昭和・私の記憶

途切れることのない吾想い
生涯の記憶を切取らん

 

俺は男だ

2017年05月11日 | 5 青春のひとこま 1973年~

さよならは誰に言う さよならは悲しみに
雨の降る日を待って さらば涙と言おう
頬を濡らす涙は 誰にも見せない
こらえきれぬ時には 小雨に流そう
さみしさも悲しみも いくたびか出逢うだろう
だけど そんな時でも
そらば 涙と言おう

「さらば涙と言おう」
TV・青春ドラマ おれは男だ !
の、主題歌である

 (昭和46年(1971年)2月21日~47年2月13日放映)
主演の森田健作と私が似ていると、家族一同で毎週観ていた
目元が少しは似ているかな・・と、自分でもそう想ってゐた

昭和46年、高校二年生
放課後の帰り道
下校するランドセルを背負った男子達と、偶々遭遇した
彼等
私を見つけるや否や
「あっ ! 」
「おれは男だ がおる !! 」
・・と

似ていると言われるのも、まんざらではない・・ものである

「キャーッ」
昭和49年(1974年)
私の務める赤崎建築事務所(西区立売堀)では、既に週休二日制であったが
第五(週)土曜日のみは、芦屋の赤崎邸のサロンに於いて建築の勉強会を行った
スキルアップは、大切なこととて、所員全員が参加したのである
そこでは、各々が各自の担当する仕事に関連するテーマを決め、発表した
井上さんは、法規・法令について
押条さんは、新芙蓉ビル(神戸市)の施工方法として採用した 潜函工法 について
東さんは、飲食店・大同門の席数と室面積の関係について
・・・等々
ルーキー2年目の私
仕事を担当するまでに至らず
専ら先輩達から勉強するのみであった

ランチタイム
午後の部が始まるまで小休止
私は
赤崎邸の廻りを一人散歩しようと
甲南女子高校の方へ向かった

甲南女子高校
斯の校も同じく、昼休み
道路沿教室の窓際3階に3人の女子生徒の姿
何を語らうや
楽しげに談話している
若いとは、なんと爽やかなものである哉
・・そう 想いつつも
然し私は20才の青年
彼女等は、たかが高校生
とうてい私の相手では無い・・と
吾は関心無きかな・・と
何気ない風を装って道を歩いた

彼女等、眼下の私を認めたらしい
通り過ぎたる直後
「ちょっと、あの人、似てへん」
「森田健作?」
「うん」
「似てる、似てる」
そして、彼女等の一人が叫んだ
「森田健作さーん」
私は、振向いて、手を振って応えた
「キャーッ」
黄色い声を背に聞きながら
私は通り過ぎたのである

二十才の青年の私
普段から
硬派を信条としたる
「俺は男だ」・・と
然し
若い彼女等の手前
つい 吾を忘れ
ついつい 調子に乗った
彼女等の ノリに 合わせて仕舞ったのである
振向いた時
私の顔は、さぞや
ニヤケていたであらう

・・・や

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