浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

城山三郎 戦争文学

2017-03-20 20:36:49 | その他
 図書館から借りてきた本は、『城山三郎昭和の戦争文学』第二巻である。「大義の末」のあとに、「生命の歌」があった。海軍に入隊した兵士の日記である。

 おそらく城山が体験したであろう軍隊生活。吹き荒れる暴力と極限までの訓練のさまが書き綴られる。あまりの厳しさ、そして理不尽な暴力に、ああ戦後に生まれてよかったと思いながら読み進めた。

 戦争とは如何なるものか、今までもこうした小説は読んできたが、いずれも暴力に支えられた厳しい訓練の様相が描かれていた。大西巨人『神聖悲劇』、野間宏『真空地帯』、大岡昇平、五味川純平など。

 今ではほとんど読まれなくなっているだろうが、私たちは「大日本帝国」の軍隊がいかなるものであったかの認識はもつべきである。「大日本帝国」がもった暴力の実働部隊こそ、その本質を示すからである。

 城山が、戦争についてかくも書き続けたのは、軍隊を、帝国軍隊を、心の底から憎んでいたからではないか。その理由が、小説のなかに書かれている。

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