Ｇパンの革パッチを作った

先日買ってもらったＧパンは、　ヒップ・ポケットの上のウエスト部分にパッチ（ブランドロゴなんかが入ったラベル）が付いていないタイプ。

無くても全然問題ないのだが、　今までのは付いていたので　何んとなく物足りない感じがある。

思いついて探したら　ちょうどよいサイズの革の端切れがあった。

形に裁断してベルト通しと兼用に縫い付ければい〜のだが、　何かの図案をと思っても仲々浮かばない・・・オンチャンから「好きな花なんかどお？」と言われて、　すぐにコスモスが浮かんだが　やはり花では女性っぽいイメージになる。

思いついたのはトンボ（蜻蛉）・・・古来　武将たちが好んで使ったモチーフだ。

ボクはまもなく80歳に手が届くところだが、　自分の人生では足りなかったコトばかりで　いま思うと教訓になる事柄も多い。

トンボってのは前に進むのみで　戻るコトはない・・・これは戦国の武将が好んだ道理で、　ボクも少なからず　同じよ～な考え方を胸に抱いてきた。

『オニヤンマ』をカービングして　これに関連する好きな言葉も入れ、　Ｇパンを新調した日付を記した。

この先　何年穿きこなせるだろ〜か・・・いま穿いてるモノのよ～にボロボロになるまで使い切れるか、　ど〜か。

木彫とレザーカービング

少し前に　始めているよと書いた。

暮れに思いついた　“四葉のクローバー”　をモチーフにしたアクセサリーを　身近な人たちに作っていたのだが、　ソレがなんとか形になった。

“四葉のクローバー”　は昔から　幸せを呼ぶシンボルとして、　世界各国でそ〜言い伝えられてる国は多いよ～だね。

自分でも、　なぜこのタイミングで頭に閃いて作りたくなったのか　よくわからないが、　NHKの朝ドラでも　過去何度も取り上げられてるよ～で　好いイメージがあるのは間違いない。

思いついた時点では　レザーカービングでチャーム・アクセサリーにするつもりだったのだが、　オンチャン（むすめ）にずっと前に約束していた　干支の木彫りのイノシシを　手を付けずにそのままになってたので、　コレに　“四葉のクローバー”　を彫り込む気になった。

そこで思い浮かんだのが　フラメンコを趣味にしている姪がいてね、　木彫りのフラメンコ・シューズにしても面白いなと　同時に始めた。

レザーカービングの方も　図案をそれぞれ考えながら同じころに始めた。

ボクとしては今まで　こんなに同時進行した手遊びはなかったので、　今回は作業を工夫する部分がけっこうあったよ。

木彫もレザーカービングもそれぞれの難しさはあるが、　最近　右肩・腕の自由が利かなくなっていて　木彫りはこの辺りがそろそろかなと感じたコトだ。

イノシシは鼻を誇張して　ずんぐり丸々とした感じにした。

フラメンコ・シューズは　フォルムの美しさを目指し、　“四葉のクローバー”　がシューズから芽生えてるイメージ。

レザーカービングも　イメージはそれぞれに意味がある・・・ボクは色付けはしない方なので　陰影を楽しんで欲しい。

木も革も自然素材ってのは　指で触れた感覚がボクは好きだ・・・経年変化で　色も艶も深くなるのが愉しみのひとつ。

なぜか気になる 紐と糸たち

先日、　手遊びの道具箱を整理していて気がついた。

コレらはほんの一部だが　知らない間に随分と増えてしまった紐と糸。

買い漁ったわけじゃなく　何か思いついて必要になり、　その都度ひとつずつ増えて　やっぱり知らぬ間にってことだな。

刀剣の柄（つか）に巻いたり下げ緒にしたり、　骨董品の箱を結んだりの『真田紐』は　東急ハンズに出かけた時やインターネットで取り寄せたりした・・・ボクはサコッシュ（スマホ・バッグ用）のショルダー・ストラップなんかに使ったのだが。

『刺繍糸』はどんな感じで刺繍が出来るのか気になって試したりした時期もあった。

『刺し子糸』は丈夫で素朴な風合いが好きで、　今でもたまに思いつくと　ひと針ふた針と刺したりもする。

レザークラフトの『革用の糸』は更に丈夫で革小物はもちろん、　厚い頑丈な布にも合う。

糸は太・中・細などとサイズが分かれていて、　使う目的によって　撚りの強・弱もある。

先日『江戸打ち紐』を調達してきた・・・コレも使い道によって太さを選ぶ。

あらためて見ると　よくもこんなに集まったもんだと思うよ。

ボクは、　いつもこ〜いうのをやってるワケじゃなく　思いついた時だけだから、　この紐や糸たちも　いつ出番が来るのかと待ってるのかも知れない。

まぁ、　気づくと気になってしまうな。

手遊びは愉し～が そろそろ引き際かなとも思う

しばらく離れていたのだがね・・・このところ小さなレザー・カービング（革の彫刻）と木彫を思い出したよ～に始めている。

きっかけは、　ずっと前にオンチャン（むすめ）に作ってやるよと約束していて　仲々出来ていない、　木彫りの干支のチャーム（アクセサリー）だ。

昨年の暮れにアイデアだけは閃いたのだが　手をつけられずにいて、　やっと先月ごろからボチボチ始めている。

リハビリ通いの右肩は　少しずつ可動域は広がっているが、　腕の力は相変わらず弱い・・・おまけに今月に入って、　指先の痺れとやはり握力も衰え始めて　手根管症候群の症状が出ている。

まぁそんなコトもあって、　手先が使える内にやっておかねばと始めた。

ボクのこ～いう手遊びはずっと、　こんなのが出来るだろ～かという挑戦の心で　それが出来たらそれでよし、　ってもんで納得したら終了。

レザー・カービングも　同じころ閃いたアイデアを並行してやっているが、　こちらの方が木彫よりは体力の負担が少ない・・・木彫は、　彫刻刀を握る指先のコントロールが　しにくくなっている。　　

オンチャンの干支はイノシシで　あまり可愛げのない生き物だが　彼女はそれでい～と言っている。

まぁ　それなら、　思い切ってデフォルメして　少しは可愛～なと思われる形にしてやろ～かと　探りながらボチボチ削っている。

腕が疲れても　手遊びに向かっている間は愉し～し、　時間が過ぎるのも早い・・・いくぶんは　リハビリにもなってるだろ～しね。

約束したモノだから仕上げなきゃならないのだが　そろそろこの辺りが限界かな、　とも　自分では感じ始めている今日この頃。

今年初めての富士山らしい富士山と ケーナの談話

今朝は風もおさまって浜辺に来られた。

おとといの雨で富士山は裾の方まで真っ白・・・昨年の秋から冬に移って、　雪が積もったかと思うと風に飛ばされ　山肌が見える状態で年が明けたのだが、　この冬一番の富士山にやっとお目にかかれた、　って感じだ。

風が無いのに海は荒れていて、　ズサ～ン　ズサ～ンと波が襲いかかって来るよ～だ。

今朝は幾分いつもより波打ちぎわから離れてケーナ吹き。

何度も書いているが　吹きつづけていると新しい発見がある・・・唇に歌口を当てる感じだったり、　唇の作り方（アンブシュア）や　その息の吹き込む孔（アパチュア）の感覚だったり、　まだまだ安定してないが　こ～いうコトなんだなとかがあって　目の前が急に開けたりもある。

そろそろ帰ろ～かと　浜辺から防波堤の石段を昇ったら、　見晴らし台にヒトが居て　声をかけられた・・・「ケーナですか？」と。

まだ70には届かないだろ～なという男性で　こちらを見て笑っている。

袋に入ってるケーナを見て、　たいていの人は「何ですか？」とか「笛ですか？」ぐらいだが、　このオジサンは知っているんだなと訊いてみたら　昔少しやったことがあるそ～で「難しいですね」と返って来た。

しばらく話したが　彼は今は尺八を習っているとのことだった・・・それでも　初めてケーナを知ってるヒトに会えたのは何んとなく嬉しい気分で　家路へと向かった。