花川倶楽部

  こども達に 豊かな里を手渡すために

天、共に在り

2016年10月08日 | 花川文庫


著者  中村 哲


『情報鎖国』
ジャーナリストや学者、
出版に携わる人や地方新聞。
そして高遠菜穂子さんも、そのことを強く訴える。
でも、日本にいて、日本語しか理解できないボクは、
どうにもそれを実感として得られなかった。

アフガニスタンとパキスタンの国境付近で、
この十数年間、いったい何があったのか。
ボクらが知らされていたことと、
中村医師が現地にいて、
現地の大多数の弱者と共に生きて、
伝えてくれたこととのギャップに愕然とする。

戦争も、対テロ空爆も、
治安維持活動も復興支援のNGOも、
すべてが経済活動。
外からやってくる者の都合と懐具合で、
現地の体制も国土も人心も、
掻き回すだけ掻き回して、
目的を果たせば、予算が尽きれば、手におえなければ、
さっさと潮が引くように帰っていく。
そうしてボクらもすっかり忘れ去る。

「現地三十年の体験を通して言えることは、
 私たちが己の分限を知り、誠実である限り、
 天の恵みと人のまごころは信頼に足るということです。」
彼の三十年を読み物としてでも知った今、
この言葉はとても重い。
そして信頼に足る。

「己の分限を知り、誠実に生きる。」
覚めたこころで、静かに、そのような人生を送りたいです。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« キリスト者に寄せる思い | トップ | ヒクイナの巣 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

花川文庫」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL