき、「中国語でお元気ですか？って何て言うの？」　と話題の種で聞いてみると、え～～～っと・・・長い間考えているので　「ニーハオマ？」　でしょ？　と言うと、「違う！違う！ニンハオマよ」　と即反応。　信用できないので、中国通の友人に聞いたら、ニンはニーより丁寧で、目上の人に使うらしい。　やっぱり１７歳という若い時に北京にいたから、忘れていなかったのね。

特定の外国に興味があって、もっと理解したかったら、最上級な敬語から喋るように心がけましょう！
（そうじゃなければ、ツアー専門になって、ガイドさんにくっついて歩こう）

済州島

３月初めに幼馴染とツアーに参加して、済州島に行く申し込みをしました。　そこは　「東洋のハワイ」　と呼ばれて、韓国人も憧れるリゾート地だそうです　（確認してきます）。

実は、物見遊山よりもソウル生活体験の方に興味があるので、飛行機代が安い３月に相棒と語学留学をしたかったのですが、どれもこれも急ぐ企画じゃないし、燃油サーチャージ・空港税・スーペリアクラスホテル宿泊・食事・観光・アカスリ体験付き、２泊３日で５万円以下とは、国内旅行より安いかも。

一緒に行く友は、「みゆき族」　のお姉さん達から指導を受けた　「六本木族」。　ホテルにカジノも付いているようなので、ヨンさまのロケ地を巡る昼間よりナイトライフの方が忙しい旅になりそうですが、２泊だけなので　「日本の恥」　にならない程度に遊んでくるよ。