嘘つきを反省する日記

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『闇の子供たち』 【読後感想】

2008年05月13日 | Book
注:ちょっぴりネタバレしています

世界の闇にはびこる社会問題を真正面から描いた作品。
・・・だとは思いますが、実は、こういった性犯罪を扱う作品は読書品としては苦手としています。
しかし、この作品は、その問題だけではなく、それ以上の根深い社会問題を描いているのです。
読んでいて苦しかった、というのが正直な感想です。問題が深すぎて、そうそう簡単に引用しながら感想を述べることさえ難しい、そんな感じでしょうか。
自分の無力さを改めて感じる以上に、私自身がこういった問題を真正面から受け止める器量の無さを痛感させられるからです。
これを以って‘苦手’と称するのは、ヘタレ以外の何者でもありませんが・・・。

タイを中心とする舞台。幼児売買春、臓器売買の実態を、目を覆いたくなる様な描写で描かれている。
描かれている子供たちは、もはや、人としての尊厳の有無の前に‘人間’として扱われていない悲壮さ。その様に扱う人々の鬼畜と虚無感。
それらを救おうとする人々、彼らの努力の虚しさ。

時として、フィクションはノンフィクションよりもリアルに現実を描いているのだろうと思う。

貧困が全ての原因ではないのだろうけれど。
人間が人間らしく生きていくその前に、自らの生命体の維持の為に、モラルなどというものを捨て去ってしまう現状を救えるか否か。正義感の儚さ。
読み終えた後の虚無感と自己嫌悪。

この作品が映画化されるということにも正直驚いています。
問題提起として正しく描かれることを祈るばかりです。
映画「闇の子供たち」オフィシャルサイト
映画「闇の子供たち」紹介ページ←注:ネタバレしてます
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9 コメント

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Unknown (#))
2008-05-13 20:53:26
闇の子供たち

今の自分にできる事ってなんだろう?
って 考えさせられたりーしながら
いろんな逡巡しながら 落ち着くのは
今日 今 いきる 事かみしめる事位

就職活動 がんばってください
世の中 うまくいくことも意外と多いものです
Unknown (家主)
2008-05-14 13:00:33
TO:#)
今日 今 いきる 事かみしめる
これ、忘れがちですね。特に日本人。
私もその一人でした。

就職活動もがんばります。
浅沼さん、ありがとうございます。
上映映画「闇の子供たち」を見ての感想。 (あおきん)
2008-08-29 20:15:59
ネット検索で、このブログに来ました。
私は、読書は好きなのですが、この本は読んでいません。基本的に読書の対象とはなっていなっからだと思います。
しかし、今回上映された映画は、あなたが伝えたい内容をできるだけ忠実に再現しようと試みています。
上映後の私は、あなたと同じ感想を抱いたからです。
著者もさることながら、映画監督、出演者の葛藤には
頭をたれる思いです。
「できるだけ多くの人に伝えたい。」という気持ちが、この映画から伝わってきます。この著作を読後した人に映画を見てくださいとはいいにくいのですが、
この映画はものすごかったと思います。(誤解されそうですが、今の私には、”ものすごかった”の意味をうまく伝えられません。)
Unknown (家主)
2008-08-29 21:01:13
TO:あおきん
はじめまして。素敵なコメント本当に有難うございます。
私は結果この映画を観ていないのですが、映画の造り手が著者、そして読者と同じ気持ちで、それを伝えようとしたことをあおきんさんのコメントとブログ記事から強く感じました。
この作品は、私には重く、だからこそ、多くの人々に考えて欲しいテーマだと今も尚実感しています。
「ものすごかった」、私なりのあおきんさんのコメントの意を感じます。
Unknown (阿井)
2008-09-04 23:04:55
はじめまして。自信のブログに家主さんの記事を引用させていただきました。不都合でしたら申し訳ありません。

原作から伝わってくる日本人だから感じる絶望感はやりきれません。
初版発行からもう六年が経ちますが、タイ政府の協力で映画が制作されたと言うことは現状は良くなっているのでしょうかね。
Unknown (家主)
2008-09-05 01:50:13
TO:阿井
コメント有難うございました。
ブログ記事も拝見させていただきました。非常に共感します。
目を覆いたくなってしまう、というのもとても分かりますが、だからこそ、と言うのも非常に共感するところです。
映画に関してもあおきんさんの記事のように、作者の意図を殺さずに作成したというのは素晴らしいことですよね。
Unknown (Tony)
2010-01-07 10:58:05
この映画を見て、何かを感じた人は、是非、原作の小説を読んで欲しい。そして、タイの現地も訪れて欲しい。
映画では最後にマフィアの自爆で警官隊が突入してすべてが唐突に解決してしまう。この唐突さが、制作スタッフの建前が必要なタイ政府へのささやかな反逆なのではないかと思う。原作では、唐突な警官隊の突入など起こらず、さらに救いようのない結末が待っている。そして、現実の世界では、チェンマイにいけば、旅行者として訪れるあなたは、普通なら闇の子供たちに出会うことはできない。でも、花売りの子供たち、売春バーの少女たち、路上の物売りの親子、目や手を意図的に奪われた物乞いに出会うでしょう。厳しいことを言えば、できることをやらないのなら、あなたも虐待している人と、あまり変わりません。
Unknown (家主)
2010-02-08 18:50:11
TO:Tony
はじめまして、コメント有難う御座います。
>出来ることをしないのならば、虐待している人と変らない
その考え方、ベクトルとしては賛成です。
私は映画を見ていないので何とも言えませんが、正直、何も出来ないので、虐待している側の人間なのかもしれません。
その一歩手前、まずはタイなどでこの様な悲劇的な現実が蔓延っている、と言う事を知る、知ってもらう、と言うのも大事なのかなぁ、って。
そこからこの作品を読んだ人が、各々で何か出来ることを見つけ、実行できたらいいですね。
Unknown (Unknown)
2010-04-20 13:29:57
どうも初めまして。
今、映画観ました。うん、詰らなかったです。
私は悪人で享楽主義者なので、アナタを傷つける訳ではございませんが、ようは自分が楽しいか楽しくねぇか。それだけです。
私はそれだけで生かされています。
いやぁ、私も病気でね。
幾許もないのですよ。
私ならしますね、金で解決できるなら何でも。ただまあ、それが楽しければの話ですが。
ま、深く考えずに生きるのが良いですよ。
楽しいですよぉ。

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