うたうつぶやく
花夢




またひとり可愛い女子が騙されて咲き乱れ散る午後のゴシップ

ひたむきな瞳のひかり 彼女らの恋愛もまた宗教のよう

抱擁はときに優しく無責任 ほ・ほ・ほたるこい


誰しもがあなたのように強くって正しく生きられないと言われる

女子として「瞳を閉じて背を伸ばし待つ」なんてダメ ちゃんと見なさい

白雪姫も揺さぶって救いたい・・・いいえ、それでは目覚めないから


極寒のような批判に耐えてまで守ろうとする花の蕾よ

ためいきはすこしあたたかいけれど冬の空気に紛れてしまう

純粋なことが哀しくなったとき一緒に朝焼けを見ましょうね

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育たずに流れてしまう受精卵 どこから母となるのであろう

自分など生まれなければそれはそれなどと思っていた思春期で

卵子とはわたしのものなのだろうかわたしのものなら悪く言えるが

子を宿すための身体(からだ)のシステムとエラーにわたしの出る幕はなく

日帰りの掻爬手術を終えたならなにもなかったこととなる春

当然のように生まれてきたわたし そして勝手に老いてゆくのだ

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生きている場所がどうにも無機質であぶくのようになりかけている


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下腹部にマグマを抱く わたしには強く憎んだ経験がある

二日目のわたしのなかに蠢いているどうしても生まれないもの

月に一度は殺して捨てるごめんねと思うことさえなくなって

生まれたら死ぬ約束で生きているわたしのなかに生きるにくしみ

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潮風で錆びてしまったこころなど土に還しておしまいなさい


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パタパタとドミノのように倒されるわたしの伝えたいことなども


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てのひらでごめんなさいをあたためていずれわたしも母になるから


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このごろはボーダーといふ横しまの、ああ、Tシャツのことなんだけど、
077:横(村本希理子)

横にして運び出せればびしょぬれの体も淡い化石のようで
077:横(虫)

あいさつか何かの合図 手の甲を鳥がしゅくしゅくついばみにくる
078:合図(斉藤そよ)

明滅の合図に満てるこの街でほたるのやうにあなたをさがす
078:合図(本田鈴雨)

あけがたの舗道にのこる吐瀉物のような合図でかまわないから
078:合図(村上きわみ)

一枚の落ち葉が合図わたくしがその樹にもたれることをゆるして
078:合図(冬鳥)

蝉がまだ鳴いているのね ふもとまで孤児をむかえにゆく時間にも
079:児(我妻俊樹)



選歌にずいぶんと時間をかけてしまっていて、2008年の題詠というと遠い過去の出来事になりつつあるのだけれども、更新をしたあとも何度か読み返しています。
自分の指針をさぐるものとして、とても有意義だったりします。



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原因は…いつもあなたが透明なガラス玉を踏むものだから…


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快楽を氷で冷ます春の夜

       わたしは卵で子供を生むの 

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