浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

ウソつき

2017-06-13 15:22:26 | その他
 今日の『南日本新聞』のコラム「南風録」。

記者になりたてのころ、デスクから言われた忘れられない言葉がある。「官は平気でうそをつく」。官庁に都合の良い情報をそのまま伝えようとした新米の尻をストレートな言い回しでたたいた。

 「権力の側に立てば見えるものも見えなくなる」という戒めだったと肝に銘じている。権力を監視し、知る権利にこたえるのが新聞の役割と使命だ。情報をうのみにせず、疑ってかかるという心構えが欠かせない。

 加計学園問題を巡る政府の対応はあきれるばかりだ。「総理の意向」と記された文書を、官房長官は当初「怪文書」扱いした。「本物」と証言した前文部科学事務次官の個人攻撃も繰り返した。臭いものにふたをしようとする態度が目に余る。

 文科省が文書の再調査にようやく重い腰を上げた。世論の強い逆風に耐えきれなくなったのだろう。直前までかたくなに拒否していたのに、舌の根も乾かぬうちの方針転換である。「徹底調査」と言われても違和感が強い。

 「文書は実在したとしても、書かれたことが正しいかどうかは次の話だ」。官邸からは早くもけん制する声が聞かれる。結論ありきのおざなりの調査は許されまい。

 問題の本質は行政の公平性がゆがめられなかったかどうかだ。真相解明に背を向けようとする姿勢が行政や政治への信頼を損なわせる。「官のうそ」が本当に隠したいのは何なのか、目を凝らしたい。

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