終戦とつぶやいてまた陽炎にちかづく(暑い夏のことです)
「存在の耐えられない軽さ」はいつだって貸し出し中で予約が百人 041:存在(やましろひでゆき) ああ、どうってことない僕の存在が大きなまちのひとごみに消える 041:存在(富田林薫) ゆふぐれをただ暮れさせてゆくだけの存在であるわたしも影も 041:存在(萱野芙蓉) 存在をぜんぶひらいて夕立を待っている 草もわたしも犬も 041:存在(村上きわみ) 鱗ひかるきらきらひかり溢れだす一尾だけではなかったんだぁ 042:鱗(藻上旅人) テーブルに鱗がひとつ落ちていて午後の会議に身が入らない 042:鱗(新井蜜) 歩道橋がとりあげられる(せんそうせんそう)鈴を鳴らして夕闇がくる 044:鈴(松下知永) 投函を終えてひろがる晴天に馬鈴薯ほどのさみしさを抱く 044:鈴(ひぐらしひなつ) ヴィクトリア(またの名をカンザスの死体洗い)黄色い楽譜を売り続けてる 045:楽譜(西巻真) 楽譜なら読めるけれども弱冠の音痴 地図ならあるけど迷子 045:楽譜(市川周) このときから3年経っているので、 訪れてみるとなくなっているブログも多い。 サービス自体がが終了しているブログもあるし、 残っているけれど更新されていないブログもある。 続けている方のほうがむしろ新鮮なくらい。 とは言え、 私の好きな作品を書かれる方、 このブログで取り上げさせてもらう方で、 今もブログの更新を続けていらっしゃる方は、 比較的、多いように思う。 やはり、継続は力、か。 こころが五七五七七をなぞらなくなってしばらく経つ。 けれど、こんなに言葉が自由であるならば またきっと戻ってくるだろう。 |