小さな庭の花日記

つるバラを中心に宿根草や山野草を植えてナチュラルな庭作りをしながら、DIYでパーゴラやサンルームを設けて楽しんでいます。

こころのうちを。。。

2017-10-21 | だんなブログ
みなさま、庭主のだんなでございます。
いつも、ありがとうございますm(__)m

今年は秋らしい青空になかなかお目にかかれませんねぇ。
しかも、台風も日本に向かって来ているようで、ここ数日は気の抜けない日が続くとおもいます。

さて、庭主は人と話をすることが大好きで、長く一緒に暮らしてきた今でも、だんなである私に色々な話をしてくれます。
特に庭主が仕事でお会いする、人生の大先輩である大正生まれ、戦前生まれの方々からお聞きしたお話には、夫婦揃って感銘を受け、あらためて自分達が生きていくうえでの指針にさせてもらっています。

庭主が感心して話すのには、大正生まれ、戦前生まれ、ということは90歳を超えていらっしゃって、なかには100歳をこえておられる方もおられるのですが、みなさん矍鑠とされていてお元気な方が多いそうです。
そして、話されることもご自身の経験に基づいた、しっかりとした筋の通ったお話しなのだそうです。

この10年あまりで、そういったご縁をいただいた方が何人もおられ、お亡くなりになった方々も含めて、庭主は御一人御一人のお顔とあわせ、話してくださったことを心に刻んでいるようです。
庭主の大好きだった田舎のおばあちゃんも、大正生まれで生きていれば100歳だね~と、折にふれて話をします。


そんなお話のなかで、だんなこと私が、今この時期に特に想い返すことがあるのです。
それは、人生の大先輩の皆さまが、実際に体験してこられた戦時中のお話です。


働きに行っていた工場で、空襲に遭って防空壕に命からがら逃げ込んだ。

軍人さんだったお父さんについて、家族みんなで船に乗って南方にいった。

とっても優しくて優秀で大好きだったお兄さんが戦地で亡くなって、本当に悲しい思いをした。

本当に物もなく、お腹もすいて大変だったけど、お父さんとお母さんが一生懸命働いて育ててくれた。

空襲警報の鳴るなかを、最後まで皆を安全な丘に誘導したお父さんが、爆弾を受けて亡くなってしまい身寄りがなくなって疎開した。

終戦間際に満州から船で引き揚げてくる時に、危険を避けるために男装をして、見ず知らずの兵隊さんに助けてもらいながら荒波を越えて体一つで逃げてきた。

シベリアで捕虜になり、極寒の寒さに震えながらも、家族のために生きて帰ると諦めずにいたこと。


などなど、まだまだ書ききれないお話をたくさん庭主は聴かせてもらっているようです。

でも、ほとんどの皆さんがおっしゃることは、当時はそれがあたりまえで、みんながそうであったと。
生きていくことに精一杯で、それは仕方がないことだと思っていたと。
そして、今の若い人たちに言っても解らないだろうねぇ、と静かにおっしゃる方がほとんどだそうです。

実は庭主のおじいさんも終戦間際に、海軍の兵隊さんとして南方で戦死されて、お腹に赤ちゃんを宿していたおばあちゃんはとても苦労され、おばあちゃん子だった庭主は、その頃の話をよく聴いていたそうです。
なので、話だけですが時代背景は多少知っていますよ、と言うとみなさんとても喜んで、これは今の若い人に言ってもわかってもらえないから、自分の子供にも全部は言えないことなんだけどね。。。
と、さらに心のうちを明かしてくれるのだそうです。

なぜ、戦時中のお話を今強く想い返すのかと言えば、明日は衆議院の総選挙の投票日であり、私の住む長野県でも、現代の空襲警報とも云えるJアラートが鳴り、私も右往左往した一人だからなんですね。
戦後72年を過ぎて、これから先も日本の空をミサイルが飛ぶかもしれない時代に、戦争を経験し空襲に遭い艱難辛苦を乗り越えてこられた方々の言葉は、何よりも私たちの指標になると感じられるのです。

それは、今の豊かで平和があたりまえの現代に育った戦後世代の人間が理屈だけで発する言葉とは、比較することすら出来ない重みを感じるのです。
多感な時期のほとんどを戦中に生きた方々は、自分の暮らす街に焼夷弾が降ってくるという覚悟を常にしていたそうです。
もしかしたらそれは、今の平和も経済的な豊かさも、いつ危機的な状況におかれるか分からないということを、私たちも頭においておく必要があるのかもしれないと思うのです。

在るのがあたりまえと思っていた大切なものは、失ってからその大切さがわかって後悔することがよくあります(汗)
それは、親であったり、連れ合いであったり、健康であったり。
そして、その大切なものは言葉だけを唱えているだけでは守れなくて、それを守る努力や行動なしではいつかなくなってしまう。

その行動のひとつとして、台風が来ても今回の総選挙にしっかりと臨む、と思うだんななのでありました。
台風の危険に備えて、今日のうちに期日前投票を済ませてはいかが?という案もありますね。

長くなってしまいましたが、庭主を通して語られた、人生の大先輩の方々の生きた姿と言葉を少しでも紹介いたしたく、だんなブログでつぶやいてみました。


ありがとうございましたm(__)m









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3 コメント

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旦那ブログ (ちいちゃん)
2017-10-22 08:41:05
久し振りにご主人のブログ拝見。ハイジさんを外側から紹介して戴いて、これまでに感じていたことが、やっぱりとか、そうだったのとか。理解あると言うか、価値観の同じパートナーって、良いものですね。
ハイ、私も今日は、投票に行きます。たった1票でも大切な1票ですものね。
ありがとうございますm(__)m (だんなです。)
2017-10-22 09:06:38
ちいちゃんさん、いつもありがとうございます。
庭主のだんなです。

私たち夫婦は、外見も性格も、笑えるくらい正反対なのですが、それが凸凹になって、なんとかやっているのでしょうか(笑)

今、庭主は我が家のポーチにやって来てくれたシジュウカラ夫婦に大喜びして、話しかけながら観察している最中です(笑)

ちいちゃんさんも、投票に行かれる際は、台風のなかですから、くれぐれもお気をつけてくださいね。

ありがとうございましたm(__)m
Unknown (Unknown)
2017-12-16 13:38:44
WEB小説「北円堂の秘密」を知ってますか。
グーグルやスマホでヒットし、小一時間で読めます。
その1からラストまで無料です。
少し難解ですが歴史ミステリーとして面白いです。
北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。
読めば歴史探偵の気分を味わえます。
気が向いたらご一読下さいませ。